1. DRESS [ドレス]トップ
  2. ファッション
  3. 結局のところ、コートは何着あれば十分? 2着で乗り切った冬と、20着で過ごした冬

結局のところ、コートは何着あれば十分? 2着で乗り切った冬と、20着で過ごした冬 2/3


私は過去にワードローブを最小限に絞ろうと試みて、コートを2着しか持たなかった冬があった。

1.通勤用のシンプルな黒のウールのロングコート
2.休日用の黒のショート丈のダウンコート

この2着のみ。

実際のところ、一冬過ごしてみてなんら不便はなかった。
ほとんどの生活のシーンにおいて、この2着で十分対応できる。

けれど、ものすごく寂しい思いをした冬だった。
毎日毎日、来る日も来る日も同じ黒いコートを着る日々。
気分が下がる冬になってしまった。

その反動で、およそ20着ものコートを所持していた冬もあった。

コートの数と女のトキメキの数は比例する。
黒やグレーのベーシックカラーに加え、綺麗な薄いイエロー、鮮やかなオレンジ、シックなカーキ色などの色とりどりのコートたち。

Aラインのものからトレンチ風にベルトで縛るものまで形もさまざま。
カジュアルなコートも欲しくなり、Pコートやダッフルコートも所持した。
もちろん防寒目的のダウンコートも黒とグレージュ色を揃えた。

コーディネートがぴったり合わせられるので、それはそれは気分が上がり、毎日がとても楽しかった。

けれど、冬が終わり、コート類をクリーニングに出そうと整理を始めたとき、あることに気づく。

なんと、20着のコートのうち、1回か2回しか着なかったコートが半数以上もあったのだ。

■それで実際のところ、必要なコートの数は?

コートの適正枚数というものはある。20着持っていたとしても、それらを偏りなくまんべんなく着用するわけではない。

それでも、仕事やパーティ、子ども関係の行事、社交、旅行(国内海外含め)、趣味の集まりなど、日々の生活のシーンがバラエティに富んでいる女性ならば、やはりコートは何種類も必要なのだと思う。

ところが、はたして。

当時フルタイムで働くワーキングマザーだった私は、家と仕事場と保育園とスーパーと駅と公園しか行かない日々。そんな日が大半を占める私には、コートは数着で事足りるのではないだろうか?

そこで、

「毎日ウキウキとした気分でコートを着替えられる」
「管理が楽」
「9割の服に合わせられる」

という条件でコートを数着までに絞ってみた。

1.黒のショート丈のダウンコート
2.ネイビーのチェスターコート
3.アイボリーのロングコート
4.キャメル色のPコート
5.ブラウンのノーカラーのベルテッドコート

以上の5着に加えて、春先と晩秋に着るベージュのトレンチコートがあれば、これらで充分生きていけると判断したのだ。

当然だけれども、この◯着あればいいという数字は、人によってまったく異なると思う。

自分の暮らしのシーンやライフスタイルを、紙に思いつくままに書き出してみる。
次に、それにマッチするコートはどんなものか? をじっくり考えてみる。
さらに自分のワードローブの色と形を再度把握し、どんな色のコートがマッチするかを考える。

その分析を経て、5着のコートを選び出す。
(5着じゃ多いという方は3着でもいい)

子どもと公園に行くのに、ネイビーのチェスターコートはそぐわない。
華やかなフレンチレストランでの集まりに、黒いダウンではちょっと悲しい気持ちになる。

フットボール観戦にはダッフルコートが合うんじゃないか? とか、初詣にはどんなコートがいいだろう? とか、スキー&温泉旅行に行くにはリラックスできるコートがいいな、とかそれぞれの冬の楽しみな行事にマッチするコートを考えてみる。

いろんなイベントや行事に最適なコートを選びつつ、収束・統合すると5着になる、というのが私の結論だった。

義母が18年前に、ロンドンの本店で買い求めたというバーバリーのコート。
私が譲り受けることになった。大切にしたい永遠の定番コート。

■ダウンコートを捨てた理由

霧香

都内在住の50代主婦。 「50代になっても洋服好き主婦のファッションブログ」を運営。 仕事着&プライベート服の着回し。毎日のコーディネートに真剣に楽しく頭を悩ませる日々。

関連するキーワード

関連記事

Latest Article