投資とキャリア、考え方は同じ。リスクとリターンの関係性を知っておく
投資、と聞くとリスクが思い浮かぶ方は少なくないのでは。リスク=危険、と思いがちですが、投資の世界でいうリスクとは「損失の変動幅の大きさ」のこと。危険が起こる確率、ではありません。リスクがあればリターンもある。投資を始めたい方向けに、投資をする前に押さえておきたいリスクとリターンの考え方についてお伝えします。
2017年もそろそろ終わりに近づいてきました。目標を立てていた方は、無事達成できたでしょうか?
年内のラストスパートに、あるいは2018年は「資産形成」を目標にしてみるのも良いかもしれません。
ただ、投資はしっかり理解してから始めることが欠かせません。今回からは、投資を始めるうえでの基礎知識についてお伝えしていきます。
■投資は危ない? 投資でよく聞く「リスク」の本当の意味
投資をしたことがない方からは、「投資はリスクがあるから怖い!」という言葉をよくお聞きします。もちろん投資は銀行預金と違い、増える可能性もあれば、自分の投資した元本より減ってしまう可能性もあるもの。
金融の世界での「リスク」は、危険という意味ではなく、「損失の変動幅の大きさ」のことをいいます。
そしてそれは確率のことではなく、どの程度かという「幅」を指します。そのため確率的には損失が出る可能性がとても低いとしても、マイナス幅が非常に大きい金融商品はハイリスクといわれ、頻繁にマイナスになる可能性があっても、その幅が小さいものはローリスクという位置づけになります。
債券・不動産・FX、私が働いているクラウドクレジットという会社で取り扱っているソーシャルレンディングなど、金融商品によってリスクがそれぞれ異なります。
また、基本的にハイリターンの金融商品はハイリスクであるという相関関係が出てきます。
■投資のリスクを小さくするにはどうすればいい?
投資をする上で、投資元本が減ってしまう可能性を0にすることはできません。ご自身のリスク許容度(ここまでであれば損失が出ても大丈夫というラインのこと)をしっかり考えて、無理のない範囲の余剰資金を自己責任で管理していく必要があります。
そのうえで、できる限りマイナスを避けていくにはどうしたらよいか。そこで出てくるのが「分散投資」という考え方です。
投資の基本中の基本として、分散投資をすることが大切だといわれていますが、それは分散をしていくことによって、変動の幅を小さくできるから。
金融商品も、何かひとつの対象のみにするのではなく、できる限り分けていくこと。また、一気に全財産を投入するのではなく、タイミングも、例えば毎月積み立てのように分けていくことで、少しでも平均値に近づけるという考え方です。
一例を挙げると、株式と債券は、基本的には常に反対の動きをしています。両方持っていれば、株価が下落したときに、債券価格は上昇しているため、全資産が値下がりするという状況を少なくすることができます。少額ずつでも分散をしておくことが大切です。
■投資だけじゃない、リスクとリターンの話
リスクが大きいと、損失が出る度合いも大きくなるのですが、先ほどお伝えした通り、リスクとリターンは相関関係にあります。
つまり、ハイリスクを選択した場合には、ハイリターンを得られる可能性もあるということです。これは、金融商品の話だけではありません。
キャリアも同じです。芸術家になりたい、あるいは、起業家になりたいと思っても、会社員を選択した方が生活が安定しそうだから、諦めて企業に就職をする……という方がいたとします。
すると、安定的に収入が得られて大きなマイナスになる可能性は低いかもしれません。ただ、自己実現をして、より満足度の高い人生を過ごしていく可能性もなくなってしまいます(あくまで例え話ですが)。
ハイリスク(うまくいかない、収入が少なくなる)かもしれないけれど、自分が本当にやりたいことを選択すると、思いがけないハイリターン(やりがいや楽しみ、お金かもしれません)を得られる可能性もあるのです。
投資も人生も自己責任で、常に主体性を持って選択していきたいものですね。
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