【海外で、産む】土地勘のない海外での産院探し

【海外で、産む】土地勘のない海外での産院探し

慣れない土地で病院にかかるだけでも不安なのに、ましてや出産。どうしよう。でもお腹の子どもの成長は私を待ってくれません。早く病院を見つけないと……焦りは募るばかりです。今回はマレーシアで病院を決めるまでの模様を詳しくレポートします。


前回、「夫のいるマレーシアか、自分が働くフィリピンか、もしくは日本で里帰り出産をするか」という選択肢の中で、夫のいるマレーシアで産むことを決意したお話をご紹介しました。

しかしまだまだ問題は尽きません。

「どこの病院で産もう?」

土地勘もなく、マレーシアでは病院にかかったことすらないので、病院がどこにあってどうやって行けばいいのか見当もつきません。

そんな中で、出産予定の病院を見つけた経験を元に、当地の病院システムや実際の病院選びについてご紹介します。

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妊娠したのは嬉しいけれど、決めなければいけないことが……。それは、「どこで産むか」。私が働くのはフィリピン、夫はマレーシア、里帰り出産するなら日本。医療レベルや出産費用など、いくつかの項目で比較検討し、それぞれのメリット・デメリットを考えてみました。

■マレーシアの病院システム

マレーシアには公立と私立それぞれ病院があります。もちろん公立の方が診察費は安いです。

ただ、英語を話す医者がいる確証がなく、設備も万全ではなく、常に混雑しているそう。そのため、外国人は基本的に私立の総合病院にかかります。日本人向けの私立クリニックもいくつかありますが、ここでは省略します。

私立の総合病院の場合、さまざまな診療科の医者が、「病院内の部屋を借りてテナントとして独立開業」という形をとっています。医者が病院に所属する日本とは大きな違いですね。

したがって、風邪をひいて病院に行きたい場合には「A病院に予約を入れる」のではなく、「A病院で働くB先生に予約を入れる」ということになります。お会計も、その先生の部屋の中で済ませます。

初めて行く病院で先生のあてがなければ、病院に電話でその旨を伝えると、予約を取れる先生を案内してもらえます。

また、いくつかの私立総合病院では日本語通訳の方を抱えていて、予約の取次や診察時の通訳を業務として行っています。病院のホームページに日本語ページを用意しているところもあるほど。

■出産したい病院と産婦人科の先生の探し方

マレーシア在住歴が長く、こちらで出産経験もある友人によると、いい先生の見つけ方は基本的に「口コミ」が多いようです。

もちろん、「A病院がいい」という口コミではなく、「A病院のB先生がいい」というもの。

友人が出産した病院・診てもらった先生であれば安心……と思ったのですが、あいにく私の家からはかなり離れており、検診に都度通うのも、いざ破水して出産に臨むときにもやや不安なので諦めました。

マレーシア歴の短い私は、ほかに出産経験のある友人がいないため、信頼できる口コミ情報もなく、頼りになるのはインターネットのみ。

■頼ったのはインターネットと日本人、そしてフィーリング

ネットで総合病院をリストアップしてGoogle Mapで自宅からの距離を調べ、5km圏内にある病院を絞り込んだところ、出てきたのが2件。

幸いなことに、どちらの総合病院にも日本語通訳の方がいらっしゃるため電話で問い合わせ、いろいろお話を伺いました。

伺った情報から、「海外ならでは」だと思った特記事項をご紹介すると、

- 先生ごとの独立採算制のため、診察費用は先生によってまちまち。同じ診察内容でも金額に2倍以上の開きがあるケースも。
- ムスリムは宗教上の理由で女医を選ぶので、女医の予約は取りにくい。
(マレーシアはイスラム教国であり、ムスリムが6割)
- 新型出生前診断について、日本だと「35歳以上」などの条件があるがマレーシアは制限は特にない。すべて本人次第。また金額も日本だと20万円前後かかるのに比べ、こちらは10万円前後。

どれもこれも予想外の情報で面食らいました。

最終的に、日本人通訳の方とのフィーリングで病院を決め、「金額は松竹梅の竹コースで土曜日も営業している先生」をリクエストし、提案された先生にかかることに決めました。

■実際に診察を受けてみた

Uberで向かった先は、広い土地にホテルのような建物を2棟有する総合病院。

スターバックス・コーヒーやレストラン、美容院、花屋、弁当屋、薬局なども入居しています。

予約の際に指示された部屋番号を目指すと、そこはそこでまた豪華なお部屋が!

写真奥にあるカウンターで受付を済ませたら、呼ばれるまで待機します。日本語通訳の方とはここで待ち合わせです。

右の扉の奥が診察室。待合室と同じような広さの診察室で、看護師による血圧チェックと先生による問診があり、次に超音波検査。

まだマレーシア訛りの英語に慣れておらず、医療用語はわからない単語も多いため、通訳の方にいてもらって助かりました。

妊婦検診費用は日本円で1万円弱。海外在住なので検診費用の補助などはなく、すべて自己負担となります。これは「海外で産む」と決めたので覚悟の上です。

検診を受けてみた結果、先生とのフィーリングも設備面も特に不安を感じなかったので、この病院で出産することに決めました。

■結果的に

口コミを頼ることができず、最終的に「えいやー」で決めてしまいましたが、マレーシアでもたくさんの子どもが生まれていると思えばさほど不安もありません。

ひとまず病院が見つかったので、次は産後の生活環境の準備に取りかかります。次回は、マレーシアならではの産後の過ごし方についてご紹介します。

この記事のライター

海外就職してフィリピンのベンチャー企業で働いています。1979年生まれ、千葉県出身。自称バリキャリからの33歳で無職→語学留学→34歳でフィリピン就職→35歳でインドネシアで働く日本人と交際開始→36歳で結婚し夫がインドネシ...

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