美バストへの近道は、自分のバストと向き合うこと
美バストになりたい、と願う方は多いのでは。では、どんなバストが美しい? あなたの考える美バストはどんなバストですか? 自分の体と向き合い、寄り添って、ていねいにケアしながら、自分らしい美バストの定義を考えてみましょう。他の誰かを真似したり、憧れたりするのも良いけれど、本来の自分を活かした美バストを手に入れて。
持って生まれたバストの大きさや形は人それぞれ。だからこそ、なりたいバストも人によって違います。
ただ、共通するのは自分にとって美しいバスト、つまりは「美バスト」ではないでしょうか。美バストの定義を考えてみましょう。
■私が美バストを目指すようになった転機
グラマーバストに憧れた20代
私の周りにはバストが大きい女性が多く、グラマーなバストへの強い憧れがありました。10〜20代前半は分厚いパッド入りのブラをつけ、バストをいかに大きく見せるかに注力していました。
かわいいと思ったら、フィッティングもせずに即購入。ダイエットとリバウンドで、痩せたり太ったりを繰り返しても、「自分の胸は○カップ」という思い込みで、3年間同じサイズのブラを身につけていました。
どんなバストになりたいか?
しかし、30代に突入し、ファッションの嗜好が変わるとともに、ボディラインの見せ方も変化。そこで改めて体のラインが気になるように。
いかに大きく見せるかを意識して作り込んでいたバストは、パッドで押し潰され、バストの輪郭がぼやけてハの字に広がり、脂肪もあちこちに流れて、裸になったときには恥ずかしい状態になっていました。
私がなりたい美バストは、裸になっても輪郭がはっきりしていて、柔らかさがあり、肌のキメが細かい、透明感あふれる、自然体のきれいなバストです。
あんなにがんばっていた盛りバストは今の私には似合わない。力みすぎずナチュラルな色っぽさこそ大人の魅力だと考え、下着を見直し、こり固まっていたデコルテやバストのケアを習慣にしました。
ブラのパッドは抜いたり、トイレに行ったときなどに流れた脂肪をこまめにブラに戻したり。そうすることでパットなしでもサイズがアップ、丸い輪郭が生まれ、バストの形も体のシルエットも整ってきました。
そして、バストケアの大切さとバストからきれいになる喜びを多くの方に伝えたいと、自身のサロンでバストメニューを取り入れました。
それによって、多くの女性の悩みを聞きながら施術して、見た目にも美しいと感じるバストの共通点に気づきました。それは、バストのサイズではなく、「バスト位置」と「肌の質感」です。
■美しいバスト位置をキープしよう
バストの位置は見た目年齢に影響を与えます。バスト位置が低いと、バストが下垂して見えるだけでなく、体全体がたるんで見えてしまいます。
また、パッドで盛ることで、肩の力まで入ってしまいそうな盛り盛りバストは、見ていて苦しそう。理想は肩から肘までの2分の1より上の位置にバストトップがあること。
出かける前に全身鏡でチェックして、どの位置が自分の体のバランスを最も美しく見せるか、知ることが大切です。
■スキンケアは顔だけでおしまいにせず、バストまでしっかり
女性の肌を美しく魅せるのは、肌の質感です。ほど良い艶と柔らかいハリ・弾力、透明感あふれるきめ細かい素肌が理想。
いくら顔が美しくてもバスト・デコルテが老け込んでいると一気に印象が変わります。日々のスキンケアはバストまでしっかり行いましょう。
■おしゃれを左右する下着選び
洋服にも影響するバストのシルエット。そこで大切なのはブラ選びです。
ナチュラルなバストの方が合う服や、ツンと上がったバストの方がカッコよく見える服……バストのタイプごとに相性の良い服は異なります。
ブラを購入するときは必ずフィッティングし、着け心地とその上から服を着たときの見え方の両方をチェックしてください。
■自分らしい美バストを目指して
バストアップしたい方もグラマーバストの方もそれぞれ悩みがあります。サイズや形、弾力は人それぞれ違うものだから。
自分のバストと改めて向き合い、日々ケアをしていると、不思議と自分のバストが愛おしいものに思えてます。
無理して作り込んでいたバストは、自然なままでも十分素敵なのかも……と思えるようになりました。今のバストをていねいに、大切にケアしていくことで、この先のきれいにつながると信じています。
他の誰かに憧れることがあってもいいけれど、自分自身を見つめ、自分が一番心地よいと感じる、自分なりの美しさを模索してみてください。
それはバストに関わらず思考や生き方など、どんなことにも当てはまります。流行りはどんどん変わるけれど、「自分らしさ」はブレません。
自分にしか出せない魅力があると気づけたら、あなたは今よりさらに楽しく美しく、歳を重ねていけるはずです。