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信頼される人に共通する特徴は「口が堅い」こと

信頼される人の特徴は? そう聞かれて思いつくのは、口が堅いことではないでしょうか。その人と接していると、自然と安心感や信頼感を感じ取っているはず。信頼される人の共通点であり、条件ともいえる口の堅さをテーマにコラムを書きました。口が堅い人たちがどうしてそうしていられるのか、理由を考えてみましょう。

信頼される人に共通する特徴は「口が堅い」こと

あなたの周りの「口が堅い」人を思い浮かべてみてください。

次に、信頼される人の特徴を考えてみてください。そう聞かれて思い付く相手は、口が堅いその人ではないでしょうか。

その人と接していると、安心感と信頼感を感じ取れるはず。今回は信頼される人の共通点であり、条件ともいえる口の堅さをテーマにコラムをお届けします。

口が堅い人がどうしてそういられるのか、その理由を考えてみましょう。

それはプライベートだから秘密。

1.言っても何も得しない

社内の機密事項はもちろんですが、人間関係の本音やプライベートでの相談事など、大人になれば事の良し悪しや重要性はわかるもの。時にはスキャンダラスな事実を知ることもあるでしょう。

それでも口が堅い人がそれを自分の内に秘めておくことができるのは、喋ることで自分が得することは何もないとわかっているから。どんなに目の前に飴をぶら下げられようとも、必ず落とし穴もセットでついてくると知っているから、決して口外しないのです。

情報を漏らすことのリスクは誰でも頭ではわかっていますが、口が堅い人はそれをリアルに感じています。自分もうっかり話してしまうかもしれない、今までは大丈夫だったけれど、もしかしたら危ないことがあったかもしれない、など、普段から自分ごととして考えているのです。

2.あらゆる情報がリスクになり得る

また、口が堅い人は、あらゆる情報がリスクになり得ることをわかっています。誰がどこに異動になるとか、あのお客様には手を焼いたとか、そんなの気にしすぎでしょ? と思うような些細なことも、TPOに基づいてそれがリスクになるかどうか判断しています。

エスカレーターの中でつぶやく話、飲み会の場でしゃべる話、それは確かに何気ない会話かもしれません。しかし、それらは直接的に大きな影響がなくても、人の記憶に残り、何かの拍子に別の情報とリンクして、予想もしていなかった事態を引き起こす可能性もあります。

SNSがこれだけ普及し、生活の中に無意識に取り込まれている現代、リスクを考えたら、いつどこで予想外のトラブルを招くかわかりません。面倒と思うかもしれませんが、時代は明らかに変わっているのです。

いつどこで聞かれているかわからない。

3.危機管理意識が高い

口が堅い人は、危機管理意識が高いとも言えます。常に自分が置かれている状況を把握し、そこでやりとりされる情報(何気ない会話も含めて)がどんな性質のものか、それによって話す言葉も内容も考えます。

また、危機管理意識が高いとは、リスクを想定する想像力が高いということです。情報だけでなく、ビジネスの重要な方向性を決める判断や、影響が大きい案件を進めていくときに、その能力はとても重要です。

特に経営者やリーダーにとっては、他の人がリスクを3つ考えつくところを、リスクを5〜6つ考えられるということは、重要な資質と言えるでしょう。なぜならリスクを多く想定できるということは、そのぶん別のプラスも多く見出すことができるからです。

健全な警戒心がある。

4.面倒に巻き込まれるのが嫌い

少しビジネス寄りに話が傾きましたが、もっと単純に、口が堅い人は「面倒に巻き込まれるのを嫌う」性質もあります。

何かを漏らせば、いつかどこかで面倒が起こる。それをわかっているから、「だったら余計なことは言わないでおこう」となる。単にそれだけ。そういう人もいますね。

それでも、「何が余計なことで何が余計なことではないか」は、わかっているからこそそれができるので、やはり口が堅い人はTPOや話の内容、普通にリスクを想像する力があるということでしょう。

5.自分なりの道徳観を持っている

ここまでは損得という視点で口が堅い人を考察してみましたが、損得以前の価値観として「自分なりの道徳観を持っている」という点も挙げられます。

軽率な自分ではいたくない、仁義を重んじる、その場にいない人を決して悪く言わない、憶測で判断しないなど、その人なりの「自分はこうあるべき」という道徳観を持っていて、それを大切にしているのです。

日常で自分の道徳観が試される場面なんて、と思うかもしれませんが、意外にもそういう場面は多いものです。ただ、とても些細な一瞬なので意識に残らないだけで、私たちは多くの場面で自分の道徳観に基づいて行動しています。

交通量が少ない横断歩道で、車も来なくて人もいないときの赤信号を当然守るとか、お手洗いの順番を列を乱さず待つとか、考えることもないほど普通の場面で、私たちは自分の道徳観をベースにした行動をとっています。口が堅い人は、誰かに何かを話すという場面で、それを大切にしているんですね。

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「口が堅い」ことこそ、信頼される人の特徴

口が堅い人がそういられる理由はさまざまですが、口が堅いことが信頼される人の特徴であり、周りから信用されているというのは誰もが納得することでしょう。信頼が厚いから、重要な相談もできるし、重要な仕事も任せられる。だって、あの人だったら安心だから。

そんな安心感を感じてもらえるようになるためにも、ときどき自分の危機管理意識を見直す時間を設けたいものです。

2017年8月16日公開
2019年5月13日更新

安 憲二郎

20年で22回の転職、40の職種を経験。現在は【ことばライフデザイナー】として「人生誰でも右肩上がり」になるアドバイスをAmebloをメインに提供している。また、クリエイティブな才能を活かし、ボーカリスト、映像作家、コミュニ...

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