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マジシャンが教える「好印象な声のかけ方」- 初対面を克服する3ステップ

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あの人と仲良くなるにはどうすればいいんだろう? なんて声をかけたらいいんだろう? もし上手に声をかけられたら、もっと楽しい人間関係をつくれるのに……いつだって声をかけるのは怖いものですよね。そこで今回は、人前で演じるマジシャンに「好印象な声のかけ方」を伝授していただきました。

マジシャンが教える「好印象な声のかけ方」- 初対面を克服する3ステップ

■どうやって他人に声をかければいいの?

私たちは生活をしていると「なんらかの集まり」に顔を出すことになります。親しい友人ばかりなら気は楽ですが、あいにく、そういう場所ばかりでありません。

・立食パーティ
・学校や職場の自由時間
・懇親会
・冠婚葬祭
・趣味の会
・地域のイベント
・セミナー
・飲み会
・はじめての人間ばかりの集まり


声をかけるのは恥ずかしい。でも、ひとりでいるのも恥ずかしい……そんなときってありますよね。部屋の中心で、会話が弾んでいる人たちを見て、思わず「あんなふうに上手く喋れたらいいのにな」と焦ってしまいます。

でも、それができない。

やっぱり人に声をかけるのは怖い。どんな反応をされるかわからないし、変な人だと思われるかもしれない。それに、上手に声をかけられる自信もない……。

僕も部屋の隅から指をくわえて、楽しそうな人たちを眺めている少年のひとりでした。どう転んでも、自分がだれかに声をかける姿なんか想像できませんでした。

しかし今では、さすがに、そういう場所も慣れてきました。マジックがいい修行になったからです。

そもそもマジシャンには、パーティやレストラン、イベント会場などで演技をしてまわる、という依頼が舞い込みます。

その場合「マジックをみにきたわけでない人たち」に向かって声をかけねばなりません。ふらりと食事や買い物をしにきた方々に、心を開いてもらうところからスタートなのです。

それも「マジックを見せる仕事」で呼ばれています。「だれにも声をかけられずに終わりました」は許されません。絶対に成果を残さないといけません。なかなかハードな状況です。

だからこそ「どう声をかけると好印象か」を試行錯誤してきました。声をかける方向、トーン、声量、台詞まわし……ちょっとしたコツ次第で劇的に変わることもありました。

私たちが普段「できない」「苦手だな」と考えていることも、ちょっとしたことで一気に解決したりします。少なくとも、克服しようとすることが悪いはずはありません。

今回は、そこで学んだ「好印象な声のかけ方」をご紹介します。

■好印象な声のかけ方3ステップ

僕は声をかける前に、この3ステップを意識しています。

これはコミュニケーションの基本をまとめたにすぎません。パフォーマンスの現場だけでなく、上にあげたような、日常生活の場でも通用するものだと思います。

あなたも、どこかの場所にいるのをイメージしながら読んでみてください。

1.体の力を抜く

声をかけたい相手をみつけたら、まずリラックスすること。

私たちはリラックスした状態でこそ、はじめて成果を出せます。緊張すると上手にコミュニケーションもできなくなります。

さらに、それが相手に伝わるとぎこちなくなります。場の全体が「不自然で、楽しめない空気」になるのです……それだけは避けましょう。

といっても「心を落ち着ける」「精神をリラックスさせる」といわれてもピンときませんよね? むしろ気にするほど、余計に、かちこち緊張してしまいます。

ですから「体の力をぬくこと」を具体的な目標にしましょう。

私たちは「心がリラックスすると体の力が抜ける」ようにできています。それを逆手にとって「体の力をぬくことで心をリラックスさせる」わけです。

まずは自分の状態をセットすること。声をかけるために、どれほど時間を使ってもかまいません。ゆったり息をして、なるべく自然体でいるようにしましょう。

2.横から声をかける

状況が許す限り、相手には、横から声をかけること。

お互い「かしこまらずに」交流を始めるためです。正式なビジネスシーンでもありませんから、さらっと打ち解けるために横から声をかけます。

そもそも人間には「真正面から相対する」という言葉もあるように、面と向かってくる相手に、緊張感をおぼえるという性質があります。

生物の世界では、向かってくる存在を意識しないと命の危険があるからです。ですから動物はキョロキョロと目を動かします。いつの間にか横や後ろに近づかれないようにします。

ある意味で「横や後ろ」は生物としての弱点です。近づかれても、さっと対応できません。「喰う喰われるの世界」で説明すると危なっかしいですが、そういう理屈です。

つまり「横から声をかけた方が、さっと懐に入りこめる」というわけです。

ターゲットの横側から声をかけるのが難しければ、自分の方から、横を向いて肩ごしに声をかけることもできます。ちょっと横の人に声をかけた、というイメージです。

いずれにせよ不必要に緊張感をつくる必要はありません。打ち解けるとは「緊張感のない、リラックスした状態をつくる」という意味ですから。

自分が横から声をかけられたら、自分が横から声をかけたら……イメージしてみましょう。この位置どりによって、心の抵抗が減るのがわかるかもしれません。

3.ちょっとひねった質問を考えておく

相手にかける一言目の台詞を考えること。

こちらが声をかける以上、一言目の台詞は重要です。その後の、あなたとの会話をイメージづくることになるからです。

それをあらかじめ考えておくことで、スムーズに会話を進めることができます。

場の空気にもよりますが、個人的には、かしこまった挨拶は避けます。わざわざ遠い距離感から話をするのは損だからです。失礼にはなりませんが、それ以上にもなりにくいのです。

コツとしては「いままで言われたことのない質問をする」ことです。「ちょっとひねった質問」ともいえます。

変化球を投げることで「この人はちょっと違うぞ」「おもしろそうだ」と思わせるのです。あなたも、いままでにされた風変わりな質問を覚えていませんか?

とくに変わった職業の方は、何百回も、同じ質問を受けているので、あえて触れないようにします。むしろ触れないことが喜ばれることもあります。

「子供に好かれそうですね」
「姿勢がキレイですが、バレエでもしていましたか?」
「そのドリンクの色、いいですね」
「あの絵は気になりますよね」
「このパーティ、何時に終わるんだろうって考えてません?」
「どうしてひとりで笑ってたんですか? なにか思い出してました?」


こうした、相手の人間性に関わる質問がおすすめです。仕事や立場を忘れて、人と人としてのコミュニケーションをはかることができます。

ぱっと思い浮かばないかもしれません。ありきたりでない質問を考えるためには、しっかり「相手や、その場にあるもの」を観察することです。

その場所で、その相手だからこそ思いついた質問

それこそが正解です。相手も「あ、この人は理解してくれようとしている」と感じるはずです。

とはいえ、上の「1、2」ができていれば、ここまで考える必要はないかもしれません。自然体で会話をはじめるだけでもグッと反応は変わるでしょう。

あくまで「より完璧を目指すなら」というくらいにお考えください。

■最後に

といっても、やはり人に声をかけるのは怖いものです。おもわず足がすくんで、のどから声も出なくなる。「自分にはむりだ……」と考えてしまう。

そう、声をかけるときの一番の壁は「恐怖心」です。

拒まれるのではないかと、失敗を恐れる心です。それさえなくせば、物事は案外簡単なのですが……それが難しいのです。

そこで、こう考えるのはどうでしょう。

あなたが知らない人ばかりの場所にいるとしましょう。なんとなく心細い状況にいるとして。そんなとき、誰かが声をかけてくれたら嬉しいですよね?

救世主のように思えるかもしれません。なんて頼りがいのある人なんだと、感心するかもしれません。思わず心を開いてしまうかもしれません。

そう、相手も同じことを考えるはずなのです。

あなたが声をかけられて嬉しいなら、相手も、声をかけられて嬉しいはず。そう考えると、少しは勇気づけられ、自分から声をかけてみよう、という気になってきませんか?

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浅田 悠介

マジシャン。日本催眠心理協会認定 心理療法士。いつも「ウインナー珈琲を飲みたいな」とか考えながらコミュニケーションについて書いてます。おかげさまで「最近なにしてるの?」「愛について考えてるよ」が鉄板の返しです。

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