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いつまでもきれいな人がやっている3つのケア【百木ゆう子】

「いつまでもきれいな人」になる方法は簡単。一点ものの自分を大切に扱うこと。具体的には「肌・歯・髪」の3点を念入りに、丁寧にケアすることで、いつまでもきれいな人に見られるようになります。ケアをする上での注意点やそれら3点に加えてケアしたいパーツについても、詳しくご紹介します。

いつまでもきれいな人がやっている3つのケア【百木ゆう子】

■いつまでもきれいな人に共通すること

長年美容に携わり、中には20年以上お手入れさせていただいているお客様を見ていて、感じることがあります。それは、「いつまでもきれいな人の美しさというのは、容姿や顔立ちだけではない」ということ。

自分自身を大切に扱うことで、美しさというものは上げていける――私はそう実感しています。

■きれいな人の「三種の神器」

まずは下の2枚の写真を見比べてください。

写真加工で明らかな差を出したので、ひと目でおわかりですよね。

2枚の差は「肌・歯・髪」です!

40代になったころに気づいた、年上のお姉様やお客様と接していて、「きれいだなぁ」と感じた人の共通点が、この3つでした。肌・歯・髪、この3つは、目が大きいとか鼻が高いとか、顔のパーツが整っているかどうかよりも重要なのだと、年を重ねるごとに感じます。

美容を専門としている私ですが、その分持論もあります。そのため、すべての人にいい方法をご提案するのは難しいのですが、間違いなく言えることは、「自浄作用を生かし、化学物質に頼りすぎないこと」。

足す美容より、引く美容。

例えば、今使っているクレンジング剤は、洗い流すときに白く濁りませんか? 白く濁るということは界面活性剤という、油と水をはじくことなく混ぜている物質が入っています。

ということは、メイクを落としながら肌の潤いも落としている可能性があります。すっきり洗い流せているように見えて、取りすぎることによって、潤いたっぷりの化粧水などをつけなければならなくなります。

ココナッツオイルやホホバオイルなどでクレンジングすれば、肌の潤いを取り去ることはありません。その分、洗い流してもべたつき感が残ります。でも、乾燥肌の私はそのままでちょうどいいのです。

シャンプーのシリコン剤も傷んでバサバサの髪には必要な場合もありますし、歯磨き粉の研磨剤などの成分も然り。

宣伝に惑わされず、「私に優しく自然に近いこと」を軸に、ケアするアイテムは選んでいただきたいです。

■澄んだ目・白く美しい歯を持つ女性が美しい?

「明眸皓歯(めいぼうこうし)」という言葉をご存知でしょうか。これは、「澄んだ目に白く美しい歯を持つ」という意味を表します。

その他にも、
紅口白牙(こうこうはくが) →赤い唇と白い歯を持つ美人の意。
氷肌玉骨(ひょうきぎょっこつ) →氷のように清らかな肌の女性の意。
曼理皓歯(まんりこうし) →きめの美しい肌と白い歯の美人の意。
女の髪の毛には大象も繋がる →どんなに強い男でも、女の魅力には抗えないことのたとえ。
女の髪の毛一本千人の男繋ぐ →女性の美しい髪には、千人の男を魅了する力があるの意。

昔から美女の形容には、肌・歯・髪が使われていることからも、わかりますね。

また、欧米では歯の美しさ=その人の人格を表している、とまでもいうように、歯列矯正やホワイトニングは、歯磨きレベルの日常的なケアとなっています。

日本では、「口の中や歯を見せることが恥」という文化が長かったため、見せることや比較することがなく、おざなりになっていたのでしょう。

ちなみに、江戸時代に既婚女性のあかしとしていた「お歯黒」も、きれいに塗るために歯垢や歯石をしっかり取っていたようで、さらにお歯黒の成分は歯を守る効果もあったとか。いずれにしても歯を大切にしていたようです。

■「先っちょ美容」を追加して、いつまでもきれいな人に

「肌・歯・髪」を美しく健やかにできたら、ぜひ付け加えていただきたいのが爪・目の「先端美容」。「先っちょのケア」と言った方がわかりやすいでしょうか。

ささくれが目立ったり、ネイルが禿げたりしている状態ではなく、手入れが行き届いている指先を目指したいもの。ツヤツヤで長持ちするジェルネイルでも、リペアになかなか行けず、爪が綺麗とは言い難い状態で放置するくらいなら、マニキュアでのセルフネイルにシフトするか、ケアの行き届いたナチュラルネイルにする方が何倍も素敵です。

「若さは高さ」と言われるように、まつ毛や眉毛がたわわであることが若々しさの象徴でもあります。美しいマツエクもたわわな自まつ毛あっての賜物。

もちろん、太い×長い×バッチリカールは、イタい仕上がりになることが多いので注意。ネイル同様、マメにメンテナンスに行けないなら、マツ育(まつ毛育毛)とマスカラで十分美しくなります。

「三種の神器」も「先端美容」も、すべては「自分をどれだけ大切にしているか」という結果。自分を大切にし磨きをかけることが、いつまでもきれいな人でいる秘訣だといえるのです。

百木 ゆう子

統合美療師。MomokiYuko AOYAMA主宰。 ボディリゾートMOKA エステティシャン。 百木ゆう子エステティックアカデミー校長。 日本美容技術者協会 代表理事。 日本プロトコール&マナーズ協会認定アドバイ...

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