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「没後40年 幻の画家 不染鉄(ふせん・てつ)展」が東京ステーションギャラリーで7月1日より開催。

1891年生の日本画家は40年前に亡くなりましたが、ユニークな経歴で、独特の視点の作品は高く評価されてきました。没後40年にして東京初の回顧展が7月1日から8月27日まで開催されます。

「没後40年 幻の画家 不染鉄(ふせん・てつ)展」が東京ステーションギャラリーで7月1日より開催。

鬼才・奇人? 不染鉄(ふせんてつ)という画家を知っていますか?

不染鉄(本名・不染哲治、1891~1976年)は東京・小石川にある光円寺の住職の子として生まれました。20代初め、日本芸術院研究会会員になるも、写生旅行に行った伊豆大島・式根島で、なぜか猟師同然の生活を送ります。
3年におよぶ伊豆大島での漁師生活などを経て、今度は27歳で京都市立絵画専門学校に入学。在学中から帝展に入選を重ねるなど華々しい活躍で将来を嘱望されましたが、卒業後は奈良で図画教師として勤め、戦後は中央画壇を離れ、飄々と作画を続けました。
これまで美術館で開かれた回顧展は、21年前の唯一1回だけ。その画業の多くは謎に包まれてきました。晩年の活動がほとんど知られていないことから、これまで正確な評価や位置づけがなされてきませんでした。

しかし、富士山や海といったありふれた画題を描きながら、不染ならではの画力と何ものにもとらわれない精神によって表現された作品は、鳥瞰図と細密画の要素をあわせ持った独創的な世界を作り上げています。不染は「芸術はすべて心である。芸術修行とは心をみがく事である」とし、潔白な心の持ち主にこそ美しい絵が描けると信じて、ひたすら己の求める絵に向きあい続けました。
不染鉄としては21年ぶり、東京では初めてとなる本回顧展では、俯瞰と接近の相まった独特の視点で描いた代表作「山海図絵(伊豆の追憶)」をはじめ、新発見された作品や絵はがき、焼物などを含む約120点を展示。今なお見るものを引き付けてやまない不染作品の不思議な魅力に迫ります。

「山海図絵(伊豆の追憶)」 大正14(1925)年 木下美術館蔵

開催概要

【会期】7月1日(土)~8月27日(日)一部展示替えあり
【休館日】月曜日(7/17は開館)、7/18(火)
【開館時間】10時~18時(金曜日は20時まで。入場は閉館の30分前まで)
【入館料】一般900円、高校・大学生700円(前売券は各200円引き)、中学生以下無料
【問い合わせ】東京ステーションギャラリー TEL.03-3212-2485
【主催】東京ステーションギャラリー(公益財団法人東日本鉄道文化財団)、産経新聞社


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