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メイドに家事を頼むメリットはたくさん。海外で働く妻の「家事問題」を考える

メイドを雇って家事をお願いしてきた私(独身時代から)。フィリピンでは日本円で1日あたり1200円〜と、リーズナブルな金額でメイドを雇うことができます。夫婦共働きの現在もメイドに家事を担ってもらい、その分生まれた時間を夫婦のコミュニケーションに充てることができ、良好な夫婦関係を保てていると感じています。

メイドに家事を頼むメリットはたくさん。海外で働く妻の「家事問題」を考える

夫が転職を決めて私がいるフィリピンに引っ越し、2016年2月に入籍。いよいよ新婚生活が始まりました。よくある「駐在員と駐妻」ではなく、「夫も妻も労働ビザを持ってフルタイムで働くスタイル」です。海外での共働き生活で、妻はどうやって家事をやりくりするのか、本コラムでご紹介します。

■独身時代からメイドに家事をお願いしてきた

フィリピンのマニラでは、1日あたり日本円で約1200円〜メイドを雇うことができます(住み込み/通い、子守あり/なし、和食を作れる/作れない、直接雇用/業者からの派遣、などによって条件は変わります)。

ズボラな私は掃除洗濯に時間を費やしたくなかったので、知り合いにメイドを紹介してもらい、独身のときからすでに、毎週土曜日、掃除・洗濯・スーパーへの買い出しなどをお願いしていました。

結婚の際、夫に「私は家事が苦手で、フィリピンに来てからはメイドにずっと家事をお願いしていた。結婚したあともこのスタンスでいきたい」と申し出た結果、「もちろんOK」でした。

夫がインドネシアで住んでいたサービスアパートメントは、そのアパートが雇ったメイドが各部屋を定期的に掃除していたそうです。家事のアウトソースに抵抗がない人でよかった……。

■したがって、結婚後も家事はメイド任せ

結婚を機に独身時代より広い家に引っ越したものの、それでもせいぜい50平米、メイドに週1回来てもらえば十分助かるくらいの広さなので、独身時代に雇っていたメイドに引き続き来てもらうことにしました。

防犯の観点から、メイドがいる間は家を空けられないのが難点ですが、それさえ我慢すれば、ボーッとしている間にあれよあれよと部屋がピカピカになっていくのは快感です。

(メイドを信用して外出する友人も中にはいますが、万が一のトラブルを避けたいので私はそれはしていません)

メイドがいる間に料理をすれば、使ったフライパンや鍋、お皿なども洗ってくれるので、ものすごく楽。

したがって、夫も私も、平日はほとんど家事をやりません。平日はせいぜい、コップを洗ったり、週末に作り置きした料理を食べてお皿を洗ったりする程度。

たまに夫の靴下が床に転がっていても、「土曜日にメイドが洗ってくれるし」と思うと洗濯カゴに入れるのもまったく苦痛ではありません。

大家族だったり、お屋敷のような家にお住まいの家庭では、掃除担当、料理担当、子守担当など、複数人のメイドを雇うのが普通だそうで、ご近所同士メイドの数でマウンティングすることもあるんだとか!

幸い私の周りはそういうこととは無縁な人ばかりで、厄介なマウンティングに巻き込まれたことはありません。

■料理は「やりたい人がやる」

日本にいた頃は、買い出しも料理する時間ももったいなくて外食ばかりでしたが、あいにくここはフィリピン。日本で食べ慣れた味を求めるなら、日本食レストランに行くか、自分で作るかといった選択肢がありません。

徒歩圏内に日本食レストランがなかったこともあり、「じゃあ、たまには作るか」と。

メイドは料理ができない人ですが、野菜のカットや洗い物といった、私にとって面倒なことを引き受けてくれるので、料理が苦痛ではなくなりました。

逆に、私はメイドが来ない平日には料理はほとんどやりません。

夫はひとり暮らし経験者のため料理に抵抗がなく、むしろ手際よくちゃっちゃと作れる人なのですが、メイドのおかげでその手際のよさに拍車がかかりました。

ふたりの料理の分担は自然と、やりたい人がやる、ふたりとも気が乗らないときは外食する、という流れになっていました。

■家庭に夫がふたり? 駐妻と比べてしまう「妻としてのパフォーマンス」

まわりの同世代は「駐在員+駐妻」というカップルが多いです。

そんな彼らと自分たち夫婦を比べると、働いている自分は妻としてのパフォーマンスが圧倒的に低いのではないだろうか、と悶々とする時期がありました。

例えば、

・家事が面倒だからアウトソースできるものはしているんだけど、それって妻として冷たくないか?
・毎日「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」と言ってあげるべきか?(※1)
・毎日お弁当や夜ご飯を作ってあげるべきか?
・もしや、家庭に夫がふたりいる?(※2)

などなど。

※1 夫は徒歩通勤、私はちょっと遠いところにウーバー(Uber)通勤だったため、私の方が家を出るのが早く、帰りも遅いことが多いです。

※2 やや古い話ですが、1984年に歌手の森進一さんと女優の大原麗子さんが離婚した際、大原さんが会見で結婚生活について、「家庭に男がふたりいた」と振り返ったというエピソードを何かの拍子に読み、「これってもしや数年後の私……!?」とたびたび思い出すエピソードです。

だからといって仕事を辞めようとはまったく思いませんが、このような考えても仕方のないことを悶々と悩み、夫に何度もぶつけていました。

その度に、「全然気にしてないし、家事をアウトソースした方が仕事に集中できていいでしょ?」と言ってくれるのですが、頭では理解できても気持ちが追いつかず、最初の3ヶ月くらいはただひたすら悶々としていました。

3カ月もすると慣れてくるのか、喉元過ぎて熱さを忘れたのか、人様の家庭を比べても仕方ないと悟ったのか、「妻としてのパフォーマンス」は気にならなくなりました。

■「夫婦間の家事問題」はメイドが解決するかもしれない

冒頭、「海外での共働き生活で、妻はどうやって家事をやりくりするのか、ご紹介しますね」と書きましたが、答えは「可能な限りアウトソース」でした。

メイドのおかげで、苦手なこと(家事)に費やす時間を可能な限り減らし、その分仕事に全力を注いだり、夫との時間を大事にしたり、時間を有効に使えています。

今となっては、日本の夫婦にありがちな家事にまつわる喧嘩は、すべてメイドが解決するのでは? とまで考えるようになりました。

とはいえ日本の家事代行サービスは、フィリピンと比べるとやや値が張るとは思います。それでも、せめて週に一度、通いで数時間来てもらう程度なら、家庭円満とストレス解消のための投資だと思えばアリではないでしょうか。

(夫婦で海外就職もおすすめですよ)

suni

海外で働いています。1979年生まれ、千葉県出身。自称バリキャリからの33歳で無職→語学留学→34歳でフィリピン就職→35歳でインドネシアで働く日本人と交際開始→36歳で結婚し夫がインドネシアからフィリピンに移住→37歳で夫...

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