収入アップを実現する3つの方法。コツは「いくらほしいか」具体化すること
収入アップしたい……そう思う人のほうが多いのではないでしょうか。毎年4月に定期昇給のある会社は多いですが、今年の昇給はいかがでしたか? 「もっと昇給するはずだったのに……」とがっかりした人は、具体的に「どれくらいアップすれば満足なのか?」から考えてみましょう。
「がんばってるのになかなか給料が上がらない……」
「今年の定期昇給、全然アップしなかった……」
毎月の収入は生活に直結しますが、昇進を除いて給料が大幅にアップすることはなかなかない……という方も多いのではないでしょうか。
今回は、収入アップを実現する3つの方法と、それぞれの注意点についてご紹介します。
1)現職で給与アップの交渉をする
最初に思いつくのが、「今の仕事での給与アップ」という方も多いでしょう。
昇給の回数やタイミングは会社によってまちまちですが、上司(評価者)に直接給与交渉する際に気をつけたいポイントがあります。
1.具体的にどれくらいの給与がほしいのか、はっきりさせる
給与交渉をする際、漠然と「(給与が)今よりもっとほしいなぁ」程度では、交渉に失敗する可能性が高いです。
「なぜその金額がほしいのか・必要なのか」「その給与がもらえる根拠はあるか」をしっかり考えてみましょう。
2.家庭の事情などで同情を誘うのは×
給与交渉事にやってしまいがちな失敗がコレです。
「親の介護が必要」「住宅ローンの返済が大変」「子どもの養育費が不足している」など、給与アップを希望する理由は人それぞれ。
でも、冷たいように聞こえるかもしれませんが、企業にとって個人的な事情は関係ありません。あくまで「雇用主である企業にどれくらい貢献しているか」のみで判断されると思ってください。
3.自分の実績や同業他社の給与など「数字」を用意する
1、2にも関連しますが、交渉の場で有効なのは「具体的な数字」です。
自分の貢献度(部内でトップの成績を収めたなど)や、同業他社の給与水準より明らかに低いなど、上司を説得する武器になる数字をあらかじめ用意しておきましょう。
2)転職で収入アップを目指す
現職で給与アップの交渉をしてみたけど、失敗に終わってしまった場合、もしくは給与以外にも現職に不満がある場合に浮かぶのが「転職」という選択肢。
転職方法はいろいろありますが、大きく分けて以下2つのルートが考えられます。
1.自分で応募する場合
「収入アップ」を目的に転職する場合、自己応募では自分で面接時に給与交渉をする必要があります。
たとえば、募集要項に載っている年収が「400万〜650万円」の求人に対し、現職450万円の人が「600万円」を希望したとします。
人事側としては、なぜ現職から150万円アップを希望するのか理由を知りたいはず。面接でも必ず聞かれるので、説得力のある返答を用意しておく必要があります。
また、人事の本音として「年収500万円前後を希望するゾーンの人材がほしい」と考えていた場合、年収年収500万円(現職+50万円)を希望すれば面接に受かっていたかもしれません。
「600万円希望」と伝えてしまったために、不合格になってしまうケースもあり得ます。
2.転職エージェント経由で応募する場合
求人によっては募集要項に年収が載っておらず、「前職給与を考慮の上決定」みたいな書き方をしているものもよく見かけます。
このような場合でも、転職エージェントは企業側の「ホンネ」を確認しているので、自分の希望年収とマッチした求人を紹介してもらえることがほとんど。
自己応募の例に挙げたような大幅アップを希望しても、その理由や根拠がしっかりしていれば、自分の代わりに企業側と交渉をしてくれます。
「お金の交渉は苦手だな……」と感じる人は、最初から転職エージェントに相談してみても良いかもしれません(ただし、転職エージェントには遠慮せず、自分が本当に希望する年収を伝えましょうね)。
3)副業で収入を増やす
現職は同業他社の中でも給与水準が高いし、自分で上司に給与交渉するのも気が引ける……という場合、手っ取り早い方法のひとつが、「副業」で収入アップを目指すことではないでしょうか。
もちろん、就業規則で禁止されている場合は諦めるしかありませんが、最近は「働き方改革」の一環で副業OKの会社も増えてきています。
転職する場合も、転職先での大幅な給与アップを目指すのではなく、副業OKな会社に転職して総合的な収入アップを目指すという道もあります。
会社によって、「上司の承認があればOK」だったり、「ブログのアフィリエイト収入なら届け出なくてもOK」など、副業に関してはさまざまな規定があるようです。
現職の就業規則をよく読んで、もし載っていない場合は上司や人事に確認してみると良いでしょう(あくまで自己責任で!)。