自分らしいファッションセンスを磨く方法【長谷川朋美 連載 #14】
ファッションセンスを磨くには一体どんなことをすれば良いのでしょうか。自分に似合うもの、好きなものを取り入れるのも大事ですが、「どう見られたいか」を意識するのも欠かせません。長谷川朋美さんの連載 #14では、ご自身のファッションへの考え方をもとに、自分らしいファッションセンスを磨く方法を綴っていただきました。
■長谷川朋美流、ファッションセンスを磨く方法
こんにちは。長谷川朋美です。
ブログやSNSなどで私を知ってくださっているけれど、初めてお会いする方に第一声目に言われる言葉で多いのが、「(背が)小さいのですね!」ということ。
写真だと大きく見られるのか、職業柄のイメージなのか……皆さん私のことを小さいと思っていない方が多いようですが、実は身長151センチ、足のサイズで言えば21.5センチとかなり小さめ。
昔は特にこのことがコンプレックスで、着られる服や靴のサイズがかなり限定されることと、どうしても服に着られている感が出てしまい、悩みの種でした。
年を重ねるごとに、自分のいろいろなコンプレックスを受け入れられるようになったことと、自分に似合うもの・似合わないものがよくわかってきたことで、今ではそこまで悩むことはなくなりました。
今回のコラムでは、自分らしいファッションセンスを磨くために、私が心がけていることをご紹介します。
■自分の体型を客観視する
10〜20代の頃は「着たい服」を着ていましたが、30代以降は「似合う服」を優先するようになりました。
自分の体型で好きなところ・嫌いなところがそれぞれあるかと思いますが、好きなところを強調できて、嫌いなところをカバーできる服を選ぶのです。
また、自分の体型を活かせる服を選ぶようにしています。
私の場合、華奢なことを褒めていただくこともありますが、自分としてはボン・キュ・ボンというような外人体型に憧れます(ないものねだりですね)。
でもそんなとき、華奢だからこそ着こなせるようなラインの服を選びます。
例えば、デコルテや背中が開いたトップスやワンピースを選ぶ(得意なのはオフショルダーやベアワンピなど) 。
また、腰幅がないことや脚の形や長さに自信がないので、脚のラインがくっきり出るようなパンツやミニスカートは極力避けて、太めのパンツやマキシ丈のスカートを選ぶことが多いです。
このように、まずは自分の体型を客観視して、それに合うものをチョイスしていきましょう。自分でわからなければ、周りの友達に何が似合うか・似合わないと思うか聞いてみたり、一時的にファッションコンサルタントをつけてもいいかもしれません。
■自分がどう見せたいか(コンセプト)に合わせたファッションを
次に大切なのが、自分がどう見せたいかという、自分のコンセプトを知ることです。
エレガントに見せたいのか、スタイリッシュで洗練されたように見せたいのか、健康的に見せたいのか……など。
コンセプトとなるようなワードをいくつか書き出してみましょう。
さらに、イメージカラー1色と、サブとなるイメージカラーも2色決めて書き出してみましょう。
そして、理想のファッションの人も3人書き出したり、イメージする国や地域についても書き出したりしていくと、より客観的に自分のなりたいファッションイメージが見えてきます。
自分らしいファッションで印象をよくしたいと思ったら、あれこれ試すよりも、コンセプトに沿うものを、まずは取り入れてみましょう。
すると自分の理想のイメージや、人から見られるイメージも固まってきます。
ちなみに私のコンセプトは、ラグジュアリーサーフ・エレカジ、カラーはメインが明るめのブルーで、サブが白・インディゴなど。国・地域で言えばLAです。
■基本はシンプルで、差し色or一点ハズしのものを合わせる
それでは実際に、どんな風にコーディネートをしているのかをお伝えすると、一番気をつけているのがトゥーマッチになりすぎないこと。
どんなスタイルでも下品に見えないようにしたいので、色使いや小物使いには気を配ります。
まずは前述の通り、自分の体型に合ったもので、かつ自分のコンセプトに沿ったものというのは前提。それでまずはシンプルな定番コーデを作ります。
私だったらカラーで言うと、白+デニム。形で言うなら、ゆったりめのトップス+スキニーパンツなど。
それだけだと普通すぎるので、ここに差し色か、一点ハズしのものを合わせます。
先ほどの例で言うと、白+デニム+差し色でクラッチバッグとパンプスを赤にする。もう一つの場合は、ゆったりめのトップス+スキニーパンツ+斜めがけポシェットorヘアにスカーフをカチューシャ風に巻くなど。
ベースは同じコーディネートでも、差し色やアレンジで全然違う服に見えて、おしゃれの幅が広がりますよ。実際私は自分が持っている以上に、服を多く持っているように見られるのは、このアレンジの効果だと思っています。
このコラムが、皆さんにとって少しでも、自分らしいファッションセンスを磨くヒントになれば嬉しいです。