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40歳を超えても再スタートできる【元OLの起業ストーリー #3】

40代のシングル女性をターゲットに「捨てることは人生を豊かにする!」をコンセプトに不要な感情・時間・人間関係を捨てることで物事に執着や依存をしない精神的に自立した女性へと導く、ナビゲーター・ソロライフニスト杤金真奈美の起業ストーリです。今回は第3回。

40歳を超えても再スタートできる【元OLの起業ストーリー #3】

■充電期間にしていたこと

2015年1月にOL生活を卒業してから、起業ネタをひたすら探し、長谷川朋美さんアカデミーに通いながら自分なりにできること、やってみたいことをしてみたけれど、どれもピンとくるものはなく、だからうまくいかなかった日々。

たくさんの学びもあったけれど、少し心が折れてしまったことも事実です。
そこで、私は充電期間に入ることを決意し、2016年4月から6月まで仕事をしない日々を過ごしました。

このときにしていたのは、家族との時間を過ごすこと。

そもそも、起業しようとOL生活を辞めたきっかけのひとつに愛犬のことがありました。
2013年の夏頃、脳腫瘍の疑いがあると診断されたティーカッププードルの愛犬。
2014年の夏に体調を崩し、寝たきりになってしまいました。

いつまで一緒にいられるのだろうと考えるようになってから、私にとって大切なことは家族との時間なんじゃないかと思ったのです。

愛犬との時間を増やしたい、いつまで一緒にいられるかわからないから少しでもそばにいたい、と2015年1月にOLを辞めてから一緒にいる時間を増やしたものの、セミナープロデューサーとしてがんばろうと、忙しい日々を過ごしていた2016年の2月に亡くなってしまいました。

翌日の打ち合わせのために部屋にこもり、仕事をしていた日が最期の日となってしまったこと。
果たせなかった約束がいくつもあったこと。
今でも後悔してもしきれません。

同じような毎日であっても、決して同じ明日はやってこない。
だから、今日できることは今日する。
明日できるとは限らないのだから。

OLを辞めてから1年間。そばにいてくれましたが、がんばっている私の姿を見て、自分の役目は終わった、と思ってしまったのかもしれません。
たった1年でも傍にいられたことは私にとって幸せな思い出です。

起業するにあたり、世の中に貢献できることをする、というのももちろん大切なことです。
が、そもそも自分が大切にしたいことを見失ってしまっていた時期でもありました。

大切なモノを大切にすることには必ず犠牲を伴うもの。
たくさんのことをすべて同時に大切にすることはできません。

家族を大事にするときは、仕事を多かれ少なかれ犠牲にしなければならないときがある。
仕事を大事にするときは、家族を多かれ少なかれ犠牲にしなければならないときがある。

どちらが大事で、大切にしたいことなのかは人それぞれです。
ですが、必ず犠牲というものはついて回ります。

自分にとって本当に大切なものを選び取り、それを第一に大切にすること。
人生にはその決断が必要なときがある、と知った出来事でした。

愛犬を亡くしてから気が抜けてしまったこともあり、3月と4月に予定していた招致セミナーとお花見会を最後にゆっくりと立ち止まることを決めたのです。

■長すぎる充電期間に焦りを感じる頃、偶然出会った「コーチング」

充電期間は長くて2カ月、と決めていました。

5、6月は母と旅行するなど、プライベートタイムを楽しみつつも、この先どうしようという気持ちから解放される日はありませんでした。

6月の終わり頃、長谷川朋美さんのアカデミーの補講があり、そこで改めてコーチングを学ぶこととなります。

本講座の中にもあるのですが、2回目を受けたことや他の期のアシスタントをしたときに、コーチングを再受講したことでコーチングの可能性に惹かれていきました。

人が変わっていく姿を見守る、という仕事に魅力を感じたのです。
そして、7月からはコーチとして活動をしようと決め、ブログを新しく立ち上げ直し、モニターを取りながら学び始めました。

しかし、モニターを取れば取るほど、どうも違う、ということに気づきます。

人が変わっていく姿を見る、理想の状態を一緒に見つける、というステップはやりがいがあるものの、変わっていく姿を待つことができない。
アドバイスをしないではいられない自分がいたのです。

私は子供のころから人に相談をされることが多かった。
だから悩んでいる人がいれば自分の考えをアドバイスすることに慣れていたのです。

でもこれではコーチは務まりません。
本人の能力ややる気を引き出す、というコーチは私の目指すこととは違うのかな、と違和感を感じ始めていたとき、ある講座に出会います。

これこそが、私の今のコンテンツを確立するきっかけとなった講座だったのです。

■セミナー講師業との出会い

それまでもセミナーはいくつか主催してきました。
勉強会に始まり、夢MAPセミナーを数回。
誰かに何かを伝えることが好きで、それをお仕事にできたらいいな、と考えていました。

しかし、私にはコンテンツがない。
勉強会もライセンスを買っていたし、夢MAPセミナーも元は他の人がやっていたものをしていただけ。
モノはいいけれど、そもそも人のコンテンツ。
私だけのオリジナルコンテンツではなかったのです。

オリジナルコンテンツでセミナーをしたくても、長く続けてきた趣味もないし、資格もない。
セミナーを開催するためのネタが見つからなかったのです。

そんなときに出会ったのがとある講座。
セミナー講師として独立するために必要なことを半年間かけて学ぶ、というものでした。

セミナービジネスはコンプレックスビジネス、と呼ばれます。
誰かの何かを解決するためにある仕事。

私には誰かの何かを解決するための「何か」を持っているのだろうか?
その「何か」についても一緒に探してくれる講座だったのです。

この「何か」とは「強み」。

自分には簡単にできるけど、他の人にはなかなかできないこと。
よく、起業する際には、自分だけの強みを見つけることが大切、と言われます。
そのためにするのは、「自分棚卸し」。

自分の人生の中で転機になったこと、克服したこと、変化につながったことなどを思い起こしていく作業のこと。

これ、ひとりでやると結構大変な上に、「強み」がわからない。
わからなくて当たり前。
自分では簡単にできることなので、なかなか気づけないのです。

その自分棚卸しも講座の中で一緒にやってくれることで、セミナーのネタになる「強み」を探してくれます。

人に教えること、そしてその人が変わっていくことを見ることが好きだった私。
子供の頃の夢が、学校の先生だったことを思い出しました。

子供の頃の夢が実は自分を表現できる起業ネタになることも多いのです。

こうして私はこの講座を受講することでセミナーコンテンツを見つけ、セミナー講師として独立することを決意したのでした。

■運命の講座で学んだこと

他にも、様々なことを学びました。

セミナー講師、という仕事をしている人は世の中に数多くいます。
それこそ、「セミナー講師をしています」と名乗るだけで、誰でもセミナー講師になれます。

同じようなことを同じような価格で売っている人はゴマンといる。
その中で差がつく、選ばれるセミナー講師になるための要素を知る必要があります。

たとえば、同じような内容のセミナー、同じ価格。
けれど、同じ日の同じ時間に開催される場合、どちらかを選ばなくてはならない。
そんなときに選ばれるセミナー講師とは、どんなセミナー講師でしょうか?

セミナーとは参加者へセミナー前と後で気づきを与えられること。
これは知識だけではなく、セミナー講師の持つ影響力が大切になってきます。
この人に言われても響かない、と言われるようなセミナー講師ではダメなのです。

それにはセミナーのときだけカッコつけていてもダメ。
常に生き方・在り方、自分自身の影響力・魅力・コンテンツで出会う人の人生に違いを作る人になる。
これをコンセプトに半年間、見た目から考え方に至るまでセミナー講師に必要なことをみっちりと学びます。

そして、起業家には不可欠といっても過言ではないのが「ブランディング」。
「あの人といえば何」というイメージを作ることですが、一からなりたい自分・魅せたい自分を作るのではなく、すでに自分が持っている要素、人から求められていることをベースに作り上げていくので簡単な上、早い。

一からなりたい自分・魅せたい自分を作るとちょっとした抜けが違和感を生みます。
すると安定感を失うのでブランディングとしては失敗。
ブランディングとは、イメージであると同時に常に変わらない安定感を与えなければならないもの。

しかし、この講座では、自分が気づいていない、でも自分がすでに持っている要素を活かすことから始めるので安定感もつきやすい。
ブランディング作りに最適な方法だと思います。

影響力、プロフィール、コンテンツを決め、プレゼンや選ばれるために必要なことを徹底的にトレーニングをする。
平均的な速度で月2回全12回なので半年間で終了します。

私はこの講座で「捨てる」という私の強みであるビジネスコンテンツに出会うことになります。

■捨てることは人生を豊かにする!

私はやりたいことを全部やる、という足していくタイプではなく、いらないものを捨てることで大事なものだけを手元に残し、物事に執着や依存をすることなく、精神的に自立することで人生を豊かにしてきた人。

そんな自分では気づかなかった強みをコンテンツにすると決め、学んだ半年間もまたあっという間でした。

こうして起業ネタ難民だった私はやっと自分だけの強みを見つけ、コンテンツ(商品)を持てるようになりました。

現在は、「捨てることは人生を豊かにする!」をコンセプトに、不要な感情・時間・人間関係を捨てることで物事に執着や依存をしない、精神的に自立した女性へと導くナビゲーターとして、オリジナルノウハウ「FeTH×S(フェスズ)メソッド」をブログで発信しながら、セミナーや交流会の場で捨てるノウハウをお伝えしています。

ちなみにこの「FeTH×Sメソッド」とは、Feeling(感情)、Times(時間)、Human relations(人間関係)をSelection(取捨選択)する、という頭文字を取っています。

捨てることは自由で生きやすい。それには自立は不可欠です。

不要なものを捨てることで精神的に自立するコンテンツ「FeTH×Sメソッド」として、交流会やセミナーでお伝えしています。

と併せて、セミナー講師という生業を手に入れたことで、雇われることだけの働き方を捨てることで経済的に自立するサービスをコミュニティ「Solo Life Ism」で提供しています。

このサービスは、前述の講座のうち、ブランディングの作り方に特化したセミナーです。
こちらも平日の夜と土曜日の昼間、定期的に開催しています。
本講座の説明会も兼ねていますので、本講座にご興味のある方にもいいと思います。

このコンテンツやサービスを通じて私が伝えたいのは、40代のシングル女性が捨てることで自由で生きやすい社会を作りたいというビジョンを持ったこと。

これが私の軸であり、信念であり、常に私を支えています。

まだまだシングル女性の肩身が狭いことも事実です。
少子化に拍車をかけている、と言われればそれまで。

それでもこの先、シングル女性は増えていくことでしょう。
だって生き方はひとつじゃないんですから。
女性にはたくさんの生き方を選ぶことができるのですから。

シングル女性が自由に生きられる社会を作っていくことが私の使命だと今は強く思っています。

■やりたいことが今なくても、起業することはできる

起業に興味はあるけれど、起業ネタがない。
そんなところからスタートした私の起業ストーリー。

ですが、起業ネタがなくても、起業したいという想い、社会を変えたいという想い、自分を表現したいという想い、社会に貢献したいという想い。
たくさんの自分を支える想いを叶える起業ネタは必ず見つかります。

その中でも、私はセミナー講師がおすすめです。
人には必ず強みがある。
それをそのままコンテンツにするだけで、稼ぐ手段となるのですから。
誰にでも挑戦できる起業ネタだと思っています。

プライベートでは新しい愛犬という家族を迎え、この子と過ごす時間を第一に大切にしています。
そんな生活が叶えられるのも起業の魅力のひとつです。

本当に大切にしたいことは人生に多くはないはずです。
そして、それを常に見失わないこと。

それが幸せな人生を創る第一歩だと私は思います。

3回に渡ってお伝えしてきました起業ストーリーもこれで終了です。
起業したい! という思いを持っている方の参考になったら嬉しいです。

【最新の募集メニューについて】

http://ameblo.jp/tochiganemanami/entry-12217709741.html

杤金 真奈美

「捨てることは人生を豊かにする!」がコンセプトの捨てる専門家
捨てるためのオリジナルメソッド「FeTH×Sメソッド」発信中!

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