【体験談】育休後の職場復帰。ワーママが気をつけたい3つのこと
産休・育休後に職場復帰をするワーママや時間に制約がある働き方をしている社員の方にぜひ知っていただきたい、働く上でとにかく気をつけた方がいいポイントを3つ、実体験を交えてご紹介します。
目次
こんにちは。気持ちの良い季節になりましたね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
復職して5カ月。私も2016年度の人事評価のフィードバックを受けました。
とにかくめまぐるしかった復職後の結果は……残念ながら例年に比較するとやや劣る評価でした。 早期復職のワーママを勇気づけられる実績を作りたかったので個人的には忸怩たる思いですが、マネジメントの視点でみると、今年度の個人評価は、妥当だと納得せざるを得ませんでした。
2017年度はできる限りの工夫をしたいと決意しました。うまくいった事例は、皆さんにお伝えしますね。
この経験を経た2016年度だからこそ、皆さんにもシェアできる学びがあります。復職した(もしくはする)ワーママや時間に制約がある働き方をしている社員の方はご一読いただけると嬉しいです。
1.必要以上にいい人になりすぎない
本当はこうしたほうがいいと思うけれど、自分の発言で他のメンバーに負担をかけてしまうかもなあ、私は今日は残業できないし、ここは黙って様子見にしておこう……なんて思っているうちに、「必要以上にいい人」になってしまうんです。
その気持ちは痛いほどわかります。実際、普段は、より良い成果のためならチーム内でぶつかることにさほど抵抗がない私ですら、あるディスカッションの後に某役員に呼ばれ、こんなことを言われました。
「何か思うところのあるあなたが発言しないと、チームのためにならない。そしてそれは会社のためにも自分のためにもならない」
良いタイミングで声をかけてくださった彼には心から感謝しています。
アイデアや意見を呑み込んでしまっているのは、きっと相手に伝わっています。怖がらずに発言してください。いてもいなくてもいい人になってはだめです。
2.重要案件には極力参加する意思を示す。そのためにプライベートもオープンに
子供が保育園に入園できた後、私が決めたことの一つに「重要なミーティングやイベント、出張は、調整してできる限り参加する」ことがあります。
我が家は、夫も私も両親が遠方で、ベビーシッターのサポートだけでは難しいことも多々あり、社内の理解や協力が必要不可欠です。
私は基本的には、平日のプライベートなスケジュールもオープンにしています。子供の保育園の送迎の時間、ベビーシッターの出入りの時間、予防接種や健診など、すべてスケジューラーで管理し、チームメンバーには夫の出張の予定までも情報共有しています。
そうすることで、「この日、○○のスケジュールを入れたいのだけれど参加できますか?」「札幌までの出張は可能ですか? 板野さんには○時までいていただきたいので、○時の飛行機には搭乗できます、日帰りでいけます」「どうしてもこの時間に打ち合わせをいれなくてはならないのですが、ビデオ会議越しに参加してください」などの要請がかかるようになりました。
私も遠慮しないけれど、周りに遠慮させすぎてもいけない。その雰囲気作りはお互いの歩み寄りと工夫にかかっていると思います。
3.違和感をおぼえたときは、魔法の言葉「ダイバーシティ」を思い浮かべる
とはいうものの、子供がいると職場だけではなく、電車やバスなどの公共の場でも肩身が狭い想いをすることもあります。
どうしてそんなことになったのかわかりませんが、電車の中でベビーカーを、杖で叩いている年配のご婦人を見てしまったときは、自分のことのように悲しかったですが……。
世の中には本当にいろいろな人がいるのが現実です。自分の常識では信じられないような行動に出る人も存在します。
最近、私は、人とのコミュニケーションで、「ん?」「あれ?」などと違和感をおぼえるとき(私の場合、主に夫とのコミュニケーションにおいて)、「ダイバーシティ、ダイバーシティ……」と念じるようにしています。
「多様性があるからこそ、彼はこんなことをお考えなのだわ」と思うと、ほんの少しですが心がすーっとしますから。
【まとめ】育休後の職場復帰、気をつけたいこと
末尾になりましたが、ワーママであろうがそうでなかろうが、何らかの理由で悔しいことやもどかしいことに直面している方へ伝えたいことがあります。
幸せや達成感を感じるバーを今までより少し低くして、「ありがとう」や「嬉しい!」「やったあ!」というポジティブワードをたくさん口にするのも、自分自身が精神衛生上、ヘルシーでいられるTipsの一つですよ!
それから、当社の女性の上役から、「あのね、これからあなたが仕事をしていく中で悔しいことなんて、いーっぱい起こりますよ。覚悟しておいたほうがいい。でも、その中で達成感ややりがいを得られる瞬間がふっとくるのが仕事をする醍醐味だから」と言われたことは、きっとこの先、節目節目に思い出すことになるような気がしています。
私もゆくゆくは、後輩に伝えられればいいな(できればカッコよく)と思います。