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カンボジア旅行中こんな病気にかかると大変。医師が教える予防法

働く女子でも行きやすい、「近い」「安い」「見どころ沢山」「そこまで治安が悪くない」と今人気急上昇中のカンボジア! おすすめ観光ポイントや気をつけたい病気をご紹介します。

カンボジア旅行中こんな病気にかかると大変。医師が教える予防法

ちょうど3年前の5月。ほとんど寝られなかった病院での救急当直明け、家に帰らずそのまま羽田空港に向かい飛行機に飛び乗りました。行先はカンボジア。有給休暇と土日をくっつけて4日の弾丸旅行。

3年間の世界一周では考えられないような、短期決戦の詰め込み旅行だったけれど

「こんな激務でも旅行ができるんだ!」
「短期間でもこんなに楽しめるんだ!」

と私の中で旅行の概念が変わった瞬間でした。

■カンボジアには見ごたえのある遺跡がたくさん!

カンボジアには、ユネスコの世界遺産にも登録されているアンコールワットを始め、『天空の城ラピュタ』のモデルになったとされるベンメリア遺跡、郊外にある「天空の世界遺産」といわれるプリアヴィヘア遺跡と、見ごたえのある遺跡がたくさんあります。

「天空の世界遺産」プリアヴィヘア遺跡

アンコールワットはいつ行ってもかなり混んでいますが、ベンメリアは観光客も比較的少なく、プリアヴィヘアにいたってはほとんどいないので、静かな遺跡の中を歩いていると、まるではるか昔にタイムスリップしたかのような不思議な感覚を味わえます。

『天空の城ラピュタ』のモデルになったとされるベンメリア遺跡

■カンボジア旅行前に知っておきたい「病気」

カンボジアに行ってみたくなりましたか? ここからは、カンボジアに行く前に知っておきたい「病気」のことをお伝えします。

水や食品から感染する病気

「タイ旅行中こんな病気にかかると大変。医師が教える予防法」の記事でも書きましたが、海外旅行でかかる症状No.1はなんといっても「下痢」です。

病院に行くべきか? 薬を飲むべきか? いろいろな心配ごとに頭を悩まされると思います。

下痢は、基本的に「腹痛」「発熱」「血便」がない限りは、様子を見ていても大丈夫な場合が多いです。水道水や屋台のかき氷などが原因でお腹を壊すこともあり、重い症状でない場合は、数日間でおさまることも。

下痢で一番怖いのは「脱水」なので、こまめに水分をとるのがとても大事です! また、水ではなく以下のような経口補水液をおすすめします(電解質を補給することができるため「脱水」状態に適している)。

現在は粉末も出ているため、海外旅行の際に持っていくと便利です。

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水や食品から感染する病気としては、他に「赤痢」「腸チフス」「コレラ」などがあります。

これらは発熱、腹痛、嘔吐、血便などの明らかに異常な症状が出てくることが多く、そのようなときはすぐ病院に行ってください!

高い気温、強い日差しが原因となる「熱中症」に注意

カンボジアはガイドブックなどでは、11月から2月あたりの「乾季」が、気温的にも過ごしやすくおすすめだと書かれています。

逆に、3月から5月は、平均気温が35度~40度程度になるため、避けた方が良いといわれています。

高い気温、強い日差しの中長時間遺跡を歩くと、熱中症や脱水になりやすくなります。
一般的な熱中症の症状としては、めまい、顔のほてり、筋肉のけいれん、身体のだるさや吐き気、高体温、呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けないなどが挙げられます。

このような症状が出たら、風通しの良い日陰や、涼しい場所へ直ちに移動しましょう。

衣服を緩めて体の熱を逃がし、うちわであおいだり保冷剤で両脇下や首などを冷やしたりするのも有効な対策として挙げられます。

そして、十分に水分補給してください。発汗すると電解質も一緒に失われるため、水分だけではなく経口補水液をおすすめします。筋肉のけいれん、意識障害などがある場合はすぐに病院に行ってください。

■カンボジア旅行前に病気情報をチェックして、楽しい旅を

カンボジア旅行に出る前に上記の病気について知っておき、対策をしておけば、病気を予防できる可能性は高くなります。知っているのと知らないのとでは大違い。

大事な情報として取り入れて、楽しいカンボジア旅行を!

中島 侑子

救急救命医/旅行医学会認定医。「医者のたまご、世界を転がる」(ポプラ社)著者。 現役救急医として救急医療、離島医療、救急ヘリに従事。3年間バックパッカーとして世界一周、訪れた無医村、スラムなどでの医療活動をもとに全国で講演...

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