男捨離のすすめ - 既婚男性と恋愛中のあなたへ
どの男性よりも自分をお姫様のように扱ってくれる……ということを言い訳に、裕福な既婚男性とズルズルと関係を続けていないだろうか。今回はそんな男性との「男捨離」について考えたい。
『あしながおじさん』というアメリカの有名な小説がある。孤児院育ちの少女ジュディは、ふとしたきっかけで、とある資産家から援助を申し出られる。
条件は毎月彼に手紙を書くこと。ジュディはそれを大喜びで受け入れ、そして「あしながおじさん」のおかげで大学に通えるようになる。
独身女性の前にも時折「あしながおじさん」が現れることがある。大学進学費用の代わりに、素敵なレストランに連れていってくれ、時には高価な服や靴を買ってくれる。
ただ1点、小説と違う点がある。小説の中の「あしながおじさん」は独身だったけれど、独身女性の前に現れる「あしながおじさん」は大抵の場合、既婚者だ。
■期間限定の恋……のはずが命取りに
「既婚者」とお付き合いするなんてとんでもない――最初は誰もがそう思っている。
「あしながおじさん」だってわかっている。だから最初から「付き合おう」なんて言ってくるようなことはしない。始まりはいつも「ご飯に連れていってあげるよ」程度のあたりさわりのない一言。
そして普段行かないような高級レストランであなたを丁寧にもてなしてくれる。初めての経験に舞いあがっているあなたをみて、「あしながおじさん」はただニコニコしている。
ただ何度かそんな「ご飯」を重ねた後、「あしながおじさん」は囁くのだ。「俺と付き合ってくれれば、最高の贅沢をさせてあげるよ」。
そして、うなずいてしまったら最後、とびきり贅沢ではあるものの、とびきり後ろめたい関係が待っている。
■独身女性にとって不倫の恋はリスクしかない
なぜそういった「不倫」の恋は早く断った方がいいのか。それはひとえに独身の側が背負うリスクの大きさにある。
どんなに相手があなたを口説き、その熱意に根負けして始まった関係だとしても、すべてがバレてしまったとき、「既婚者に手を出した」と糾弾されるのは独身女性の方である。
数十〜数百万円の慰謝料を請求されるばかりか、職場などにばらされても文句が言えない立場になってしまう。
「いつかは妻と別れて君と一緒になるつもり」。
「あしながおじさんは」はよくそんなことを言う。ただ「あしながおじさん」の側になって考えてみてほしい。
円満離婚が成立しなかった場合、また配偶者との収入格差が大きい場合、今の結婚相手に対して彼は莫大な婚姻費用や財産分与、そして慰謝料を払う必要がある。さらに「離婚」は社会的地位の高い男性にとって、自分の評判を下げる恐れがある。
そして、あなたは相手が既婚者であるということを承知で、既に体を許している。
つまり、今のままの関係を続けていくことが、「あしながおじさん」にとっての一番の幸せ。それを長引かせようと「あしながおじさん」は無責任極まりないことを平気で言う。
■だから「男捨離」しよう
あなたのことを本当に好きなら、あなたが離れようとしたときに、「あしながおじさん」は誠意をみせてくれるはず。
だから「あしながおじさん」があなたに対してどれだけ本気なのかを見極めるためにも、まずは一度「男捨離」をしよう。
不倫の関係はもううんざりだと伝えよう。奥さんと別れるまではもう一切会わないと伝えよう。
そして、できれば数日休みをとって、旅に出よう。そこで1人でじっくり「あしながおじさん」との関係を振り返ってみるのだ。
「あしながおじさん」は確かにやさしかったかもしれない。ただそれは「家庭」があった上での余裕の場合が大いにある。だから「奥さん」がいない彼は、これまでの彼とは違う人間になるだろう。
「あしながおじさん」は確かに裕福だったかもしれない。ただあなたがほしいのは素敵なレストランでの食事や高価な服や靴ではなく、1人の男性からの誠実な愛情だったりしないだろうか。少なくとも「妻」がいる状態であなたに言い寄る彼は、決して誠実とはいえない。
「あしながおじさん」は確かにあなたにとって魅力的だったかもしれない。ただ、いつしか「奥さんがいる男性」との禁断の恋であるということに、スリルや優越感を感じてはいなかっただろうか。そんなスリルや優越感がなくなった後も、彼はあなたにとって魅力的な男性であり続けるだろうか。
■「男捨離」はいつも新しい出会いを運んでくる
「あしながおじさん」と決別することができたら、すぐに新しい男性との出会いをつかんでいこう。満たされなかった恋は清算することで、必ず新しい出会いのチャンスが運ばれてくる。
そして次こそは、堂々と腕を組んで歩ける男性を見つけよう。