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職場での人間関係に悩みがあるなら、まずは自分が変わること。他人は変わらない

「職場での人間関係に悩みがある」「職場での人間関係がうまくいかない」という相談は珍しくありません。毎日過ごす職場での人間関係がうまくいかないのは、大きなストレスですよね。でも、一言で「うまくいかない」と言っても、その状態や理由はいろいろ。あなたにとっての「うまくいっている」とはどういう状態ですか?

職場での人間関係に悩みがあるなら、まずは自分が変わること。他人は変わらない

■職場の人間関係の悩み、まず因数分解してみよう

職場での人間関係がうまくいかないんです、というお悩みは本当に多いです。これは年代も性別も関係ありません。「すべての悩みは、人間関係が要因」だとも言われるくらい、人間関係とは複雑なものですよね。


「人間関係がうまくいかない」と相談されたとき、私がまず聞くのは、「どう、うまくいかないんですか?」ということ。「上司とうまくいかない」「上司に評価してもらえない」「部下が言うことを聞いてくれない」「誰とも話が合わず、職場で浮いている」など、人によって答えはさまざま。


その次に聞くのは、「あなたにとって、『職場での人間関係がうまくいく』とは、どういう状態のこと?」です。これも、もちろん、人によって異なります。


そう、「人間関係がうまくいかない」と言ってしまうと、一言で終わってしまうのですが、その悩みは人それぞれ全然違う。


上司との関係で悩んでいる人は、その対応を考えなければいけないし、部下が言うことを聞いてくれないなら、部下への指導法を考えなければいけない。


会社で浮いているのであれば、そもそも、その会社と自分自身が合っていないのかもしれないですよね。それなら、考えるのは今の職場にい続けることではなく、自分がいきいきと働ける場所を探すことかもしれません。


職場での人間関係がうまくいかない……。そう思ったら、まずはその悩みを因数分解してみてください。

■他人は変えられない。だから自分が変わる

上司とうまくいかない、部下が言うことを聞かない――そんなときは「相手がもっとこうしてくれたらいいのに」と思ってしまうのが人間の性。


私もOL時代に何度もそう思って、上司とも部下とも衝突してきました。結果、当時の上司に「最短で結果を出してくれる、できる部下でもあるけれど、扱いづらくて面倒くさい」と言われたことも(笑)。


残念ながら、相手が上司であれ部下であれ、相手を変えようと思っても変わりません。変わるどころか、ますます頑なになるだけです。なぜなら、人は相手から攻撃をされていると思うと、反射的に防御の姿勢に入るからです。


防御の姿勢は人によって変わります。自分の殻に閉じこもって無関心になる人もいれば、防御転じて攻撃に変わり、激しく反抗したり言い負かそうとしたりする人もいます。どちらにしても、うまくいくことはありませんね。


では、どうしたらいいのか? それは自分が変わること。自分が変わるというと、何となく相手におべっかを使ったり、相手の言いなりになることのように感じるかもしれませんが、そうではありません。


相手の下になるのではなく、「自分は自分、他人は他人」というのを理解して行動すること。良い意味で相手に期待するのをやめることです。

■主語を常に「私」にする

職場での人間関係がうまくいかない人の多くは、「相手に期待をしすぎる」「相手に合わせすぎる」傾向があります。


自分と他人は価値観が違ってあたりまえ。価値観が違うということは、自分が良いと思うものと相手が良いという思うものは違うということですね。「正しい」「間違っている」「普通」というのもそうです。


だからこそ、考えるべきは「自分がどうしたいか」「自分がどう感じているか」です。


「私はこう考えているけれど、あなたはどう思う?」「私はこうしてほしいと思っているけれど、どうしたらいい?」「私はそれをされると自分が責められていると感じるのでやめてほしい」など、すべて主語は「私は」なのです。


「わかってくれないあなたが悪い」「どうしてあたなは、できないの?」。主語が「あなた(自分以外の誰か)」になると、それは相手に変わってほしい! 相手を変えたい! という思いになりますが、主語が「私」であれば、単に私の気持ちや状況を伝えているだけなので、相手も素直に受け取れます。


だから、結果として相手が自分の気持ちを汲み取ってくれたり、自分が思っていたとおりのことをしてくれたりするのです。

■職場の人間関係に悩みがある人へ、一番大事なのは「私はどうしたいのか」考えること

人間関係を良くしようとすると、つい「相手」を優先して考えてしまいますが、一番大事なのは「自分がどうしたいか」です。


相手を優先して考えるというのは、一見良いことのようですが、実はここに落とし穴があります。それは「私はこんなに相手のことを考えているのに」という思い。


これも結局は、「私はあなたのことを考えているんだから、あなたも私のことを考えなさい!」と言っているのと同じこと。相手を変えようとしているわけです。


だから考えるのは「自分はどうしたいの?」です。伝えたいなら伝える。やりたいならやる。会社を辞めたいなら辞める。常に主役は自分自身。


職場での人間関係がうまくいかない……そう思っているなら、まずは、自分の悩みを分解し、無意識のうちに相手を優先していないか、相手を変えようとしていないか、考えてみてくださいね。

古賀 ちぐさ

Liberty Woman代表。2 級キャリア・コンサルティング技能士 。人事責任者また管理職として、述べ1000名以上の採用面接、100名以上の面談実績を持つ。現在は、人事管理職の経験を活かし、女性が自分らしい働き方をする...

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