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子なし夫婦、ふたりの幸せを探す日々

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子なし夫婦の私たちは、今はとても幸せで楽しい。でも、結婚後2年間は、決してうまくいっていなかった。頭に「離婚」の文字がよぎったこともあるけれど、3年目からいろいろなことが変わり始めた。子なし夫婦ふたりで幸せ探しができるようになったきっかけは、「ふたりの歩くペースが揃い始めた」ことだった。

子なし夫婦、ふたりの幸せを探す日々

結婚してすぐのこと。何度も言われ続けてうんざりした言葉がいくつかあった。

「今が一番幸せでしょう」
「今が一番楽しいでしょう」

言われるたびに曖昧に笑いながら、そんなこと一体誰が決めたんだ、とうんざりしていた。

結婚1年目。夫との関係は最悪だった。アラ探しばかりしていたし、一緒にいるのがしんどかった。

泣いては夫を責め、言葉足らずな夫は私を怒らせてばかり。新婚旅行先では「どうして歩くペースを合わせてくれないの」と本当に些細すぎることで大喧嘩になった。

でも、私たちの関係が悪かった原因はそこにあった。歩くペースが揃わなかった、のだ。

■子なし夫婦、最初は幸せではなかった

誰かが「男性はお腹が弱いっていうことと、変化に弱いということを覚えておかないといけないよ」と言っていた。

事実、夫は胃腸が弱かったし、頑固ゆえに何かが変わることを頑なに嫌がった。
それまで、ひとりで気ままにやっていたのに、家に帰ってきたら必ず他人(妻)がいるのに耐え切れず、
「夕飯のときぐらい、ひとりになりたいんだよ」と部屋から追い出されたこともあった。

夕飯のときぐらい、とおっしゃるが、夫婦ともに仕事をしていて、当時は寝室も別だったから、一緒に過ごすのは夕飯を食べるときぐらいだった。

にも関わらず、ひとりになりたいと言うならば、それはもう出て行けということなのではないかとネガティブに捉えてしまっていた。

ひとりでいるときの孤独よりも、ふたりでいるときに感じる孤独のほうが辛いと、結婚して初めて知った。

■子なし夫婦、幸せを感じ始めたきっかけは

ふたりでいるのが苦痛だと感じるようになるまで、さほど時間はかからなかった。子どもができる予定もないし、このまま夫婦だけで過ごしていくのだと思うと絶望もした。

結婚したら必ず幸せになれるなんて思っていなかったけど、不幸になるとも思っていなかったのに。このままどうやってこの人と過ごしていけばいいのか、考えても答えは見つからない。

早々に離婚してしまったらいいのではないかと思ったこともある。

変化があったのは結婚3年目。それまで暮らしていた夫の実家を出て、夫婦だけで暮らすことが決まったころ。

夫の腰は重かったけど、ふたりで暮らす家なのだからとすべてのことを一緒に決めた。暮らす家はもちろんのこと、家具や電化製品、ラグ類、はてはトイレットペーパーをシングルにするか、ダブルにするかまで。

どちらもひとりで行動するのが好きなので、こうしたことを決めるのは非常にストレスがかかった。

でも、いざ、相談して決めるということに慣れると、とても楽だった。自分ひとりで決めなくていいのは、こんなにも体が軽く感じるものなのかと思った。

「次の休みはどうする?」
「今日の夕飯はどうする?」

ふたりで一緒に決めたことだったら、文句も減ったし、急にいろんなことが楽しくなり始めた。ようやく、歩くペースが揃ったのだ。

■子なし夫婦として、今はふたりの幸せを大事にすればいい

新婚の頃よりも、結婚から6年経った今のほうがずっと楽しいし、幸せだ。

子どもがいなくて寂しいでしょう、と言われることもあるけれど、子どもが生まれたとしたら、変化に弱い夫はまた頑なになってしまうかもしれない。

それなら、今ある幸せを大切にしたいと思う。そう考えるのは、臆病だろうか。

でも、幸せの形なんてそれぞれだ。誰かにとやかく言われる必要はない。

時間をかけて、自分たちだけの幸せを探す人生を歩んでいくのも、それはそれで楽しいはずだ。相手の世界の中に、自分が存在している間は。

2017年2月9日公開
2019年5月10日更新
※文中の数字は記事公開当時のものです。

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ふくだ りょうこ

シナリオライター。1982生まれ、大阪府出身。大学卒業後、2006年よりライターとして活動を始める。現在は胃が虚弱な痩せ型男性と暮らしながらラブストーリーについて考える日々。焼き鳥とハイボールと小説、好きなアイドルのライブに...

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