自己肯定感を高めると、自分らしく生きられる
自己肯定感を高めると、自信を持てるようになり、積極的に動けるようになります。つまり、自分らしく働きたい(生きたい)なら、自己肯定感を高めることが先決! そのためにまずは「自分を褒める」ことから始めてみませんか。
■自己肯定感とは何か
自己肯定感とは、読んで字のごとく「自分を肯定する」感情のこと。自分には存在する価値がある、自分は大切にされるべき存在である、と思えるということですね。
自己肯定感が高い人は、自分に自信があります。
たとえ何かうまくいかないことがあっても、「自分なら大丈夫」とどっしり構えていられますし、本当に何とかしてしまいます。失敗したとしても、反省することはあってもズルズル引きずることはありません。
逆に自己肯定感が低い人は、自分に自信がないため、物事に積極的になれないことも多いです。
「失敗したらどうしよう」「どうせ私なんて……」と周りの顔色をうかがい、チャレンジすることを恐れます。
どちらが自分らしく働けるか? 一目瞭然ですね。そう、自分らしく働くためには、高い自己肯定感が不可欠なのです。
■自己肯定感を高めるには「できたこと」を毎日10個ずつ書き出すことから
「自分の良いところを10個言えますか?」
この質問にスラスラと答えられた人は、自己肯定感が高い人です。逆に「えっ? 私に良いところなんてあったかな」と最初の1〜2個でギブアップしてしまった人は、残念ながら自己肯定感は高くないかもしれません。
でも、大丈夫です。簡単なワークで自己肯定感は自分で上げることができます。
その方法は、毎日自分ができたこと、がんばったことを10個ずつ書き出していくだけ。
簡単ですよね?
簡単ですが、自己肯定感が低い人は、これがなかなかできないのです。自分ができなかったこと、ダメだったことはすぐに出てくるのに、自分ができたこと、がんばったことはなかなか書けません。
どうしてそうなるのか?
「できたこと」「がんばったこと」のハードルが高すぎるのです。
どうせ私なんて……と思っている人は、自分を見る目がとても厳しい。だから、ちょっとしたことでは、できたこと、がんばったことに入らないのですね。
このワークを進めるコツは、とことん自分に甘くなること!
ちょっとしたことでも「できた!」「がんばった!」と捉えていいのです。
たとえば、朝、遅刻せずに会社に行った。
あたりまえだと思うかもしれませんが、遅刻魔の人から見たら遅刻せずに出社できる、ということはすごいこと。だから、これも「できたこと」にしてしまっていいのです。
朝、時間があったから掃除してから会社にいった。
朝寝坊したら掃除はできませんから、これも、もちろん「できたこと」ですね。
元気のない同僚に「どうしたの? 元気ないね。良かったら話を聞くよ」と声をかけたなら、これもできたことです。
そして、書き出せたら最後に「がんばった私、エラい!」と声に出して言ってあげてください。
最初は10個も書けないかもしれません。それでも良いのです。
書けるだけ書いてください。少しずつ書けるようになっていきます。
■脳の特性を活かして、自己肯定感を高める
人の脳は、意識したモノ・コトの情報を積極的に集めるという特性があります。
ハワイに行きたいなぁと思ったら、やたらとハワイの情報が目に入ったり、誰かから話を聞いたりしたなんて経験はありませんか?
これも自分が「ハワイに行きたい」と意識し、それを脳がキャッチしたから起こることなんですね。
自分ができたこと、がんばったことを毎日10個書くというのもこれと同じです。そちらに意識を向けると、少しずつできたこと、がんばったことが見つかるようになります。
さらに、「私、がんばった! エラい!」と毎日声に出すことで、その情報は耳を通じて脳にインプットされます。
すると、脳は「がんばった私、エラい」という状況を作り出してくれるのです。
自分らしく働くためのマインドの整え方はいろいろありますが、「どうせ私は……」と思いやすい人は、まずここから始めてくださいね。続けていくことで必ず自己肯定感は高くなりますよ。