少ない服でおしゃれな人を目指すなら、クローゼットの再点検から始めよう
少ない服でおしゃれな人になりたい。おしゃれを楽しみたい。そう思うなら、本当のお気に入り、一軍アイテムのみのクローゼットに整えることが欠かせません。そのために、自分の好みを明確に把握することが大切です。まずはクローゼットの再点検から始めよう。
少ない服でもおしゃれが楽しめる人になりたい。
多くのアイテムを所有する喜びや買い物の楽しさは知っているけれど、経験値なりの失敗も既にたくさん重ねたDRESS世代。
そろそろ「なんとなく」で服を増やすのではなく、少数精鋭のお気に入りだけに絞っておしゃれを楽しみたいと考える方も多いのではないでしょうか。
そこでネックとなるのがおしゃれ迷子問題。
あまり数を増やしたくない、でも去年までの服が似合わなくなった気がするし、何を着ていいのかわからないからやっぱり新しい服が必要。いっそのことクローゼットの中身を一気に入れ替えるべきなのでは、などと悩み始めるとどんどん深みにハマってしまいます。
でも、着たいものがないと感じるのは、持っている服が多すぎるから、なのかもしれません。
■クローゼット前でも起きている「選択肢が多すぎて選べない」現象
突然ですが、今自分がジェラートショップにいると想像してみましょう。
ここはフルーツやチョコ、ナッツなどあらゆるフレーバーから3つを選び、自分好みのデザートを作ることができるお店で、その数なんと100種類!
チョコレート系だけでも10種類以上あって、フルーツフレーバーとの相性はビター系とスイート系でまったく違ってきます。
カカオ成分多めのダークチョコに甘酸っぱいラズベリーか、いやここは甘く濃厚な南国フルーツで攻めるか、などと悩みながら選ぶ楽しさがたまらない。
どれにしようかな、あれもいいな、と楽しく悩みながら、でもだんだんどれも良く思えてきて、結局は何を選ぶのがベストなのかわからなくなってくる。あれ? 楽しいけど、なんだかちょっと面倒……?
これはもちろんジェラートに限った話ではない。
そう、多くの中から選ぶという行為は簡単なことではありません。100種類もの中から自由に選べるのは贅沢で楽しく思える反面、迷いも生じやすく時には苦痛を伴うことすらあるのです。
なんてジェラート選びならば失敗をそう恐れる必要はないけれど、多すぎるゆえに選ぶ行為が苦痛になる、そして何を選べばいいのかわからなくなって混乱する、というシーンは私たちの部屋、クローゼット周辺でも起こっているのです。
■服を選んでおしゃれを楽しむのも、キャパを超えると苦痛になる
服はあるけれど着たいものがない、よって新しいアイテムを買い足すけれど、結局あまり活用できないままになってしまう。そんな場合はそもそも手持ちの洋服が多すぎて、日々の選択が可能なキャパを超えているのかも。
たくさんの洋服を持っていることがおしゃれな人への近道、選択肢が多いほどおしゃれの幅が広がる、という思い込みをこの際一旦捨てて、自分が本当に付き合っていきたいアイテムに絞ってみると、新たな発見があるかもしれません。
本当のお気に入り、一軍アイテムのみのクローゼットに整えるためには、自分の好みを明確に把握することが大切。着るものがない、毎朝の服選びが難しいと感じるようになったなら、安易に新しいものを買い足すのではなく、まずは手持ちのアイテムをじっくり総点検することをおすすめします。
■少ない服でおしゃれな人になるには、クローゼットの再点検から
手持ちのアイテムの再点検。そこからは、持っていたことすら忘れていた洋服も出てくるかもしれません。
それらも含め本当に好きなもの、そうでないもの、まったく着ていない服とその理由を調査してみると、黒ばかり買っているけど意外と着ていないとか、最近は派手な柄ものに惹かれているんだな、なんて自分の好みや買い物のクセが見えてくるはず。
その後足りないもの、必要なものを買い足すスタイルにすれば、アイテムかぶりなどの無駄な買い物やなんとなく選んでしまう失敗を未然に防ぐことができます。
手持ちアイテムが多い人ほど困難を極めるこのプロセス。でも、おしゃれ迷子真っただなかにいるならば得るものは大きいはず。
ちなみに私のクローゼット再点検作業で浮かび上がったのは七分袖の存在。寒がりで冷え性で冬が苦手、それなのに持っている服はなぜか七分袖ばかりだった、と気づいたのは大きな発見でした。
とくに好みでもなく寒い七分袖を、なぜここまで集める必要があったのか? なんとなくの買い物の恐ろしさたるや、とがっくり肩を落としたものです。もちろんそれ以降、七分袖のアイテムは買っていません。
クローゼットの中のアイテムを見つめ直す時間を、今週末確保してみてはいかがでしょうか。