The Reverie Saigon Story 2 ベトナムの街を眼下に望む バロック様式の室内でプリンス気分!
エントランスからロビーまでイタリアの美術館のような圧倒されるような美しさでしたが、さて部屋はどのような感じでしょう。客室の様子をレポートします。
「The Reverie Saigon Story 1 ベトナムに、ヴェルサイユ宮殿?! 今、最も注目度の高いホテルとは?」でご紹介した1階のエントランスに続き、7階のロビー。このホテルに足を踏み入れてから、高揚感は高まるばかり。ついに、これから2泊する客室へ案内されました。
扉の向こうに広がるのは、バロック様式を彷彿させる空間です。バロックと雖も、洗練されたスタイリッシュな印象が強いのは、落ち着いた色調でまとめられているから。カテゴリーは、「グランド・デラックス・キング」。52㎡あるので、広々と快適に過ごせます。エントリーレベルで、43㎡という広さを誇り、ベトナム随一の客室の広さが特徴の一つです。
夕暮れ時に、シャンデリアだけを灯して、シャンパンをいただきながら外を眺めていると、今までに見たことのないベトナムの風景を目にすることができます。「The Reverie Saigon」が位置するのは、ホーチミン市でも観光客が集うショッピング通りのドンコイ通りと、グエンフェン通りに面した中心地。39階建てのタイムズ・スクエアのビル内にホテルはありますが、客室は高層階にあるので、パノラマビューは素晴らしいの一言!
こんな景色が目を楽しませてくれます!
あと、細かいことですが、ベッドサイドのテーブルには必ずジュエリーボックスが置かれていることに感動しました。シーツなどリネン類が、400スレッドという細かい糸で織られているため、肌触りが抜群なところも特筆すべき点です。
また、アメニティはショパールでした。それから、ミニバーはルームチャージに含まれています。さすが、女性オーナーが創ったホテルであることを、こういう細部に感じます。
いつか泊まりたい! デザイナー毎に別世界が広がるスイートルーム
「The Reverie Saigon」は、全286室のうち、62室(約4割)がスイートルーム。ハネムーンや記念日の旅行など、特別な旅なら、スイートルームに滞在するのもおすすめです。
ベッドルームは、こんな雰囲気です。天井のモールディングまで優美なモチーフで装飾されています。
そして、36階と37階には、スイートルームの中でも、特別な4人のデザイナーによる「デザイナー・スイート」があります。
その一つが、37階にある「VISIONAIR(ヴィジョネア)」がプロデュースした艶やかなスイートルームです。
また、「Giorgetti(ジョルジェッティ)」がデザインしたスイートも、異国情緒があり優雅なヨーロッパスタイルを堪能できます。
個人的に、最も気に入ったのは、2番目に広い「サイゴン・スイート」。276㎡の2階立て。リビングルームに飾られたブックシェルフは、フランク・ロイド・ライトがデザインしたものを、カッシーナが復刻した貴重なもの。モダンな印象が強いスイートルームで、ここに住んでみたいと!と思うわせるほど魅力的です。ダイニングルームのテーブルとチェアも、フランク・ロイド・ライトのデザインです。バトラールームもあり、その格の高さがわかります。
スイートルームに宿泊すると、39階のラウンジを終日利用できる上、空港との送迎にロールスロイスかマイ・バッハという超高級車が選べるのも嬉しいところ。世界中のスイートルームを制覇しているような方々に、ぜひ試してほしいと思います。
ここまで、ゴージャスな空間に数日身を置いてみると、だんだんと普通に感じてきて、帰って心地よく感じてくるから不思議です。やはり、一人の審美眼が徹底的に生きている空間は、足し算の要素が強くても美しくまとまるものであることを実感しました。
それでは、最上階のラウンジが利用できると、どんな至福が待っているのでしょう?
●ホテルの問い合わせ先
The Reverie Saigon(ザ・レベリー サイゴン)
予約:リーディング・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド 0120-086-230
Photos : Kunihiro Fukumori
Text : Rica Ogura
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