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もう人生にも服にも迷わない。今の私を素敵に見せる3つの方法

おしゃれができなくなった、なんとなく難しくなった……そう感じる方は、今の自分を正確につかむことから始めてみませんか。

もう人生にも服にも迷わない。今の私を素敵に見せる3つの方法

街で見かけたとびきり素敵な女性。彼女が身につけていたのと同じようなアイテムを手に入れて、試してはみるものの、なんだかしっくりこない。おしゃれに見えない。素敵に見えない。そんなふうに愕然とした経験はありませんか。


どうせ私は彼女みたいにきれいじゃないから。スタイルがよくないから。センスがいいわけじゃないから。そうやって自信をなくし、諦めてしまうのは、もったいない。「おしゃれ迷走期」なのかもしれませんが、それはおしゃれがわからないからではなく、「今の自分」のことを客観的に把握できていないから、なのかもしれません。


端的に言うと「今の自分を知らなければ、今の自分を魅力的に見せる服を選ぶことはできない」。そんなふうに教えてくれるのが『着かた、生きかた』(地曳いく子著・宝島社刊)です。本書から私たちが今日からでも実践できる、生きかたに立ち返って、着る服を考える方法を、いくつか選りすぐってご紹介します。

1.自分のスタイルに合うものだけを選ぶ

まず、周りにいる、おしゃれで素敵な人を思い浮かべてみてください。彼女たちを一言で言い表すと「スタイルがある人」。スタイルとは体型ではなく、自分の好みや似合うもの、生き方、ライフスタイルに合ったものを大切にするうちに、自然と身につくオリジナリティのあるおしゃれを指します。


それは、流行りものに飛びついたり、誰かの真似をしたり……というふるまいとは一線を画すもの。誰かを素敵に見せる服が、自分を素敵に見せる服であるとは限りません。百人いれば百通りの体型があり、着たときの印象が違ってくるのはあたりまえ。


あえて、似合わないものを着る必要はありません。おしゃれは人や世間から強制されるものではありません。今の自分を生かしたおしゃれをしたいなら、自分のスタイルや定番に合うものだけを選べばいいのです。著者の地曳さんはこうまとめています。


「まずは、自分を優先させて、自分が納得できる選び抜いた好きなもの、つまり確実に似合う『自分の定番』の中から、世間と合致するものだけを選べばいいので、楽だし、失敗も少ないのです」。

2.引き算を意識して「野暮」を避ける

おしゃれな人は過剰でも過不足でもありません。思い返してみれば、なんとなく「がんばりすぎている」「無理している」「不自然に見える」印象のある人たちは、着飾っていたとしても、決しておしゃれに見えません。むしろ、なんだか大変そう……と思ってしまいます。


「野暮を避ければ、そこにはちゃんとした『おしゃれの基礎』ができます。そうして余裕が生まれたところに、ほんの少しのムダ(トレンドなど)という遊び心を入れて楽しんでみてください」と地曳さん。野暮とは無粋なこと。野暮の逆は粋です。


本書でも提唱されていますが、野暮なことをしない簡単な方法としては「足し算ではなく、引き算を意識してみる」といったところでしょうか。足すのは、考えなくてもできること。一方、削ぎ落として素敵に見せるのには、バランスを考える必要があります。ここは足す、ここは引く、というように、頭を使わなければおしゃれにはなれないのです。

3.間違っても、次へ進めばいい

買い物とおしゃれは切っても切れない関係。「取捨選択する」という意味合いにおいて、買い物と人生は似ています。今、自分が歩んでいる人生は、主体的か否かはさておき、自ら選んだもの。「のらりくらりと生きてきた」「目の前の物事だけをがんばってきた」という方であっても、自分がどう生きるか、無意識のうちに選んでいるはずです。


買い物も人生も選択肢であふれています。選ばなかった商品や生き方はたくさんあります。そもそも膨大な選択肢から、自分の物差しをもとに何かひとつ選び取る、というのは勇気のいることでもあるし、間違えてしまうこともあるでしょう。


「ですが本当は、Aを選んでも、Bを選んでも、間違いということはないのです。もし、Bを選んで『失敗だった』と思ったなら、それは『失敗だ』ということをしれただけで十分価値があること。失敗は勉強であり、払ってしまったお金は授業料」と地曳さん。


間違えたら潔く、次へいく。それは服選びも、人生も同じことだというのです。「この買物、失敗しちゃったな」と悶々としながら、満足のいかない服を着て過ごすのは、貴重な人生をムダにしている印象があります。

生きている限り、私たちは服を身にまといます。誰かの前に現れるとき、外へ出るとき、「今日は◯◯だから、✕✕を着よう」と考えをもって服を選ぶはず。着かたと生きかたはいつだってつながっているのです。

池田 園子

DRESS編集長(2016年1月〜2020年1月)。

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