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もう冷える人生は終わり。体が温かい人になる簡単な方法【岡本静香 連載 #3】

冷えに悩む方が増える季節です。「体質的に私は冷え性だから」と諦めていませんか? ひどい冷え性だったものの、今では「寒さを感じない体」になった岡本静香さん流・体を温める方法をご紹介します。

もう冷える人生は終わり。体が温かい人になる簡単な方法【岡本静香 連載 #3】

前回の連載「こだわりの住まいで、理想の自分へと近づく暮らしをしたい。」でご紹介したテラスで、この時期も朝食をとっています。しかも、靴下にガウンと足元以外は軽装。「静香ちゃん……寒くな……いの?」と驚いている主人に対し(笑)、私は数年前に体を温める暮らしを心がけるようになってから、寒さを感じない体になりました。今回は「体が温かい人になる簡単な方法」をご紹介します。

■5本指靴下と普通の靴下の重ね履きで、寒くなくなった

“転機”が訪れたのは、従姉妹から勧められた雑誌『murmur magazine』を読んでからです。冷えとりを取り扱うことが多い同誌ですが、その号は一冊まるごと冷えとり特集でした。靴下を4枚重ね履きすることで、冷えとは無縁の温かい体になって、人生が変わった! と語る方たちが登場していたのです。

えっ。絹の5本指靴下、綿の5本指靴下、絹の普通の靴下、綿の普通の靴下を4枚重ね履きする!? 当時はこれに衝撃を受けたのですが、冷えに困っていた私は興味がわきました。絹ではないものの、自宅にあった5本指靴下を、お風呂あがりにすぐ履いてみました。すると、もう本当に温かくなってびっくり。普段は入浴後の15分くらいしか、ぽかぽかした体を保てなかったぶん、感動が大きかった。

その後、絹の5本指靴下を買って、その上に普通の靴下を重ね履きしてみました。それでも十分に温かい、というより暑い! と感じたくらいです(笑)。そのときは秋でしたが、くるぶし丈のその靴下の上に、ショートブーツを履いてみました。以前は素足にタイツを履いていたのですが、それとは比べ物にならない温かさ! 今タイツを履きたい日は、タイツの下に靴下を履きます。タイツの下に履く専用の、5本指靴下があるんです。丈は足の甲まで、とほぼ響かないデザインだから自然。

5本指靴下で冷やさない体になれると実感してからは、白湯を飲んだり、入浴時には必ず塩を入れたり、できる限り歩いたりと、体を温めるいろいろな方法を実践するようになりました。それからは「寒くてつらい」「冬は日本にいられない……」と思うことはなくなっています(笑)。

■寒いと感じる瞬間を作らなければ、誰でも温かい体になれる

続いてここからは、起きてから眠るまで、1日のなかで私がやっている体を温める方法を具体的にご紹介していきます。大前提として、体を冷やしたくないなら、徹底して体を温めなくてはいけません。でも、決して特別なこと、高い費用がかかることではないので、誰でも簡単にできるはずです。しっかりやれば、どんな方でも温かい体になれる――そうお伝えしたいです。

1日のスタートは目覚めるところから。裸足で過ごす時間を1分でも作らないために、起きて一番にするのは5本指靴下を履くことです(熱がある程度下がらないと質のよい眠りにならないため、眠る前には脱ぎます)。

それから朝食準備です。朝食にはエネルギーを補給する目的だけでなく、体を温める目的もあります。そのため、熱を加えた野菜やベーコンと卵料理、パン、紅茶やコーヒーなど、基本的には温かいものを必ずとります。朝食をとらない方は温かい飲み物だけでも、飲むと体がぽかぽかしてくると思います。

体を温める食材についても、ご紹介します。我が家でたくさん使うのは生姜です。大きく元気な生の生姜をファーマーズマーケットで買ったら、その日のうちに薄切り・千切り・みじん切りにして、冷凍。料理の度に切るのは面倒ですから、一気に処理してしまうのがおすすめです。切って冷凍しておくと、スープに直接入れられたり、炒め物に使えたりと、本当に便利なのです。生の生姜は味にパンチが効いているので、味付けのための塩分も少なくできますよ。ほかは味噌や酒粕、塩麹などの発酵食品も出番が多いです。

続いて朝のスキンケア。頭を冷やし足を温めるという意味の「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という言葉がありますが、私は頭(顔)も温める「頭熱足熱」派!スチーマーのスイッチを入れて、その付近でスキンケア(15分蒸気を当てて何もしないのは向いていないのです。でも十分温かくなり、保湿され巡っている感覚があります)。

首・手首・足首の「3つの首」を冷やさないことが大事、と言われるように、出かけるときは私もその3点をしっかり押さえています。まず、首はストールやマフラーで。手首も出ないようにしています、袖が長めのセーターですっぽり手首を覆うのが好き。足首は靴下とショートブーツでカバー。首ではありませんが、お腹・腰まわりを冷やさない、お腹が深めのインナーを履くことも。寒さのためにファッションを選択するのは嫌なので、洋服にひびかない薄いインナーを選んでいます。

出かけた先で入ったお店などで、少しでも寒さを感じたときには、ブランケットを貸していただきます。「寒いまま放置しない」「寒いと感じる瞬間をゼロにする」――この積み重ねが温かい体を作ります! 打ち合わせや取材などで移動するときは、一駅程度離れた場所であれば、歩くことにしています。ただし、晴れていて、最高気温が10度以上あるとき限定(笑)。それくらい暖かい日であれば歩いていてつらくないし、代謝が上がっているのを実感できるのです。

体をすぐに温めるため、帰宅後はすぐにお風呂に入ります。バスタブには発汗作用が期待できる塩(何でも良いですが死海の塩を愛用中)を入れて。お風呂からあがってからは、すぐに5本指靴下を履きます。

お酒が好きなので、夕食ではビールやワインなど、食事に合った飲み物を飲んでいます。秋冬は常温の赤ワインを飲む機会が増えるかな。それにしても、こうして冷たい飲み物を飲んでいても、温かい体ができあがっているので、不思議なことにまったく冷えないのです。ちなみに、以前は〆をウイスキーやリモンチェッロなどの食後酒にしていましたが(渋いチョイス)、最近は温かいお茶か白湯を飲むようになりました。そうすると翌日お酒が残りにくいですし、寝るときに体が温まっていておすすめです。

1日のラスト、就寝前はベッドで10分ヨガをします。もし、ヨガをする気力がないくらい、疲れているときであれば、深い深呼吸を1分くらい繰り返してから寝ます。そうすると寝起きがいいのです。そして、靴下を脱いで寝る。

こうして振り返ってみると、私の1日は靴下で始まり、靴下で終わっている感じですね(笑)。タイツではなくて、靴下。タイツを履くとしても下に5本指靴下。冷えは、放っておいてはダメです。体が温まれば、体がこわばらないし、背筋が伸びるし、チークやハイライトを重ねる回数も減って、美容にも良いことがたくさんあります! 5本指靴下は、loftやamazonなど、身近なところですぐに買えます。本当に、靴下をきっかけに冷え人生は変わります!

岡本 静香

美容家。1986年生まれ。大学生時代に始めた美容ブログ『静香のメイク日記』が女性からの絶大な支持を集め、現在は若手美容家として活躍中。2012年より日本すっぴん協会会長をつとめ、様々な美肌情報を伝えている。美容サロンの主催や...

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