“不倫”の先にあるのは心の疲弊と慰謝料。その恋のリスクを再確認
不倫の先に幸せはあるのでしょうか? 妻子ある人と関係を持ってしまったり、愛する夫に裏切られたりと「不倫」は数多くの人を悩ませます。もしも自分が不倫相手になってしまったら、相手の不倫に気づいたら……どういう結末が待っているのでしょうか。取るべき行動を、知識のひとつとして心に留めておくといいかもしれません。
「昼顔」「せいせいするほど愛してる」など、不倫をテーマにしたドラマが目立つ昨今。しかし、不倫はドラマだけの話ではなく、日常的に起こる可能性があるもの。もしかすると、自分が不倫相手になってしまうことや、夫の不倫に気づいてしまうことだってあるんです。
不倫が相手にバレてしまったら、どんなことが起こり得るのでしょうか。また、パートナーの不倫を確信して離婚を考えたとき、どんな行動をとったら良いのか……。アディーレ法律事務所の弁護士にお話を伺いました。
■不倫の慰謝料はパートナー(夫/妻)・不倫相手、双方に請求できる
たとえば、夫に不倫された場合、夫だけでなく不倫相手への慰謝料請求は可能なのでしょうか?
慰謝料を請求する場合、どのくらいの金額を請求できるものでしょうか?
それぞれの不倫のケースによって金額が変わるなら、専門家にアドバイスをもらう方が良いかもしれません。しかし、不倫で傷ついた心は、お金だけでは解決できない部分も……。しかも、相手と連絡が取れない場合や、不倫したことに対して開き直った態度をとられた場合は、腹の虫も治りません!
■慰謝料は折半もできる
逆に、自分が不倫相手だったとして、相手の妻から慰謝料を請求された場合、請求通りの金額を必ず支払わなくてはいけないのでしょうか?
慰謝料が発生するケースであっても、「このケースであれば◯◯万円くらい」といった一応の相場はありますので、あまりに法外な金額の慰謝料請求にそのまま応じる必要はないといえます。このあたりは弁護士に相談してみるといいでしょう。
ケースバイケースで請求額が変わってくるため、その金額が本当に妥当なのか都度確認しておくといいかもしれません。
ときに、高額な慰謝料が発生することだってあります。「不倫して相手を傷つけたのは事実だけど、自分だけが悪いの?」と思うことも。全額自分で負担しなくてはいけないものでしょうか?
■社内不倫の先に待っていた結末。事実上の自主退職?
続いて考えたいのは「社内不倫」の場合。関係がバレてしまったら、会社を辞めなくてはいけないのでしょうか。とくに、女性は居心地が悪くなって結局会社を辞めた……なんて話も珍しくありません。
社内不倫が理由で、会社をクビになることってあるのでしょうか?
ただ、社内不倫が公になることによって、社内の職場環境を乱したなどの理由で解雇される可能性は、皆無ではありません。大事になれば解雇も有効となり得るので注意が必要です。また、仮に解雇処分とならなくとも、会社にバレた以上、今後働きづらいということで事実上自主退職を余儀なくされることも少なくないと思われます。やはり社内不倫の代償は大きいですね。
社内不倫はどうしても職場や仕事に影響が出かねません。もしも、社内不倫に陥りそう、もしくは現在不倫進行中なら、最悪その仕事を手放す覚悟があるか、今一度自分に問いかけてみて。
また、社内不倫の場合、「会社にバラしてやりたい!」という妻の気持ちが生まれることも。アディーレ法律事務所によると、夫の不倫を会社に暴露する行為は、厳密にいうと名誉毀損やプライバシー侵害の可能性が高いのだそう。
しかし、感情が高まってしまったら、バラしてしまうこともなきにしもあらず。社内不倫は、そのリスクが高いことも注意する必要があります。
不倫は、法律的にも慰謝料の支払義務を負う不法行為であるとともに、社内不倫ともなれば職場にも大きな迷惑をかける行為。
恋は盲目となりがちですが、そのリスクをとってリターンがあるかどうか、冷静に考えることが大事です。
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