紫外線ダメージを受けた頭皮を元気に!「艶美髪」を作る簡単スカルプケア
夏に紫外線を浴び続けた頭皮や髪はダメージを受けています。秋から冬にかけて頭皮を健康にし、艶のある美しい髪が生えてくるよう、経路スカルプケアを取り入れましょう。
秋の気配を感じる季節になりました。急に朝晩の空気が冷たくなってくるこの頃は、夏の疲れが出やすく体調管理も大変ですよね。
今回は、この時期だからこそ特に気にかけてあげたい、頭皮の経絡セルフケアをご紹介します。
強い紫外線を浴び続けた髪や頭皮は顔や体同様に、かなりのダメージを受けています。
このダメージが表面に現れてくるのが秋から冬にかけてです。
主な症状のひとつは抜け毛。ただでさえ、髪は寿命がくると抜けるという宿命があり、誰でも日々50~100本の髪の毛が抜けるといわれています。そして特に季節の変わり目は生え変わりの時期にあたり、秋はいつもより抜け毛が多くなります。
ダメージヘアの方は生理現象やこの季節特有の抜け毛に加え、ダメージによる抜け毛が加わるので、抜け毛の量に不安を感じるかもしれません。
抜け毛が気になる場合、そっとブラシをして抜けないようにと試みることがありますが、これは無意味。肝心なのは抜けそうな髪の毛ではなく、生え変わる髪を育てる土壌となる「頭皮」だからです。劣悪な状態の頭皮では、健康な髪も生えにくくなってしまいます。
経絡スカルプケアは髪を育てる健康な頭皮に注目して、これから生えてくる髪の毛が艶やかで美しくなるようなお手伝いをしてくれます。
■ステップ1:効率よくスカルプケアをする第一歩は「首」
いきなり頭皮をマッサージするより、断然効果アップを期待できる方法が「首ケア」です。
なぜなら、首には頭皮の血行を左右する経絡や血管などが多く走行しているから。
やり方は前回の記事「首を温めて、夏の冷え性を吹き飛ばす」を参照にしてください。
特に夜行うと、1日中重い頭を支えてカチカチになった首の凝りがほぐれ、翌日に疲れを残さないようにリセットされます。
■ステップ2:頭皮マッサージで健康な髪の成長をお助け。気分も爽快に!
頭には全身を走行している主な経絡(エネルギーの通り道)14経路の中で5経絡が走行しています。またツボは50穴以上もあるので、頭をマッサージすることで、頭皮が活性化され、血行が良くなり、健康な毛髪が生える土台を耕すことができるのです。
やり方
1、温ペットボトル、ない場合は手ぐしで髪をとかすように頭全体をなでる。手ぐしの場合は両手でいっぺんに生え際から首の後ろのほうに向かってなでる。
2、頭皮をギザギザになでる。小刻みにギザギザしたり、大きくギザギザしたりしながら頭全体をなでる。
■ステップ3:厳選3穴!ツボ押しでスカルプ&顔のたるみ・シワにもアプローチ
1、風池(ふうち) 首筋のやや外側、生え際あたりのくぼみ
やり方
首の後ろで手を組みます。
両方の親指を風池に当てます。
親指に力を入れて、少し上を向くように顔を天井の方に後屈します。
次に左右にゆっくり首を倒します。風池に親指が当たっていれば首の重さだけで楽にツボ押しができます。
ポイント
*風池が終わったら上下左右に指を少しずらし押し回すと肩こり、首こり、眼精疲労などにも効果的です
2、角孫(かくそん)耳の上の髪の生え際あたりにあるツボで、耳を前にペタンと折り曲げて、耳の先端があたる部位
やり方
両手でそれぞれ両側のこめかみからゆっくりと髪をかき上げていきます。
手のひら側にある親指のふくらみを両側とも角孫が当たるようにして、頭のてっぺんに引っ張るように押し上げながらグルグル回しましょう。
ポイント
*斜め上に引っ張ることを意識することでリフトアップ効果を高めます。
*手のひら全体を頭皮に密着させ、頭皮も一緒に動くようにマッサージします。
3、百会(ひゃくえ) 頭のてっぺんの正中線上で左右の耳の穴を結んだラインとぶつかるところ
やり方
ステップ2のツボ押しが終わったら、そのまま頭のてっぺんに向かってスライドさせます。
両手の指 が頭のてっぺんで交差するようにして、百会を押し回します。
ポイント
*百会をどちらかの中指で押すようにするとよいです。
*両手の指を頭皮に密着させるようにし、大きくグルグルと押し回しましょう。
*百会は万能ツボといわれており、全身の経絡を統括している経絡のひとつ、督脈という経絡上にあります。
刺激することで自律神経を調整、頭痛、不眠、痔にも効果があります。
スカルプケアは頭皮の健康を保つだけではなく、日々の不調で訴えの多い、不眠や頭痛、肩こり、首コリ、眼精疲労など、たるみや小じわのケアにもなります。本当に心地よくなるのでぜひお試しください。