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全身の巡りを良くする!ペットボトルでできる簡単経路マッサージ

肌荒れやしわ、抜け毛、減りづらい体重……個別のお悩みに対処する前に、全身のエネルギーの流れを整えて。

全身の巡りを良くする!ペットボトルでできる簡単経路マッサージ

やわらかく丸みのあるバストやヒップ、艶やかな髪、透き通るようなお肌……これらは女性だからこそつくれる魅力。今回はそれらを叶える、東洋医学をベースにしたセルフケア方法をご紹介します。

東洋医学では、エネルギー(気血)の通り道である経絡の流れを良くすることにより、全身の代謝アップやそれぞれの機能を正常に働かせることができるとされています。

肌荒れやしわ、抜け毛、痩せにくい……などの様々な悩みがあると、人は一番気になる症状をどうにかしようと、高い化粧品をいくつも買ったり、無理なダイエットをしたりします。
でも、ちょっと待ってください!
これはまさに「木を見て森を見ず」な行動です。

■パーツだけじゃなくて、意識すべきは全身!

人間の体は顔だけ、お腹だけ、などパーツごとに気血が巡っているのではありません。
顔やお腹は全身のほんの1部位です。
そのひとつの部位がなぜ悩みの対象になっているか? 暴飲暴食、ストレス、不眠、過労などいろいろな要因が複雑に重なり合うことで現れたバイタルサインの一例であることが多いのです。
こんなときは全身のエネルギーの流れを良くすることこそが大事。

私が長年施術している東洋医学的な治療法・経絡治療では、病の根本、まさに森を治療する方法(本治法)と病の根本から派生した患者さんの訴える症状、枝葉を治療する方法(標治法)を必ず順序立てて行います。

セルフケアも同じです。
まずは全身を巡る気血のバランスを整える、そしてより細かいお悩みに対応していくという順番です。

えー面倒くさい……と思いましたか?

でも大丈夫。

今回はどちらの要素も1つのケアに凝縮されているので簡単です。

■ペットボトルとお湯でできる簡単セルフケア

用意するもの

ペットボトル(炭酸飲料用で、底が凸凹しており容器に厚みがあるしっかりしたもの)


ペットボトルにお湯をいれます。体温より高めのお湯を入れるので、くれぐれも火傷をしないように注意してください。
*はじめは42度くらいで試してみて、あまり温かさを感じない場合はもう少し温度を高くしてください。慣れてきたら少し高めの温度の方がケアをしている間、温め効果を実感できます。

1.丹田温め
へそのラインにペットボトルの真ん中をあて、ふーっと息を吐きながら丹田(へそから指4本分下のあたり)を温めます。
その後、下腹部を中心に上下になでます。
*下半身の冷えを感じる方は鼠径部も温めながらなでると効果的。

画像提供:『温ペットボトル経絡マッサージ』(KADOKAWA)/P54掲載

2.仙骨にある8つのツボを一気にマッサージ
ペットボトルの真ん中で腰からお尻にかけて上下になで温めます。
とくに仙骨の上は入念に。

*仙骨とはお尻の中央にある三角の骨です。この骨には「八膠穴(はちりょうけつ)」といわれる左右対称に4つずつ合計8つのツボがあります。ツボの位置はわからなくても大丈夫。仙骨を上下にマッサージすることで自然と8つのツボを刺激できます。

画像提供:『温ペットボトル経絡マッサージ』(KADOKAWA)/P55掲載

*1、2ともにポカポカ温かく感じてくるのを目安にしてください。
長年冷え性がある方や痩せにくい方、腰痛、肩こりなどある方は温まるのに時間がかかることがあります。続けることで時間が短縮されます。

このケアが終わった後、鏡を覗いてみてくだざい。
お肌がお風呂上がりのように、ワントーン明るくなっているはずです。
顔色が良くなるということは、全身にも良い効果が期待できるということ。
自分に合うと感じたら、ぜひ毎日の習慣にしてみてください!

薄井 理恵

一般社団法人日本経絡セルフケア協会・代表理事。プロの鍼灸師を養成する現役の講師。長年の臨床経験と海外での研究を通して得た知識をもとに、東洋医学に基づくセルフケアの普及をめざしている。往診およびサロンでの診療では女性疾患に焦点...

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