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1:1.38の数字に見る、婚活女性の圧倒的「売り手市場」【ご勝手婚活特報】

国立社会保障・人口問題研究所が昨年6月、18歳から34歳の未婚男女およそ5000人らを対象に実施した結婚、交際に関する調査結果が発表されました。男女共、意外に高かったのが結婚願望。一方、異性の交際相手がいない人の数は、前回5年前の調査から1割も増加。このデータ、あなたはどう見る?

1:1.38の数字に見る、婚活女性の圧倒的「売り手市場」【ご勝手婚活特報】

小耳沢(以下、耳)「ばんざーい! ばんざーい!」
バルサミコ瞬(以下、バ)「どうしました? 今さら広島カープ優勝の祝賀会ですか? 小耳沢さん、カープ女子でしたっけ? 熱烈な衣笠ファンの。古……」
「んもう、何言ってんですか、バルサミコさん。コイはコイでも『鯉』じゃなくて『恋』のほう! データが出たんですよ、データが。適齢期の未婚男女5000人を対象に行われた、異性問題についての、ほら……」
「ああ、あれね。読者の皆様、下のまとめをご覧あれ」




○交際・結婚に関する意識調査(国立社会保障・人口問題研究所調べ/2015年6月実施)
調査対象:18歳から34歳の未婚の男女およそ5000人

・結婚願望がある     男女共 8割以上
・異性の交際相手がいない 男性7割 女性6割
・結婚のハードル     結婚資金




「んで、この結果を見て、なぜ小耳沢さんが喜ぶんです?」
「なぜって決まってるじゃないですか。私の婚活にがぜん希望の光が見えてきたからですよ!」
「は?」
「『は?』じゃないわ。腹立つわ~。キミに結婚なんてできるはずないだろ的上から目線。できますよ、きっと。だって、上の表の割合を、実際の人口数に置き換えてみて実感しましたね。18歳というのは、結婚と考えるとちょっと若いので、25歳から34歳。いわゆる適齢期の男女で見てみたんですけど……」



○交際・結婚に関する意識調査から導く実数(小耳沢生活総合研究所調べ/2016年9月実施)
検討対象:25歳から34歳の未婚の男女

・結婚願望がある25歳から34歳の未婚男性    435万人
・そのうち、現在異性の交際相手がいないのは   305万人
・結婚願望がある25歳から34歳の未婚女性    368万人
・そのうち、現在異性の交際相手がいないのは  221万人



「ほれ。見てくださいよ、バルサミコさん。結婚したいと思ってるのに、まだ恋人もできていない男女の数。男性305万人に対して、女性は221万人。比率にして1.38:1ですよ。女性ひとりに対して、もれなく男性1.38人が待機中。つまりこれ、完全に女性の売り手市場じゃありませんか! 小耳沢、圧勝! 余裕で結婚できちゃうぞ~♪」
「はは。確かに数字の上ではそうですね(口もとにニヒルな薄笑いを浮かべて)」
「数字の上では、ってなんです」
「いくら数字的には余裕でも、大事なのは本人の素養ではないかと思いましてね」
「素養?」


「そうです。料理に掃除、洗濯。結婚するために必要な三種の素養。小耳沢さん、備わってます?」
「わ、バルサミコさん、古くさい。いつの時代の話ですか。料理なんてクックパッド見れば誰にだって作れるし、掃除は床を走りまわる平ぺったいロボット買えばいいだけ。洗濯は洗濯機がしますって。そんなことよりうんと大事な三種の資質が、ワタクシ小耳沢には備わってますし~」
「三種の。ほう、それは?」
「度胸、愛嬌、三面鏡!」
「三面鏡?」
「つけまをキレイに付けられたか。最後に横顔も見て確かめないと~」
「ダメだ、こりゃ……」

■婚活成功の鍵は「ピンポイントな条件」に絞り込むことかも

結婚願望あり、恋人なしの男女比。女性に優位であることは事実のようです。ただ、問題は結婚相手に求める条件ですよね。男性が女性に対してまず求めるものが「年齢&容姿の美しさ」であるのに対し、女性は男性に「年収、社会的地位、身長を含めた容姿」と、つい多くを求めすぎてしまうために、候補者が限られてしまう。これって、婚活あるあるかも?


さらには学歴、長男かどうか、出身地、性格、趣味、乗っている車、デートでどこに連れて行ってくれるか、気前よくごちそうしてくれるか、ちょっとまさか初デートからワリカンとか言わないでしょうね?
といった条件を、本能の赴くまま、どんどん躊躇なく加えていった結果、「これだけの条件をクリアできる素敵な男性が、私のこと選んでくれるはずがなかったわ。失礼しました!」というオチが待っていたりして。う、悲しすぎる……。


ちなみに小耳沢が譲れない条件としましては、「知的で性格が穏やか。私の他愛ない話にも、楽しそうに付き合ってくれる」であります。これ結構大事なポイントだと思うんですが、皆さまいかがでしょう?



小耳沢はさ美/よろず文案作成家。婚活するする詐欺をそろそろ卒業しようかと。クリスマスまでに婚約! は無理ですか? なせばなる、でしょうか(笑)。
バルサミコ瞬/ライター、放送作家。結婚を「スタート」と捉えるか「ゴール」と捉えるか。ゴールした後のマラソンランナーをイメージすると……。

小耳沢 はさ美

よろず文案作成家。コラムニスト。エンタメ系ニュースから世相まで、くすっと笑わせユーモラスに批評するコラムに定評あり。 hasami.komimisawa@gmail.com

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