読む美人サプリ #2 ココ・シャネルの言葉
胸に沁みいるあたたかな言葉、気づきを与えてくれる示唆に富んだ言葉。心に響き、あなたを美しく輝かせてくれる、著名人の言葉をお届けします。読むことで今より美人になれるコラムを、あなたへ。
かわいい、やさしい、凛々しい。
読むことであなたのこころをときめかせ、表情を輝かせ、もっと美人にしてしまう。
そんな素敵な言葉をお届けする連載「読む美人サプリ」。
2回目となる今回ご紹介するのは、ファッションデザイナー・ココ・シャネルの言葉です。
「その日、ひょっとしたら、運命の人と出会えるかもしれないじゃない。 その運命のためにも、できるだけかわいくあるべきだわ」
行商人であった父に捨てられ、孤児院や修道院で育ったココ・シャネル。田舎町でお針子をしていたとき、偶然出会った将校・エティエンヌ・バルサンの恋人となり、バルサン所有の牧場で過ごすようになります。退屈しのぎに作っていた帽子のデザインが、牧場を訪れるバルサンの友人たちの目に留まり、バルサンの援助を得て、パリに帽子のアトリエを開くことに。
翌年パリのカンボン通りに、「シャネル・モード」という名の帽子専門店を開業します。これを機にシャネルはバルサンと別れ、彼の友人であったイギリス人の青年実業家アーサー・カペルと交際を始めました。シャネルが永遠の愛を捧げることとなった男性、カペル。彼からの援助によりカンボン通りに開いた洋服の店が、のちに隆盛を極めるシャネルブティックとなったのです。
孤児として、両親の愛情を知らずにさびしく育ったココ・シャネル。ファッションデザイナーとして成功する過程でシャネルが経てきた転機には、常に彼女を支える男性の存在がありました。
とびきりの美人というわけではなかったシャネルが、力のある男性たちを惹きつけることができた理由。それは、満ちあふれる才能だけではありませんでした……。
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「強い女」「何物にも屈しない女」というイメージで知られるシャネルが遺したこの言葉に出会ったとき、私はすこし驚きました。異性との出会いによって人生を切り拓いてきた彼女が、「その日運命の人と出会えるかもしれないから」と考える気持ちはわかります。けれどそのときに備えていつも美しく、というのではなく、「かわいく」あるべきだと言っている。ここに驚いたのです。
「美しい」と「かわいい」の違いって何かな? と考えてしまいました。そして改めて気づいたこと。美しくても異性からモテない女性はいるけれど、かわいいのにモテない女性って、あまりいない気がしませんか?
容姿、心。どちらの点から見ても、「美しい」って素晴らしいことですよね。すごいな、素晴らしいなと見上げるものといった印象があります。けれど「かわいい」の方はもっと身近で、愛おしくて。触れたくなったり、抱き締めたくなるもののような気がするのです。
美しい女性より、かわいい雰囲気の女性の方がモテやすいのって、このあたりに理由があるのかもしれませんね。
ヘアメイク、ファッション。外見のかわいさは、いくらでも作れる時代。でも、ルックスはかわいいけれど内面はそれほどでも……ということになると、落差が大きいぶんだけ「な~んだ」とがっかりしてしまいますね。これって、男性が女性に対して感じることかと思いきや、実は同性同士であっても感じたりしませんか? 女性だって、外見も内面もかわいい女性の方が好きなものですよね。
外見をかわいく。さらに内面はもっとかわいく。いつ訪れるかわからない運命の相手との出会いに備えて、今日から毎日努力してみましょうか。
ひとりでは挫折しちゃいそうなので、皆さん、ご一緒にがんばりませんか(笑)?
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次回からも、あなたの表情を輝かせ、もっと美人にしてしまう魅力的な言葉をお届けします。
どうぞ、お楽しみに。