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各国大使館が別荘を構えるオトナの避暑地、奥日光へ【オトナの美旅スタイル#8】

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避暑地として有名な奥日光。静かで緑豊かな、癒やしの場所を訪れてきました。

各国大使館が別荘を構えるオトナの避暑地、奥日光へ【オトナの美旅スタイル#8】

旅するジャーナリスト小野アムスデン道子です。日光というとまず思い浮かぶのは世界遺産の日光東照宮。徳川家康公の栄華を示す派手な彩色の社殿や“見ざる、聞かざる、言わざる”の三猿、眠り猫、鳴き龍など、参拝と名工の作品などを見に訪れる観光のイメージが強いかも。

同じ日光でも奥日光は、1300mの高地に中禅寺湖や華厳の滝があって、夏でも涼しく、昔から避暑地として知られているところです。中禅寺湖の畔には、明治の中頃から英国やイタリアはじめ各国大使館の別荘があって、中禅寺湖にはヨットが行き交っていたとか。

旧英国大使館別荘は、2016年7月1日から公開されたばかり。私が訪れたときは、まだ外からしか伺えませんでしたが、中禅寺湖を臨む2階の広縁が見える美しい建物です。

旧イタリア大使館別荘は、昭和3年築、平成9年まで使用されていて、各国の大統領も訪れていたそう。杉板と樹皮を使った建物は、品格があって落ち着いた美しさがありました。


ダイニングテーブルには、明治から昭和初期のオールドノリタケのディナーセットが置かれ
ていて、優雅な当時の別荘暮らしも伺えます。

そんな中禅寺湖畔の別荘を見学した後、湖を臨む趣きのある温泉宿「星野リゾート 界 日光」に投宿しました。ここは“日光下駄”や“鹿沼組子”といった日光の伝統工芸が宿の中でさまざまに生かされています。

夕方にはロゼスパークリング、夜には益子焼のコーヒーカップでいただく日光珈琲をはじめ、飲み物などのサービスで寛げる“組子ライブラリー”の窓には見事な鹿沼組子がはめられています。

また組子の内装が美しい、1日1室限定の“鹿沼組子の間”というご当地部屋も。お部屋に組子のコースターが作れるキットがあって、釘などを使わずに切り込みを入れて、木を組み合わせて作りあげる組子細工を体験できます。お部屋に向う廊下が、足触りのよい畳なのにも驚かれました。

日光下駄は、草履の履き心地と石や雪の道も歩きやすい下駄の両方を兼ね備えた伝統の履物。中禅寺湖畔への散歩に履いてみるのもよさそう。そして、毎夜、日光下駄談議というおもてなしのショーをスタッフが見せてくれます。

名物である二重で厚みのある“日光湯波”と和牛の豆乳鍋など、食事も地のものを味わい、檜の香る内風呂や日本酒が注がれる露天風呂でゆっくり浸かれば極楽。

落差97mを流れ落ちる水がダイナミックな日本三大名瀑の一つ“華厳の滝”までは、歩いて行ける範囲。翌朝、中禅寺湖を眺めながらお散歩をしてみるのもいいですね。昔から海外の人にも愛された奥日光の中禅寺湖畔は、秋には紅葉に彩られる、静かなオトナの旅先でした。

星野リゾート 界 日光
所在地: 〒321-1661 栃木県日光市中宮祠中宮祠2482-1
電話: 0570-073-011
http://kai-ryokan.jp/nikko/

取材・文/小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。日本旅行作家協会会員。

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小野アムスデン 道子

世界有数のトラベルガイドブック『ロンリープラネット日本語版』の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。...

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