1. DRESS [ドレス]トップ
  2. トラベル
  3. 絶品カニ料理を発見! カニ味噌とスパイシーソースの組み合わせがたまらない【オトナの美旅スタイル #23】

絶品カニ料理を発見! カニ味噌とスパイシーソースの組み合わせがたまらない【オトナの美旅スタイル #23】

カニ好き&スパイシーな料理好きな方にとって、チリクラブはたまらないお料理ではないでしょうか。私も大ファンのひとり。カニが名産で、チリやペッパーなどのスパイスを使ったお料理が名物のスリランカ。今回は首都コロンボにあるチリクラブの名店を訪ねました。

絶品カニ料理を発見! カニ味噌とスパイシーソースの組み合わせがたまらない【オトナの美旅スタイル #23】

旅するジャーナリスト、小野アムスデン道子です。

カニ好きにはたまらないスパイシーなチリクラブ。シンガポールで有名な料理というイメージがありますが、実はシンガポールでカニやトウガラシがとれるわけではありません。

「この爪の大きなカニもトウガラシもスリランカにはあるんだから、おいしいチリクラブを作るならスリランカでしょ!」と、絶品チリクラブを出すシェフの店がスリランカの首都コロンボにあります。

スパイシーなチリクラブ。カニの甘味と辛みのきいたソースの相性はバッチリ。

■「アジアのベストレストラン50」に2店舗入賞のすご腕シェフは日本語ペラペラ

お店の名は「ミニストリー・オブ・クラブ」。

「いらっしゃい! こちらにどうぞ」とにこやかに迎えてくれたシェフのダルシャン・ムニダサ氏。日本語がペラペラ? それまで英語でやりとりしてたんですけど……。「父はスリランカ人、母は日本人なんですよ」と納得のお返事。

お母さんの料理に薫陶(くんとう)を受け、技術系の大学を出た後、日本料理のレストランを作ったというダルシャン氏。

スリランカで5店舗のレストランを経営し、世界的なレストラン評価である「アジアのベストレストラン50」に、この「ミニストリー・オブ・クラブ」と日本料理店「日本ばし」と、2店も入賞させているすご腕のシェフなんです。

シェフのダルシャン・ムニダサ氏。

ベスト50入賞といえば、予約がとれないとか、高価過ぎてなかなかいけないというお店も数多くあります。

一方、コロンボの「ミニストリー・オブ・クラブ」では、1/2kgのカニ料理が3600ルピー(約3000円)からと気軽に絶品料理が楽しめます。

ただ、人気店なので予約をして行くことをおすすめします。特にディナーは要予約。

まず小さなグラスに入れて出されたのは、ウォッカ漬けされた生牡蠣。元英国領だったスリランカで盛んなスポーツ・クリケットのパターにのって登場したおしゃれな一品です。

次に提供されたのは、オリーブオイルにガーリック、そしてチリフレークと隠し味の醤油が濃厚な海老ミソの味を引き出したガーリックプラウン。パンを浸して食べると、口中に海老の旨みが広がってもうたまりません。

■和食の発想から生まれたチリクラブはひと味違う

そして、いよいよメインのカニ料理へ。

「ミニストリー・オブ・クラブ」でのカニの注文の仕方は、まず1/2kg〜2kgまであるカニの大きさを決めて、味付けと料理法をチリやペッパーなど7種類の中から選びます。

今回は、ダルシャン氏のおすすめに従って、ひとつは冒頭に掲載した写真の黒っぽいソースのペッパークラブをチョイス。

「こんなカニを月に5トンは使いますね」とダルシャン氏。和名は、ノコギリバサミガニ。英語名のマッドクラブの方が有名かもしれません。とにかく大きなハサミの部分には、カニの身がみっちり詰まっています。

もう1品は、お待ちかねのチリクラブ。ペッパーとチリ、スパイスの違いはありますが、ただスパイシーなだけではなく、ものすごく深みのある味に思わず唸ってしまいます。

「ブラックペッパーを茹でて、チリの方も唐辛子を炒ってそこから出汁を取っているから深みが違う。これは、旨みを生かす和食の発想です」とダルシャン氏。とくにカニ味噌とからみ合ったソースは絶品。

東京・成田空港から週4便出ているスリランカ航空の直行便を利用すれば、9時間20分で到着するスリランカ。

首都のコロンボに立ち寄ったら、ぜひ絶品チリクラブを試してみて。きっとオトナの美旅をさらに盛り上げてくれるはず。

ミニストリー・オブ・クラブ Ministry of Crab

http://www.ministryofcrab.com

Welcome. Ministry of Crab is a celebration of Sri Lanka; our heritage and our wonderfully fresh and diverse ingredients.

小野アムスデン 道子

世界有数のトラベルガイドブック『ロンリープラネット日本語版』の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。...

関連するキーワード

関連記事

Latest Article