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自分らしい、洗練された眉メイクのコツ

眉は顔のフレームとも言われます。それだけに太さや形次第で、洗練されて見えたり、野暮ったく見えたりも……。西村宏堂さんが自分に合った眉の描き方、作り方を解説します。

自分らしい、洗練された眉メイクのコツ

顔のフレームとも言われる眉毛は、性別に関わらず多くの方が形を気にされる場所の一つだと思います。わたしは中学生の頃にカミソリで片方だけ間違えて剃ってしまったことがあります。なんとか眉の形を整えようとしていたときのことですが、そのくらい、若い人でも興味がある部分なのではないでしょうか。
90年代の細眉、韓国で流行のまっすぐ太眉など、眉毛は流行や地域によっても形が様々だと思います。今回も他のポイントメイク同様に、いろいろな流行や「あるべきメイク」にとらわれず、ご自分の心地よい形を見つけていただきたいと思います。

わたしはメイクで大切にしているガイドラインがありますが、眉に関していくつか紹介します。

一番大切なのは、眉毛のせいで顔が下がって見えたり、眉毛で顔が閉じて見えたりしないことです。理想的な眉毛は開放的な形であり、顔が明るく見え、表情を生き生きさせてくれるような形と角度であることです。

■角笛型の眉はエレガントに見える

まず注意したいことは、眉の毛の量が少ないところを埋めて、毛が多いところには色を乗せないこと。眉の濃さが均一になるようにするとバランスが良く見えます。そして、形を角笛型にするとエレガントな眉毛になります。

息を吹く口が細くて、音が出る方が太くなるラッパ型の形にすることです。眉尻が細く終わり、眉間の方が太くなる眉の形が顔を引き上げてスマートに見せてくれます。眉間の方が細くなると、サツマイモのような形になり、かっこうが良くない場合が多くなるので注意が必要です。また眉のラインが飛び出たりへこんだりするのも完成度が低く見える要因です。スムーズでまっすぐなラインを目指しましょう。また逆に眉間から細く始まって、こめかみの方が太いと、なぎなたのように勇ましく、りりしくなります。これはお好みで判断してください。

また下向きの眉毛やうぶ毛は悲しい表情になりがちなので、余分な部分は抜くかカットをして、眉の底辺を凹凸のないきれいなラインにすることが大切です。そうすることでハッピーな顔になると思います。

■左右対称を意識すれば、洗練された印象の眉に

ではここで、右と左の手相を比べてみてください。まったく同じでしょうか? どんな方もちょっと違うと思います。また違うということをあたりまえだと思いませんか? 眉や他の顔のパーツも同じです。どんなスーパーモデルでも顔が100%左右対称な人はいません。限りなく線対称に近い人はいても、手の形や指の形が左右で少し違うのと同じで、眉毛が左右が違うということはあたりまえのことなのです。ナチュラルな形をお好みでしたら左右違った自然の形も良いですが、さらに上の洗練された印象を目指すのであれば、可能な限り対象になるように努力したいものです。わたしが思う本当にレベルの高いメイクはやはり眉が限りなく左右同じにメイクされています。メイクが完成した写真を上下ひっくり返してみたり、左右を反転させてみると左右の違いがよくわかります。

左右を同じにするために注意したい点は、小さい鏡で眉を一つずつ仕上げないということです。小さい鏡を見ながら右と左を同じように描いても、大きな鏡でまっすぐ見ると高さや形が異なることがよくあります。平面に描いているのであれば良いのですが、頭蓋骨もまた左右が違うのです。平らな紙に一直線の絵を描くのか、デコボコした球体に一直線を描くのかでは違いますよね。デコボコした球体でも、正面から見たときに線がまっすぐに見えるようにする、というイメージです。至近距離で手鏡を使って見るのではなく、全体像を正面からまっすぐ見て、描きたい高さや長さなどのガイドラインを薄く点を打ってから進めるとわかりやすく、完成度が高くなります。メイク道具はペンシルでもパウダーでも決まりはありません。ご自分が一番使いやすく、色が自然に見える道具を選ばれたら良いと思います。

いろいろな形を試し、また周りの方に意見を聞き、ご自分が納得のいくような眉毛の形を追求する過程をぜひ楽しんでいただきたいと思います。

Photographer: Ryan Slack
Model: Vera Lesavoy
Makeup: Kodo Nishimura
Location: Mediumplex in Williamsburg, NYC

西村 宏堂

ニューヨークを拠点としグローバルに活躍するメイクアップアーティスト。ミスユニバース世界大会、ミス USA大会をはじめ、雑誌ではNylon, Life&Style、Esquire, US Weekly, Men’s Healt...

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