宝石箱のような美しい海を味わいに、ニューカレドニアへ【オトナの美旅スタイル#7】
成田から8時間半。絶景や美しい海を楽しめるニューカレドニアは今オフシーズン。ホテルや航空券もお得に手に入る時期、旅に出かけてみては?
旅するジャーナリスト・小野アムスデン道子です。真っ白なビーチとコバルトブルー、ターコイズブルー、そして深いブルーに色を変える絶景の海のニューカレドニアに行ってきました。遠い国の海のように思っていたのが、実は意外と近く、本島南部のヌメア国際空港までは、成田と関西空港からエアカランが直行便を運行していて、約8時間半。そして日本が夏だと季節が真逆の南半球はオフシーズンの冬にあたり、ホテルも半額のプロモーションが出て、航空券は6万円前後(往復)からあることも。かなりお得な狙い目シーズンです。
私が訪れた6月は最高気温24℃(9月まではだいたいこれくらい)なので、海で泳ぐにはちょっと冷たいのですが、晴れればかなり気温も上がり、水着に羽織ものでビーチに出ても平ちゃら。本島で1泊した後、飛行機で30分、南太平洋の宝石箱にたとえられるイル・デ・パンに向います。
松の島という意味のイル・デ・パンは、島を発見したイギリス人探検家ジェイムズ・クックが島の南洋杉を松と見間違えてこの名前になったそう。その南洋杉の森と白い砂のビーチの先に美しい海が広がります。そして、さらにそこから高速ボートで20分の無人島イロ・ジュヌ(カメの島)にはもう言葉で表現できないほどの美しい海が広がっていました。
これだけいろいろな青さを見せる海があるだろうかと思えるほど美しい海。しばし、この海に見とれた後、ランチはモロ島でのバーベキュー。山盛りのロブスターにパパイヤサラダ、そしておいしいごはんも。ニューカレドニアはフランス領ですが、「天国にいちばん近い島」という森村佳の小説に登場して以来、日本からの観光客がとても多く、親日的で日本語もあちこちで見受けられます。ランチでお米が出てくるのもそんな配慮かも。
イル・デ・パンに戻って、「ル・メリディアン・イル・デ・パン」に宿泊。オロ湾のラグーン沿いにあって、全室に専用のパティオかバルコニーがつく豪華なバンガローは、リビングとベッドがセパレート、そしてバスルームも驚くほど広々としています。白を基調に木を使ってナチュラルなインテリア、ベッドには天蓋がかかっていて、ロマンチックな雰囲気です。
ル・メリディアン・イル・デ・パン
さて、日本へはまたヌメアから。最後に宿泊したのは、本島北部にある「シェラトン・ニューカレドニア・デヴァ・リゾート&スパ」。ここは1年半前にオープンしたまだ真新しいとてもスタイリッシュなリゾートです。リゾート内を流れる川が海に注ぐところには、浅瀬が続く文字通りの天然プールがあって、足元には色とりどりの魚が寄ってきます。沖まで出なくてもこんなにきれいな海で魚と出会えたのに感激。
シェラトン・ニューカレドニア・デヴァ・リゾート&スパ
帰路、エアカランではエコノミークラスでもアイマスクや耳栓などのアメニティがかわいい袋に入って座席に置かれていて、瞼の裏にはまだあの青い海が浮かびながら、すぐにぐっすりとした眠りに落ちたのでした。
ニューカレドニア観光局では、2016年10月1日〜2017年3月31日まで、ニューカレドニアの対象ツアーを大人代金で購入した一人につき1個、ニューカレドニアの鳥“カグー”のイラスト付きのビーチバックが先着8000名に付いてくる「パシフィック・ハート・キャンペ−ン」を実施するそう。詳しくはこちら。
取材協力
ニューカレドニア観光局 https://www.newcaledonia.jp
エアカラン http://jp.aircalin.com/jp
Text=小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドを行き来しつつ、世界あちこちにも飛ぶ、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。日本旅行作家協会会員。