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それなりにモテてきたのに……アラフォーの私が婚活デビューした理由

30代前半は「結婚なんて望めばいつだってできる」と思っていたら、いつの間にかアラフォーにさしかかっていた。恋人はいない、ないしは恋人はいても結婚相手にするには何かが違う……。そんなモヤモヤを抱え、婚活を始めたDRESS世代の働く女性 松江理央さんの実体験を綴るコラムです。

それなりにモテてきたのに……アラフォーの私が婚活デビューした理由

はじめまして。松江理央と申します。正しいより楽しくいたいがモットー。のびのびと自由に、肩ひじ張らず笑顔でいたい。現在独身のアラフォーです。今まで気づけば数々の婚活をしてきました。不安や発見、喜びであふれていた婚活を通して見えてきたもの、思いをコラムで綴っていきます。

■30代半ばは「そのうち誰かと結婚できる」と余裕だった

モデル並みに美人ではないものの、周りからは目立つと言われていた。UNITED ARROWSやSHIPSなどセレクトショップ系の服を好み、根は明るくて活動的。たまに照れ屋。それが私。結婚願望は当然あるけれど、自分の軸となるものもほしくて、働きながら資格取得の学校に通っていた。
その間、好きで好きで仕方がない人との出会いもあった。それでも、長い月日を経て最終的にはご縁なし。それなりに恋愛を謳歌してきた方なのに、気づけば35歳になっていた。いずれ誰かと結婚できるだろう。そんなふうに余裕だった時期は過ぎ去り、将来への不安が色濃くなり始めていた。

■36歳、彼氏がいるのに婚活を始めた理由

34歳頃から付き合った彼氏(5歳年下)はいたが、人生を共に歩む相手でないことは、早い段階で感じていた。優しく穏やかでイケメン。普通に社会性があり普通にスポーツもして普通に働く会社員。普通がダメかと言うとそうではない。私は至って普通に楽しく結婚したいのだ。


では、何が人生の伴侶とは違うのか。体の相性が特別悪かったわけでもない。もちろん借金や浮気などの問題もない。そうではなくて、正直なところ、相手にそこまで興味を持てない自分がいた(失礼)。いつまでもときめきだけを求めるつもりもないが、それ以前に一緒にいてすごく楽しい! もなければもっともっと相手を知りたい! といった関心もどこか薄く「彼のために何かしたい」や「苦労も共に分かち合いたい」などの思いは、あまり持てなかった。


ただ何となく、心の隙間を埋めるために、上っ面で付き合っていた日々。当然それは愛情とは言えない。2年半程度付き合ったので、情は湧くけれど、愛ではない。理想の結婚像も曖昧だったが、少なくとも彼とは家族になるイメージが一向に湧かなかった。ここまで勝手に言い切っているけれど、彼も私と同じくらいのテンションではなかったかと思っている。お互い心底信頼し合う目をしていなかったから。

それならば、さっさと別れればいいものの、無駄に甘く、ぬるま湯に浸かった恋愛をやめて一人になる勇気が当時はなかった。今にして思えば、何かを捨てないと新しい何かが入ってこないし、入る余地もないことは肝に銘じている。しかし、当時は孤独が怖く、ずるずると時間だけが過ぎていった。でも、本格的に結婚相手を探さねば。40歳までにはどうにかせねば。そう焦り始め、彼氏がいながらも婚活をスタートした(彼氏にも失礼だ)。

■結婚相談所なんて私とは縁がないところ、と思っていたけれど……

婚活という言葉も世に浸透し、天海祐希さん主演のドラマ『Around40』もヒットしていた2008年。まずは、いろいろな飲み会に参加するも、これといった成果も出ずにフェイドアウト……。次に私が一生行くことはないだろう、と思っていた結婚相談所にも足を運んでみた。正直こういうところに来るのは少々抵抗があった。


今まで自由に恋愛し、ときには浮つき、合コンでは「理央ちゃん、理央ちゃん」とチヤホヤされる。たまには女子から嫉妬もされて、それなりにモテてきた自負もある。そんな私が人様のお世話にならないと結婚もできないのか。なんだか虚しくて情けない。一方で、そんなことを言っている場合か! プライドは捨てろ! 高い費用も発生するが、それも将来のため。紹介所でも結婚できるなら、ご縁だ! 必要な投資だ! 私は結婚したいのだ! なんとかそうやって自分を奮い立たせた。多少の葛藤はあったけれど、とにもかくにもまずは行動。数にして7〜8ヶ所くらい、足を運んだ。

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昔、私は「良い仕事人」で「良い妻」で「良い友だち」になりたいと思っていました。 <良い人にならなければいけない>という思い込みの穴に、いつ落ちたのでしょうか? 学校の授業だったのか、親の子育てだったのか、読んだ本や漫画なのか、メディアの影響なのか。

松江 理央

東京出身。医療現場で働いた後インド、イタリアへと単身旅行。趣味は油絵、読書、麦酒、オーラソーマカウンセラー取得。

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