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ほしいけど怖い「赤ちゃん」という生き物

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子育てって、シンドい? それとも幸せ? ふんわり結婚や子供を持つことを考えるけど、甘い独身女の妄想は、現実を見るとシュンとなる。子供を持つ人生と持たない人生ーーどちらを選ぶのが正解なのか、女が考える期間は限定されている。私たちがきっぱり決断できないのはなぜなのか。雑食系恋愛ジャーナリスト・おおしまりえが考える。

ほしいけど怖い「赤ちゃん」という生き物

「保育園落ちた日本死ね!!!」
こんな言葉が、少し前から日本を賑わせている。復職希望の女性が保育園選考に落選した怒りを綴ったブログが話題となり、国会でも取り上げられる事態となっているのだ。
それに対する政府のコメントがトンチンカンで、ママたちの怒りはさらに爆発しっぱなしなのだが、最近ふと、そういったナマの情報に触れるたび、自分はかすかな拒否反応を示していることに気付き始める。

■30歳でかかった「とにかく子供ほしい病」

30歳、バツイチ独身。
彼氏はいても再婚の予定はとくになく、子供を持つ予定もない私。だけど、周りの出産ブームに便乗するように、ムクムクと最近“子供欲しい熱”が高まり始めている。
昨日まで一緒に飲み歩いていた子が結婚し、妊活を始める。
昨日まで男のことで泣いていた子が子を生み、SNSに写真をアップしている。
あきらかな空気の変化に、前は不安や嫉妬があったけど、ここ最近は「そろそろ考え始めねば」「赤ちゃんって可愛いよね」という前向きな気持ちが湧くのである。
私はこれを勝手に「とにかく子供がほしい病」なんて命名して、自分を落ち着かせているのだが、そんな勝手に高まった熱が、ある日突然急降下するときがある。
それが、ナマの情報に触れたときだ。

■考えれば考えるほど絶望が深くなる「子育て問題」

先ほどの「保育園落ちた日本死ね!!!」問題も、私の甘い幻想を十分消す効果はあるのだが、そこまで深刻な話に触れなくても、日頃から私は少なからず絶望している。
街で子供がモタついて、大声で怒鳴るママ。
子供への愚痴をSNSに長々とアップする友達。
電車の中でギャン泣きし、その場の空気をピリリとさせる赤ちゃん。
そんな日常の中にある、ママたちの涙ぐましい頑張りを目にするたび「私には、子供を持つなんて無理……」と小さく絶望するのである。
うんと大きくなった幻想は、センパイたちの頑張りと辛さを知ってシュンとなる。それが何度も何度も勝手に繰り返されて、あげく「保育園落ちた日本死ね!!!」である。
その結果、無知な私は、赤ちゃんへの恐怖を募らせるのである。

■「子供は持たなくていい」とも言い切れない宙ぶらり感

じゃあもうシングルとして開き直ろうと思えたら楽なのであるが、それだって、言い切れない自分がいる。雑誌『FRaU』に掲載された、女優・山口智子さんのインタビューを読んで、さらに自分の弱さにグッとなってしまったのだ。
そのインタビューには「私はずっと『親』というものになりたくないと思って育ちました」と、子供を持たない人生を肯定的に選んだ女性の姿が掲載されている。
最近子供を持たない人生は、良いとか悪いとか、いろいろ目に入ってくるけれど、ここまで強く、感じよく言い切った人間も、いないのではないか。
だから純粋にすごいと尊敬してしまった半面、ここまでハッキリと明言できない自分はなんてハンパ者なんだろう……と、またちょっと落ち込むのである。

子供を持とうとしても怖い。
持たない人生を想像しても怖い。
「赤ちゃん」という問題と向き合うとき、どちらの意見も決められない自分。
まだ選択できる期間は残っているから良いのかもしれないが、自分の人生のコマを、一つひとつ決めて進む勇気のなさが、「赤ちゃん」への怖さを生み出しているのかもしれない。
ああ、女が“幸せ”になるのって、なんてタイヘンなんだろう。

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おおしま りえ

10代より水商売やプロ雀士、素人モデルなど人気商売に身を投じ、のべ1万人の男性を接客。20代で結婚と離婚を経験し、本音を見抜く鋭い観察眼と分析力を体得。現在、恋愛ジャーナリストとして芸能人の恋愛分析やマッチングアプリの攻略法...

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