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今年こそ、ホンキで貯める!

NISAや401Kを利用することも考えましょう。

今年こそ、ホンキで貯める!

年末年始、アラフォー女性からのマネー相談が重なりました。多くの場合、なんらかの理由で会社を辞め、独立したいというのがきっかけですが、今や会社員も、早い段階からお金について真剣に考えることが必要な時代となっています。

私のことを話せば、40代前半は仕事が乗りに乗っていて、正直お金の管理などないがしろにしていました。この調子で働いていれば、将来も好きなように仕事して、収入もキープできる気がしていたのです。ところが、リーマンショックで私の人生計画が狂いました。景気の落ち込みとともに、仕事の単価が大きく下がり数も減って、それまでの収入を保てなくなったのです。

40代は男女ともにキャリアの花が大きく咲く時期。会社員もフリーも、一般的には40代後半~50代前半が収入のピークになります。その肝心な時期に、世界的な不況と大地震の影響で、収入が伸び悩んでしまったわけ。当然、貯蓄に回せる額も減りました。今は、数年前に比べて景気は良くなっていますが、今度は年齢や健康の問題で、以前のようには稼げなくなっています。そしてひたすら思うのは、どうして若いうちから、もっと頑張ってお金を貯めてこなかったかということ……。

いえ、もちろん、20代のときからそれなりの貯蓄はしてきていますよ。でも、もっと頑張れたのに、って。年収が増えると、それに合わせて生活水準を上げてしまい、貯蓄のほうはそれほど増やさなかったのですね。老後資金が足りなければ長く働けばいいと思っていましたが、未だに厳然と年齢差別がある社会で、自分自身も体力や集中力の問題で、今のようにたくさん働いて収入を得られるわけではないと認識し、準備をしておかなければいけなかったのです。

中国景気の経済悪化、テロ、アメリカの利上げ等々、不安材料はいっぱいあって、またいつ何時、世界的な不況に陥るかわかりません。だから、景気が上向きでアブラが乗っている今こそ、ホンキの貯蓄に取り組みましょう。

将来のための貯蓄というと、預金や個人年金保険を思い浮かべると思いますが、この低金利ではあまり大きく増えてはくれません。アラフォーの皆さんは、まだ老後まで20年前後あるので、節税効果の高い投資商品を使って積立投資するのがいいでしょう。

具体的には、日本に住んでいれば誰でも使える「NISA(少額投資非課税制度)http://www.jsda.or.jp/nisa/」(19歳までは「ジュニアNISA」)。最大で年120万円の投資額で得られる利益が5年間非課税になります。 

フリーランスや企業年金のない会社員なら、「個人型401K(個人型確定拠出年金)http://www.npfa.or.jp/401K/about/premium.html」という選択肢もあります。これは最大で年81.6万円までの掛金が所得控除となります。

投資が初めてでよくわからない場合は、とりあえず「バランス型インデックスファンド」を少額で始めてみてはいかがでしょうか。当初、口座を開く手間はかかりますが、その後は基本的に放っておいていいので、忙しい人に便利です。

和泉 昭子

生活経済ジャーナリスト、ファイナンシャ ル・ プ ラ ン ナ ー 。大学卒業後、出版社・放送局を経て、フリーのキャスターに転身。現在は、メディア出演や講演活動、個人相談などを通じて、マネー、キャリア、コミュニケーションに関す...

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