クリスマスに作りたいお手軽ケーキレシピ! 最低限の労力で最高の出来栄え
年に一度のクリスマス。せっかくおうちで過ごすなら、今年くらいは手作りスイーツにチャレンジしてみたい……という方も多いのでは? 今回は一藤さんが、“最低限の労力で最高の出来栄え”になる、簡単で美味しいケーキレシピを3つ紹介してくれました。
もうい~くつ寝~ると~ク~リ~ス~マ~ス~!
そんな風に指折り数えてうきうきしているところに、担当編集T氏から「12月のテーマはお手軽クリスマススイーツレシピなどはいかがでしょうか!」とメールをいただいた。もしや私のことを山本ゆりさんかなにかと勘違いしておられる……? あっ勘違いはしていない、素人だからこそお菓子作りビギナーにも簡単に作れるレシピが思いつく……なるほど! 一生懸命考えましょう!
ということで今回は、お菓子作りビギナーでも美味しくできる! 簡単クリスマススイーツレシピをご紹介していこうと思う。
■某アニメ風チョコレートケーキ
2020年は鬼に湧きに湧いた1年でありましたので、これにあやかったケーキを作っていきましょう。流行りには軽率に乗っかっていかなきゃそんそん。
まず、天面がフラットなチョコレートケーキを用意します。チョコレートケーキを焼く……なんてことはプロにお任せしましょう。既製品で約束されたうまさを手に入れるのです。
ちなみに私は神戸人(こうべんちゅ)なのでケーニヒスクローネのアルテナを使用しています。
土台になるケーキをゲットしたら、炭治郎模様の準備をしていきます。……といってもアルミホイルを正方形に切っていくだけなので簡単ですね! 正方形のサイズは小さすぎると設置が大変になるので、2cm四方程度にとどめておいた方が無難。
アルミホイルで作った正方形パーツをチョコレートケーキの天面に市松模様になるように並べ、上から抹茶パウダーをまんべんなく振りかけよう。
抹茶パウダーは100円ショップの製菓コーナーでも売っているので、手に入れやすいのがいいですね。
抹茶パウダーを全体的に振りかけ終わったら、箸などでそっとアルミホイルを剥がせば完成! 抹茶の緑とチョコレートケーキの黒が「あ! 炭治郎だ!」となること請け合い。ほんのひと手間でシンプルなチョコレートケーキが子どもやヲタクのテンションが急上昇するケーキに大変身します。
「私は手先が器用な方じゃないし、インスタとかで見るデコレーションケーキ作るのは無理だ……」といった方にも簡単にできるのでおすすめ。しかも既製品しか使っていないので、味は折り紙つきです。企業努力様様だなあ!
■チョコレートサラミ
クリスマススイーツの代表格といえばシュトレンですが、手作りするとなると骨が折れるじゃないですか。でもあのひと切れずつ切り分けて食べる特別感は味わいたいんだよな~と後ろ髪引かれているかたにおすすめなのが、チョコレートサラミです。これもシュトレンと同じく洋酒が香る大人のスイーツですし、なんといっても作るのが簡単。ざっくり言えば、刻む・溶かす・固めるの3ステップでできちゃいます。簡単で美味しいは正義。ではさっそく作っていきましょう。
用意するものは
・明治 ブラックチョコレート 2枚
・生クリーム 50ml
・粉砂糖(チョコレートサラミのまわりにつける用)
がベースで、あとは好みに合わせてナッツやクラッカー、ドライフルーツを用意したらもうできたも同然。
まず、2枚のブラックチョコレートを刻んでボウルに入れておこう。
あとは自分の好きなナッツやドライフルーツ、クラッカーなどを細かく刻んでおく。今回使用したものは、
・ピスタチオ
・ドライフルーツ(キウイ)
・クラッカー
・マシュマロ
になります。チョコレートの包容力は完全にスパダリですからわりとなんでも受け入れてくれます。好きなものをじゃんじゃん選びましょう!
先ほど刻んでおいたブラックチョコレートをボウルに入れ、そこに温めた生クリームを加えてとろとろになるまで溶かす。溶けにくかったら湯煎しながら混ぜよう。
液体になったら好みでブランデーなどを追加するとより大人味になります。入れすぎるとのちの成形が難しくなるので大さじ1程度で止めておくのがいいかも。
チョコレートと生クリームが合わさったら、用意しておいた具材を投入してざっくり混ぜ合わせる。
チョコレートと具材が混ざったら、広げたラップの上に乗せ棒状に成形し、冷蔵庫に入れて固まるまで冷やす。
固まったら周りに粉砂糖をぎゅっぎゅとつけて完成!
食べるときは1cm程度に切り分けて。ナッツやマシュマロといった食感が異なる具材がたっぷり入っているので、ひと口食べるごとに口の中楽しくなるスイーツですね! 簡単にできるのに初見では手が込んでいるように見えるので、「こいつ……できるやつやったんか……!」とハッタリをかますことができる一品です。ありがたや。
■アイスケーキ
材料は普通のケーキとさほど変わらないのに凍っているだけでなぜかテンションが上がってしまう食べ物、アイスケーキ。私は小さいころアイスケーキは某アイス屋のみで売られている特別なケーキだと思っていましたが、これも既製品を用いれば簡単に作ることができるんですね! こちらは包丁も使わないので、小さなお子さんも張り切って作業に参加することが可能です。それでは作っていきましょう。
アイスケーキを作りましょう!と言いつつ用意するのはヨーグルトにホイップクリームなんですねこれが。アイスオンリーで作るよりさっぱりした口あたりになるので、なんぼでも食べられちゃいますよ。
アイスだけの層が多いと切るときとても硬く、でっかいかぼちゃを切っているときのような緊迫感があり大変恐ろしかったので、今回はスポンジとアイスを交互に重ねるタイプにしました。
ケーキ部分には今回ロッテのカスタードケーキを使用しましたが(中のクリームが味のアクセントになって美味しいのです)、敷き詰めやすいカステラやスポンジケーキを使うのもおすすめです。
まず、ボウルにホイップクリームとヨーグルトを1:1の割合で混ぜ合わせる。今回はホイップクリームとヨーグルトを大さじ4ずつ合わせて作りましたが、甘さ控えめが好きな方は若干ヨーグルトを多めにすると口あたりがよりさっぱりします。
混ぜ合わせたらそこに冷凍ベリーを好きなだけ加えてさらにざっくり混ぜ、アイス部分はこれで完成。
牛乳パックなどでパウンドケーキ型を作り、ラップを敷いておきます。ここにまずカスタードケーキを適当にちぎって型の底に敷き詰め、スプーンなどでぎゅっぎゅと押して平らにしましょう。
ケーキの層ができたら次は先ほど混ぜて作ったアイスのタネを流していきます。全体的に行き渡ったら、次はまたカスタードケーキをちぎって敷き詰め……その次はアイスのタネを流し……と交互に層を作っていくと、
こんな感じにみちみちになります。最後にアイスのタネを塗り広げて土台は完成です。
上にラップをかけて、冷凍庫で半日ほど冷やし固めましょう。
半日ほど冷凍庫で冷やすとかっちかちに固まっているので、牛乳パックケーキ型をパワーで引きちぎり、アイスケーキを取り出します。このままだとほんのりピンクの真四角な冷えた物体とやや無骨な雰囲気ですから、アイスのタネに使ったホイップクリームの残りで可愛らしくデコレーションしていきましょう。
今回私は、残ったホイップクリームと冷蔵庫のすみっこで発見したギリギリのアラザンがあったのでそれでデコりましたが、ホイップを接着剤代わりにしてコアラのマーチやきのこの山などのビジュアルが可愛らしいお菓子をわんさか乗せるのも、パーティー感があっておすすめですよ!
食べるときは、お好みの大きさに1人前ずつ切り分けます。切ると中に仕込んだベリーが出てきてより一層可愛らしい見た目になるのもありがたい。
このアイスケーキも、既製品を混ぜてちぎって詰めて凍らせるだけのお手軽仕様なのに見た目が華やかですから、言うことなしですね! 最低限の労力で最高の出来栄えを我がものにしましょう!
※ この記事は2020年12月22日に公開したものを加筆修正して再掲載したものです。