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きものを着て何処に行こう?!vol.3 須坂・小布施

きものを着て何処に行こう?!vol.3 須坂・小布施

長野市からも近く自然と街が共存する景観「須坂・小布施」

東京からの小旅行。
長野県の須坂・小布施エリアに行ってきました。もちろんきものでお出掛けです♪
長野市からも近く、蔵の残る街並みや、果樹栽培の畑も多く
自然と街が共存する景観で、趣のある場所です。

まずは須坂に。前回のブログで銘仙企画展をご紹介した
その銘仙の所蔵元、須坂クラシック美術館を訪ねました。
須坂クラシック美術館は今年で開館20年を迎えたそうです。
日本画家岡信孝氏より、古民芸や銘仙を中心とした着物のコレクション
約2000点の寄贈を受け所蔵、展示しています。

展示品もさることながら、美術館自体(建築)も鑑賞の対象です。
市の有形文化財に指定されていて、製糸業が発展した明治時代に
製糸家の牧家が住宅兼店舗として建築した大規模町屋で、
土蔵、主屋(中でも昔は呉服商として商いをしていたという上店)が
主な展示スペースとなっています。
主屋は写真撮影が可能なので、ちらっと撮影してきました。
入ってすぐの広間は天井が高く、とても贅沢な空間。
各部屋ごとに設えが異なり、装飾も凝っていて美しく、
明治の建築家と職人の感性の高さが伝わってきます。

20周年の今年は多くのきもの企画展が開催されていて、
私が訪ねた時は「羽織」展が開催中でした。
もともと男性の衣服だった羽織。江戸時代は女性が着用するのを
度々禁止していたようです。明治になると流行し、大正~昭和初期にかけて
海外からのデザイン様式の影響も受け、華やかでモダンなデザインが生まれていきました。
羽織も時代によって模様、色、丈、羽織紐の種類と様々な流行がありますね。
大正~昭和初期のモダンなデザインのコレクションが拝見できました♪
(私もアンティークのお召の羽織をコーディネート。)

こちらの美術館は銘仙、お召を中心とするアンティークきものの所蔵が多く、
年に2回(春・秋)美術館内できものの虫干しを公開されています。
私も訪れたことがあるのですが、数十着のきものが一同に虫干しされる様は
本当にカラフルで美しく圧巻の光景なんですよ!

また、冬には入り口の広間にこたつが設置されます。
美術館にこたつ?!とびっくりしました(笑)寒い信州ならではですよね。


記念イヤーの展示は来年4月まで続くそう。
とても個性のある美術館で、オススメです!

須坂エリア~今回のスポット~

須坂クラシック美術館
http://www.culture-suzaka.or.jp/classic/index.html
きものイヤー
http://www.culture-suzaka.or.jp/classic/exhibition.html

須坂から車で20分程の小布施エリアへ

美術館を後にして須坂から車で20分程移動し小布施エリアに。
メディアにも度々紹介され、最近人気が高まっているエリアです。


地の物を頂くのも旅の楽しみ♪ 
自然の恵みが様々に味わえる土地柄なので、美味しいものが沢山!
何を頂くか迷いましたが、今回は和食店の「鈴花」さんに。

信州牛のステーキ御膳。柔らかい肉質で、まろやかな味わいのお肉。
ポン酢ソース、わさび、柚子胡椒と味わいを変えて楽しめて美味しかった♪
デザートは栗のプリン。店内もゆったりとした雰囲気で大満足でした。

そして秋の小布施といえば「栗」!!
栗の名産地ならでは、栗を使った商品を扱う店舗が軒を連ねています。
有名なお菓子が沢山ありますが、今回は洋菓子をチョイス。
桜井甘精堂さんの「栗のシュークリーム」と「モンブラン」をいただいてきました♪

お菓子屋さん巡りの後は、再び美術館に。
小布施にも葛飾北斎の美術館や地元画家の美術館など小規模美術館が点在しています。
東京のようには混雑していないので、ゆっくり鑑賞できるのが地方美術館の良さですね。
美術館周辺はきものが似合うロケーションも多かったので、写真撮影も楽しみました。

秋の小旅行、大充実でした♪ みなさんもきもので旅行してみませんか?!

北野 梨恵

自他ともに認める着道楽。 和文化をこよなく愛し、特にきものに魅せられきもの歴は早や20年以上。 きもの文化検定1級に合格し、現在日本きもの学会正会員。 「みんなもっときものを着ようよ!」と休日・週末きものを提案しています。伝...

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