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【生理用品1週間コーデ】心身と向き合い“ワタシ”をいたわる7日間 3/3


■【西野芙美さん】ふと使い始めたタンポンに助けられ……

生理との付き合い方、私の場合

おそらく、私は生理が重いほうです。

年齢を経るごとに痛みや過眠がひどくなって、特に1日目は、激しい痛みに脂汗が出て立っていられなくなることも。疾患を心配して頻繁に婦人科に通いましたが、特に異常は見られないという結果でした。低用量ピルを試したこともありますが、副作用が強すぎて諦めました。


コミュニケーションの工夫が職場での助けに
そんな私が生理との付き合い方で大事にしているのは、「自分に合う痛み止めをベストタイミングで飲むこと」と「とにかくお腹と腰を温めること」です。痛み止めをいろいろ飲んでみて、私の場合はイブプロフェン配合のものが最も効くことに気づきました。これを痛みがひどくなる前に飲むこと。さらに、絶対に冷やさないこと。これさえ守れば、痛みへの対処はある程度何とかなっています。

とはいえ、生理の痛みは月によってムラがあるのも事実で、対処をしてもしんどいときはあります。

前の職場は男性社員が多く、そういったときにどう伝えようか迷うこともありました。私自身はただの自然現象だと思っていて、今生理であると誰かに言うことに抵抗がないのですが、受け手はそれを望まないかもしれない。そこで、仕事上お互いの状況把握が必要な先輩には「生理のときは貧血になりがちなので、鉄分入りの飲むヨーグルトを飲んでます。私がこれを飲んでるのを見たら、体調悪いんだと思ってください」と伝えました。この方法を採用してから、業務連携もスムーズになりました。


人の痛み、悩みを想像してみる
生理用品は、ナプキンとタンポン、経血が少ないときはパンティライナーを愛用しています。

高校生の頃、家族で海水浴に出かけたときに生理になってしまったことがありました。すると母が「タンポン使うとラクだよ」と教えてくれて、そこからタンポンを使い始めるようになりました。日本のタンポンはアプリケーターが付いているので、膣に指を入れて直接押し込む必要がなく、慣れれば5秒で挿入できてとても重宝しています。

「生理」に関するタブー感がない環境で育ち、長じるにつれて、どうやら社会はそうではないと気づきました。もちろん望まない人までオープンに話す必要はないと思いますが、公に語られないことで偏見が広がったり、「我慢するのが当たり前」とされたりするのも私は望みません。

他人を100%理解するのは不可能だからこそ、想像力は養われると思っています。自分がその痛みや不快感を経験していないからといって無下にせず、耐え忍ぶものとして扱わず、人それぞれの悩みが存在することを、まず想像してみる。こうした観点で生理を考えることは、他の原因による体調不良に対しても、社会全体が寛容さを得るよいヒントになるんじゃないかと思います。

例えばこんなふう。生理用品1週間コーデ

生理用品 西野芙美

生理1日目
前日から「もうすぐ来る……!」という感覚があったため、厚手のパンティライナーをつけておく(初期の経血は少ないので、これで十分対応可能)。

服装はゆったりしたスカートを選び、ショーツの上に肌ざわりの良い毛糸のパンツを穿いて
防寒対策もばっちり。普段は腰回りのタイトな服をよく着るが、生理のときはゆったりめのコーディネートを楽しむ。経血が出てきたと同時に痛み止めを服用する。

生理2日目
痛みも経血量もピーク。朝ごはんを食べて痛み止めを飲んでから、効いてくるのをじっと待つ。痛み止めはその後8時間ごとに服用。経血が多いときの昼用のナプキンをつけ、1日目と同じく防寒最優先で服を選んで、子宮の真上と腰に貼る使い捨てカイロを装着。

夜は入浴時にタンポンを使用し、入浴剤を入れた湯船にゆったり浸かって気分転換。経血漏れの心配をしなくて済むので、就寝中もタンポンを使用。あまりにも体調が悪いときはタンポンの挿入でも気分が悪くなるため、夜用のナプキンを着ける。

生理痛がひどいときは、なるべくノンカフェインの温かいドリンクを飲む。どれにしようか選ぶのがささやかな楽しみで、最近はルイボスミントティーがお気に入り。

生理3日目
痛みは和らいできたものの、冷えると途端に痛くなるので引き続き防寒対策を。経血量も徐々に減ってくるので、日中から夜にかけて、1度の使用が8時間以上にならないよう取り替えながらタンポンで過ごす。

生理4~6日目
痛みがほとんどなくなって、比較的快適に過ごせる時期。服装も防寒を最優先にしなくてよくなる。経血はほとんど出ないものの、ふとした瞬間にほんのわずか出るのが地味にイライラする時期。1日目と同じく、パンティライナーで過ごす。

西野芙美さん プロフィール

西野芙美

株式会社TENGAマーケティング本部 国内コミュニケーショングループマネジャー。早稲田大学文化構想学部卒業後、人材紹介会社、出版社での勤務を経て2017年に株式会社TENGA入社。「TENGA」「iroha」のほか、性の課題解決に取り組むブランド「TENGAヘルスケア」のブランドコミュニケーションを包括的に担当。(Twitter:@nishino_fumi

▼Case1:【下山田志帆さん】“ピーク日”の不快感は生理用パンツ×タンポンで克服
▼Case2:【寺尾彩加さん】生理パンツと出会って、生理ときちんと向き合うようになった
イラスト/Instagram:@itabamoe、Twitter:@itabamoe
医療監修/喜田直江(なおえビューティークリニック院長)

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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