世界一美しい洋食の食べかた
何気ない仕草や気配りは、相手によい印象を与えるひとつのきっかけです。『世界一美しいふるまいとマナー』(諏内えみ著/高橋書店)より、日々の所作のコツを掲載していきます。今回は、洋食の食べかたをご紹介。
格式あるレストランでは、問題何げなく行っている所作も「これって正しいのかな?」と悩んでしまうものです。どんなときでも堂々とふるまえるよう、上品な食べかたを確認しておきましょう。
■フィンガーボウルは、手を使ってよい合図です
骨つき肉や殻つきロブスターなどの料理でフィンガーボウルが用意されていたら、それは手で持ってもよいという合図。料理を手で押さえて切り分けるなどしたときは、フィンガーボウルの片手ずつ入れて軽く指先を洗い、ナプキンで水気を拭いてからスプーンやフォークでいただきます。
■魚料理では、フィッシュスプーンを使いこなす
フラットなスプーンの形をしたカトラリーがフィッシュスプーン。ナイフとして魚を切ったり、スプーンとしてソースをすくったりできます。通常のスプーンを持つのと同様に利き手で持ち、料理を食べるのに使ってもOKです。
■パンはちぎって、かならず一口で食べる
数種類のパンを抱えたギャルソンからパンの説明を受けたら、好みのものをひとつかふたつ選びます。バターは必要な分だけバターナイフでとり、パン皿の端へ。小さくちぎったパンに適量つけ、かならず一口でいただきます。
テーブルクロスにパンくずが散っても、自分で払ったりはせずにそのままに。サービス担当があとから綺麗にしてくれます。
■ワイングラスの持ちかたは、日本と海外で異なります
シャンパンやワインなどのステム(脚)つきグラスは、日本ではステム部分を持つ方が多く、海外ではボウル部分を持つのが主流です。周りに合わせてふるまうのが素敵な大人のマナーといえるでしょう。格式あるレストランのワイングラスは薄くて繊細。乾杯の際はグラスを合わせずに、アイコンタクトで乾杯を。
『世界一美しいふるまいとマナー』(諏内えみ著/高橋書店)
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