元カレとの復縁、最後の一歩を縮める駆け引き術

『彼からの告白で復縁率80% あきらめきれない恋をもう一度手に入れる方法』著者である復縁・恋愛コンサルタントの宮城かなさんが、復縁のチャンスについて５回に分けて連載。最終回はいよいよ復縁成功を引き寄せる、最後のステップについてお教えします。

■駆け引きのタイミングはよく見極めて

こんにちは、復縁・恋愛コンサルタントの宮城かなです。

別れた元カレとの復縁を虎視眈々と狙い、さりげないアプローチを続けて、最近ではふたりで会ったりデートっぽいこともできるまでになった。

そんな微妙な関係まできたら、あとは「いかに告白してもらうか」という駆け引きになってきますよね。

あと一歩というところですが、ここでしくじったらすべてが水の泡。YESかNOかの大博打は避けて、確実性を高めていきましょう。

ここで心に留めてほしいのが、駆け引きの意味です。駆け引きとは、彼に追ってもらうための行動。もちろん、彼に告白してもらうための行動です。

追われなくてはいけないので、当然あなたは逃げる必要があります。たとえば次のようなことをしてみましょう。

・しょっちゅう褒めていたのを少し控える
・連絡の頻度を下げる
・夜のデートで遅くなったとき、時間を気にする素振りを見せる
・忙しい様子を見せる

つまり、これまであなたが「押し」ていたのを「引き」気味にすればいいのです。

彼はこれまでとの様子の違いに戸惑い、あなたが「逃げてしまうかも」と危機感を抱くはず。その気持ちが告白しようとする動機になるのです。

ただし、駆け引きをスタートするタイミングはよく見極めてください。彼の気持ちの矢印があなたに向いていない状態で引いたとしても、効果はありません。距離ができるばかりです。

■彼の心が向いていると確信できるポイントは？

彼の気持ちがあなたに向いているかどうかは、デートの帰り際で判断できます。

デートはあまり長引かせず、ほどほどのところで切り上げることが大切ですが、その帰り際に彼がいつも「もうちょっと一緒にいようよ」「もう一軒飲みに行かない？」と誘ってくる。または「次はいつ会える？」といつも聞いてくる。

このような場合、彼の心の矢印は確実にあなたに向いています。さっそく駆け引きのスタートです！

ただし、彼との駆け引きを成功させるには、あなた自身が、彼や恋愛以外に軸がいくつもあり、余裕があることが大前提です。

上手に「引く」ことができずに、彼からの連絡に「すぐに返さなきゃ！」と飛びついたり、何をおいても彼との予定を優先したくなったりするのなら、彼への依存心がまだ強いといえます。

彼との適切な距離がとれていないなら、復縁のゴールはまだ先になるかもしれません。その意味では、うまく引くことができるかどうかは復縁成功可否のバロメーターともいえそうです。

なお、「駆け引き」は直接会うようになってからの段階。メールやLINEなど、文字だけのやりとりの段階では決してしないでくださいね。

彼の心が確実にこちらに向いているかを確認する術がありませんし、文字上のやりとりはすれ違いが発生しやすいからです。

ぜひ適切な距離のとり方をしっかり習得し、うまく「駆け引き」できるようになってください。

■イマイチふたりの距離が縮まらないなら

定期的にやりとりができているし、デートもお互い楽しめている、なのにイマイチ付き合う雰囲気にならない。適度に引いてもなかなか押してこない。そんなパターンもあるでしょう。

そんなときは、もしかしたら彼があなたを「異性」として意識していないのかもしれません。「友達」と「恋人」の違いはそこにあります。どうも異性と意識されていないような気がしたら、彼にあなたのことを「女性」と感じてもらうシチュエーションを積極的につくりましょう。

まず、彼に好印象を持ってもらう外見のつくり方から見直してみます。鉄板コーデは、ワンピースなどのスカートスタイル、そしてホワイトやピンク、ブルーをはじめとする清潔感のあるパステルカラー。

ヘアスタイルも、ストレートよりはふわっとした巻き髪のほうが好印象を与えやすいです。そのような女性らしさが伝わる見せ方を始め、振る舞い、話し方などもより女性らしさを意識してみます。

彼と一緒にいるときに脚を広げて座ったり、胸元が見えそうでも平気な顔をしたりしてはいませんか？　女性としての恥じらいを忘れると、彼はあなたを女性として意識できなくなります。スカートの裾を気にしたり、脚をきちんと揃えたりなどのしぐさを見せるだけでも、彼へ与える印象は変わってくるものです。

「料理ができる」「バッグの中や部屋がキレイに整えられている」「金銭感覚がしっかりしている」などの家庭的な面を見せるのも効果的です。

また、異性として意識させる術とは別の話ですが、友達止まりで終わらないためには、前向きな未来をイメージさせ続けることも重要です。

たとえばデート先の選び方やデート中の会話や振る舞いなど、彼を楽しませる工夫は、そのとき限りのものではありません。彼と良好な関係を維持するために、これから先もずっと続けていくのです。

そのような努力に加え、彼から指摘されたあなたの欠点などをきちんと克服し、さらに女性らしさも忘れていない。彼があなたとの復縁に前向きにならない理由はありません。

いつでも彼と会える関係になると、「もう大丈夫かも」「もうちょっとで復縁できそう」と油断しそうになるはずです。このあたりで気持ちを引き締め直し、彼からの告白を引き出しましょう！

■彼が告白するハードルを下げてあげる

「駆け引き」をするようになり、彼の気持ちの矢印がますますあなたのほうへ向いていると感じたら、最後の仕上げに入ります。告白の「お膳立て」です。

男性はプライドの高い生き物。フラれたら立ち直れないので、「確実にいける」と思えないと告白する覚悟を持てません。あなたと一度別れたときに自分から振っているのだとしたら、それをナシにしてまた付き合ってもらうことに気まずさも感じるはずです。

そこで、「告白してくれたらOKするよ」という雰囲気をつくってあげましょう。　彼が告白するハードルを下げてあげるのです。

具体的には次のような感じです。

・「○○君のそういうところ好き」「○○君っていいよね〜」など、好意があることを匂わせる
・ふたりきりでゆっくり静かに話せるお店に行く
・「付き合ったら楽しそうだよね」「付き合ったら○○したいよね」など、付き合うことに前向きであることを示す

ポイントは直球になりすぎないことです。好意を示すとはいっても、「好きです！」では単なる告白でしかありません。男性は問題解決志向、目的志向。その場で「イエス／ノー」を答えなくてはいけないと感じさせると、プレッシャーになります。

彼に覚悟ができていれば「イエス」と答えてくれるでしょうが、まだ迷いがある場合、やむなく「ノー」と言うことも。断ったことで気まずさを感じ、せっかく縮まった距離がまた一気に開いてしまう可能性だってあります。

彼に答えを迫らないレベルで好意を示し、彼がいつでも告白できるような環境を整えてあげれば、近いうちにきっと彼はあなたに告白してくれるはずです。

■最後に

さて、ここまで、５回に渡ってお伝えしてきた「復縁の方法論」はここでおしまい。このメソッドをきちんと順を追ってたどっていけば、彼と再び結ばれる日は遠くないでしょう。

実際、私のところに相談にいらっしゃる方の復縁成功率は70％。そのうち80％は彼からの告白で復縁しています。ぜひ、そのときを楽しみに、復縁への道を歩んでくださいね。

宮城かなさんのバックナンバー

・「どうしても彼のことがあきらめきれない！　復縁を目指すならすぐにアプローチしてはダメ」
・「彼と復縁したいなら真っ先に見直すのは『距離感』」
・「彼との復縁を望むなら『下準備』に時間をかける」
・「『やっぱり彼とやり直したい』。アプローチに最適なタイミングは？」

宮城かなプロフィール

復縁・恋愛コンサルタント。男性心理研究所所長。

東京都生まれ。学生時代から恋愛感情、恋愛心理学について多くを独学で学び、その経験を活かして独自のメソッドを開発。2003年より２万5000人以上の復縁・恋愛問題を解決してきた。都内近郊を拠点に、日本初の復縁・恋愛コンサルタントとしての活動を展開、15年以上のカウンセラー経験を持つ。豊富な知識と洞察力から繰り出される的確なアドバイスは業界内外を問わず注目され、多くの相談者から信頼を得ている。著書に『彼からの告白で復縁率80% あきらめきれない恋をもう一度手に入れる方法』（かんき出版）。