「やっぱり彼とやり直したい」。アプローチに最適なタイミングは?
コートを羽織る季節、人恋しくもなります。「そういえば別れた彼、どうしてるかな」と過去を振り返ることも。『彼からの告白で復縁率80% あきらめきれない恋をもう一度手に入れる方法』著者、復縁・恋愛コンサルタントの宮城かなさんが復縁チャンスについて5回に分けて連載。4回目は皆さんが一番悩むアプローチのタイミングについてです。
■どのタイミングでどうアプローチすればいい?
こんにちは、復縁・恋愛コンサルタントの宮城かなです。
付き合っていた彼と別れたあと、気まずい時期もあったけれど、なんとかフラットな関係に戻れた。でも本音を言えば、友人ではなくて「彼とよりを戻したい」。
一度は惹かれ合った仲ですから、そんな気持ちになっても不思議はありません。
ですが、実際に復縁となると、ちょっぴりハードルが高いもの。いきなり「やり直したい」と迫ったら、彼も戸惑ってしまいそう。ここは慎重な計画が必要です。
どのタイミングで、どうアプローチすれば、復縁に近づけるのか。それはズバリ、LINEやメールなどで定期的に、直接やりとりできるようになった頃です。
2週間に1回程度、友だちのような軽いやりとりができるようになったら、次のステップとして、いよいよ実際に彼とふたりで会いましょう。
え? もうふたりで会うなんて緊張する! と思ってしまいますか? そうですよね。
では、もうワンクッション挟んで、まずは電話をすることからチャレンジしてみましょう。
実際に会うことよりはハードルが低いですが、直接話すというやりとりはメールやLINEに比べて距離が近い感じがしますよね。
この「ちょっとしたドキドキ感」も、電話をする目的のひとつです。「久しぶり」なんて会話をすれば、彼もきっとあなたに少しはドキドキしてくれるはずです。
心理学では、ドキドキする場を共有すると恋愛感情が生まれやすいことを、「吊り橋効果」といいます。ぜひ彼にも、あなたとの電話でドキドキを感じてもらいましょう。
■不自然にならない電話の仕方とは?
でも、いきなりあなたから電話がかかってきたら、彼もびっくりしてしまうはずです。かといって、メールやLINEで「今から電話してもいい?」というのもやはり唐突ですし、彼も「なんで俺?」と思うかもしれません。
どうすれば自然な形で電話ができるでしょう? コツは、「用件」を伝えること。
文章でのやりとりでは細かいニュアンスが伝わりにくいことがあります。それを利用して、「電話してしまったほうが早い」という状況をつくるのです。
「この前紹介してくれたお店の近くまで来たんだけど迷っちゃって。道、教えてもらえないかな? ちょっと電話してもいい?」
「パソコンを買い換えようと思ってるの。今あなたが使ってるの、すごくいいって言ってたよね。詳しく聞きたいことがあるんだけど電話できる?」
要は、きちんと彼に「目的」を伝えてあげるのです。男性の脳は問題解決に向けて意欲的に働きますので、違和感なく電話までこぎつけるはずです。
会う前にワンクッションとして電話を挟むのは、より「ふたりで会う」ことに抵抗がない状態に持っていくため。
なので、電話での会話を楽しむというよりは、用件を済ませて適当なところで早めに切り上げたほうがいいでしょう。
あまり長話をしてしまうと、未練を悟られてしまう可能性もあります。そして、彼が目的を達成してくれたらお礼と褒め言葉も忘れずに!
■自然にふたりで会える誘い方
問題なく電話ができるようになったら、いよいよ直接会うための行動に移りましょう。とはいえ、どう誘っていいのか迷いますよね。
大丈夫、メールやLINE、電話と同じように用件を盛り込み、会うことが自然な形になるように演出すればいいのです。
理想は彼の趣味や好きなことに関連させ、彼にとってのメリットを伝えられるようにすること。
「○○(彼の好きなアーティスト)が出演するイベントがあるみたいだね。私の気になるアーティストも出るみたいだから行こうと思ってるの。よかったら一緒にどう?」
「割引券をもらったんだけど、○○(彼の好きな食べ物)を食べに行かない?」
いかがでしょうか? 「あまりデートっぽいと断られそう……」と思う場合は、もっと用件だけに特化するのもありです。
「あなたが前におすすめしてくれた○○(本やCDなど)、もう廃盤になったらしくて手に入らないの。よかったら貸してもらえない?」
「○○が観たいんだけど、レンタルショップでずっと借りられてて。まだ持っていたら貸してもらえないかな?」
ものの貸し借りを口実にする場合は、誰もが持っているものではなく、彼だから持っているものにすると自然です。
さらに、「仕事で近くまで行くから、そのときにお願い」などと伝えれば、より違和感がありません。
何かを借りる場合は彼へのメリットとして、
「お礼にあなたの好きなものをご馳走するね!」
「あなたの好きなお菓子、お礼に持って行くよ」
と伝えるのも効果的です。
あくまで彼と会うことが目的なので、内容は何でも構いません。なるべく自然な形になるよう、いろいろなパターンを考えてみてくださいね。
付き合っていたときのマイナスイメージがちゃんと払拭できていて、かつこれまでのやりとりで彼との信頼関係がつくれていた場合、うまくいけば電話をしてから1週間くらいで会うことも可能です!
■もしも断られてしまっても大丈夫
さあ、ここでおさらいです。彼とやりとりするうえでの大前提は、「彼のペースやフィールドに合わせること」。
「電話したい」「会いたい」という気持ちが先走りすぎて、あなたの都合を押しつけてはいませんか?
常に振り返るようにしてください。具体的には、「忙しかったらいいんだけど」「時間をとれるのはいつ?」など、彼の都合を聞いて優先するといいでしょう。仮に断られたとしても、気にしないことです。
「断られちゃった……。もうダメかも」
「断るってことは、やっぱり私のこと嫌いなんだ」
と、過剰にへこんでしまいそうですが、落ち着いて考えてみてください。友達同士で遊びに行く話をしているとき、なかなか都合が合わないこともありますよね。
あなたも友達からのお誘いを断ったり、日付を変えてもらったりしたことがきっとあるはずです。
普通の人間関係であれば、断ったり断られたりするのは当たり前のこと。彼が断ってきたのは、あなたのことが嫌いだからではなく、単に都合が合わないからにすぎません。
「なぜ断られたのか」を深く考えすぎず、「都合が悪かったんだな」と捉え、「じゃあ、また今度ね!」と明るく軽やかに流しておきましょう。
そうすれば彼はおそらく、「都合が合わなくて申し訳なかったな。次は断らないようにしよう」と次回はきっと、あなたの都合を優先してくれるはずですよ。
■「やり直す」のではなく「出会い直す」
・メールやLINEでのやりとり
・電話
・用事で会う
このようなやりとりを続けて、彼からの信頼を貯蓄することができていたら、遠からずデートをする日は必ずやってきます。
もちろんあなたから誘ってもいいですし、彼から誘われる可能性だってあります。
はたまた、なりゆきでそうなることもあるかもしれません。
彼とのデートを迎えるにあたって、大事なことをお伝えします。あなたは彼と「やり直す」ために、これらの行動をしているのだと思っているかもしれません。
でも、復縁とは過去にしがみつくことではなく、過去を糧にしたふたりの新しい未来をつくることです。
あなたと彼は一度付き合ったという過去を持っています。
職場や趣味、友人関係など、何かしら生活圏の中に接点のある人間が、お互い惹かれ合ってお付き合いをした。そう、彼とあなたはもともと「縁」のある相手同士なのです。
でも、これから彼と直接会って関係を深めていく過程では、「やり直す」ではなく、「出会い直す(=ゼロから新しく関係をつくる)」という姿勢でいましょう。
それは謙虚な気持ちを大切にすることでもありますし、「新しい印象」を与えるためでもあります。ぜひ、新鮮な気持ちで、新しい関係をふたりでつくり上げていってください。
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宮城かな プロフィール
復縁・恋愛コンサルタント。男性心理研究所所長。
東京都生まれ。学生時代から恋愛感情、恋愛心理学について多くを独学で学び、その経験を活かして独自のメソッドを開発。2003年より2万5000人以上の復縁・恋愛問題を解決してきた。都内近郊を拠点に、日本初の復縁・恋愛コンサルタントとしての活動を展開、15年以上のカウンセラー経験を持つ。豊富な知識と洞察力から繰り出される的確なアドバイスは業界内外を問わず注目され、多くの相談者から信頼を得ている。著書に『彼からの告白で復縁率80% あきらめきれない恋をもう一度手に入れる方法』(かんき出版)。
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