骨格診断、プロの技で大変身! 「質感」と「ライン」で似合う服がわかる
「ウェーブ」「ストレート」「ナチュラル」といったタイプ別に、似合う素材やシルエットを診断する骨格診断。青山のサロン「COLOR&STYLE1116」で、DRESS編集長・池田園子が診断を体験してきました。記事末尾では、実際に骨格診断を受けられるイベント情報もご紹介。
今回お邪魔したのは、表参道駅からほど近いサロン「COLOR&STYLE1116」。診断の前に、そもそも骨格診断とは? 自分で診断することはできる? など、基本的なレクチャーをしていただきました。
お話を聞いた人
山崎真理子さん
COLOR&STYLE1116 代表。総合商社OLを経て出版社にて編集業務を経験。「似合う」の客観的指標・骨格診断を習得し、骨格診断PLUS®(特許庁商標登録第5751438号)確立。現在、南⻘山サロンにて個人向けファッションコンサルティングを展開。年間200名を超える診断を実施。
著書『あなただけの「似合う服」に出会うための骨格診断』『なぜ一流の人はみな「着こなし」にこだわるのか?』(すばる舎リンケージ)
■そもそも「骨格診断」とは?
ーー今日はよろしくお願いします。まずは、「骨格診断とは何か?」を簡単に教えてください。
骨格診断は、「質感」と「質感が作るラインの特徴」を元に、客観的な「あなたに似合うファッションスタイル」を見つける技術です。「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3タイプに分けるのが基本ですね。
ーー質感とは?
ふわふわとした綿なのか、ゴツゴツした岩なのか、パンパンに張ったゴムボールなのか……。人それぞれが持つ質感というのがあるんです。
ーーなるほど。具体的に、「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3タイプはそれぞれどんな特徴が?
ストレートタイプは、筋肉のハリ感、メリハリボディで上重心なのが特徴で、スタンダードな品格のあるスタイルが似合います。上腕外側にハリがあり、デコルテが厚く、腰の周りに筋肉がつきやすいタイプです。
体重が変わりやすく、5キロくらいは平気で増減するのもストレートさんの特徴です。著名人で言うと、土屋太鳳さん、ブルゾンちえみさんはおそらくこのタイプですね。
ウェーブタイプは、華やかで可愛らしいイメージがなじむタイプ。華奢で儚げ、支えてあげたくなるような、ふわふわとした質感です。やわらかく緩やかな曲線を描く、下重心の華奢な体型が多いですね。桐谷美玲さんとか、オードリー・ヘップバーンのようなタイプです。
ナチュラルタイプは、骨の質感。フレームのしっかりしたスタイリッシュな体型で、ラフで大人カジュアルなスタイルがマッチします。
ナチュラルは一番分けづらく、プロの診断でなければ判断はかなり難しいと思います。年齢よりも上に見られがちな大人顔で、目のほりが深かったり、手足が長くかっこいいイメージの方が多いですね。芸能人だと、杏さん、萬田久子さんとか。
(C)COLOR&STYLE1116
ストレート、ウェーブ、ナチュラルのイメージ
■自己診断は「とっても難しい」
ーー今はWebでできる自己診断もよく見かけますが、自分で判断することもできるんですか?
典型的なストレートの人はわかりやすいけれど、それ以外の人は難しいと思います。サロンにいらっしゃる方はほとんどが自己診断してきますが、プロの診断を受けると、半分以上の方が自己診断とは違う結果になりますね。
ーープロが見ると変わる理由は?
「質感」と「ライン」は異なる場合があるんです。たとえば、「胸板が厚ければストレート」とは言い切れなくて、「胸板が厚ければストレートの可能性がある」にすぎない。見た目が四角っぽくても、質感はふわふわしている、という人もいる。
あとは、「手が大きい、小さい」「骨が大きい、小さい」とかって、客観的な判断をしづらいですよね。
ーーたしかに。
あとは、3つのタイプにきっちり分けられるという前提が、そもそも難しいんです。経験上、6割くらいの人はミックスですね。
体型だけ見て「なんとなくこれかな?」程度の判断はできるけれど、たとえば「尻尾は羊で足はオオカミ」みたいに、場所によってラインのタイプが異なる人も多いんです。私は、大まかに分けても、3タイプではなく9タイプくらいに分かれると思っています。
■実際に診断してみました
ここからは、DRESS編集長 池田園子が実際に診断を体験。骨格タイプを診断し、似合う服を選んで着替えていきます。
まずはカウンセリング
山崎:池田さんは、どういうイメージになりたいですか?
池田:かっこよく見せたいです。女っぽさもありつつ、パンツスタイルでデキる女性のイメージを目指したいですね。
山崎:スカートは苦手意識がある?
池田:脚が絶望的に太いので、脚を出したくないんです。丈が長めのものであればなんとか……。
山崎:大人っぽくて、知的で、上品なイメージを目指しましょうか。編集長とのことなので、周りからも頼られる、落ち着きのある女性のエッセンスも入れて……。ちなみに、事前に自己診断ってされてます?
池田:はい。「ストレート」じゃないかなと思います。
鏡の前で診断していきます
山崎:じゃ、早速見ていきますね。
体の各部位を触って、筋肉のハリ、骨の形や大きさ、骨の長さなどを見ていきます。
山崎:上腕外側にハリがある。デコルテは斜め、腰回りに筋肉が乗っていて、膝はあまり大きくない。うん、典型的なストレートです。
池田:そうなんですね! 思っていた通りでした。
山崎:最後に確認作業をしますね。布を使って質感を診断します。ストレートの人は、カシミヤのようなつやのある布をあてると、お肌がきれいになめらかに見えます。
山崎「うん、やっぱりつるっとした質感がお似合いですね」
山崎:逆に、ざっくりした毛の質感はあまり似合わない。荒くて安っぽくみえてしまいます。
山崎「こういうざっくりした質感は、ナチュラルタイプ向きですね」
山崎:ジャケットも、違いがよくわかるかも。たとえばこれは滑らかで影を作らないので、ストレートの方に似合いますね。
山崎:麻のジャケットは、ストレートの人が着るとちょっと安っぽく見えちゃう。
山崎「麻も、悪くはないんだけど……」
池田:たしかに、2種類のジャケットを着比べると違いがよくわかりますね。
山崎:タイプがわかったので、次は実際にコーディネートをしていきますね。
シャツの身幅やウエスト位置、スカート丈など、それぞれ似合うポイントを細かく見極めていきます。
山崎「髪は、まとめたほうがいいですね。丸いシルエットが目立つと古い感じがしちゃうかも」
■ビフォー&アフター
<BEFORE>
山崎:今日の格好は、トップスの素材がちょっと薄いですね。これはウェーブかナチュラルの人のほうが似合います。ボトムスはとてもいいです。お似合いになる素材と形です。アイテム選び、上手!
<AFTER>
山崎:今日は診断なので、ストレートの方に似合う典型的なアイテムを着ていただきました。ストレートの方が陥りやすいのは「真面目になりすぎる」「古臭い雰囲気になる」なので、そこからの脱却を目指しました。すごくきれいね! 女優さんみたい。
池田:本当に、自分で見ても全然違いますね。デキる女的な見た目に近づけた気がしてうれしいです!
After(中、右)は骨格診断に加え、ヘアスタイルとボディバランスも調整することで、全体的にほっそりとスタイル良く見えるように。
骨格診断を体験してみて
ざっくりと自己診断するのも楽しいですが、プロに見てもらうのはやっぱりいいなと感じました。というのも、自分のタイプに合う素材や具体的なアイテム、ボトムスの丈、トップスの細かい着こなし、アクセサリーなどを、その場で服を当てたり着たりしながらレクチャーしてもらえるからです。
自分の体をきれいに見せる服の選び方は、一度学んでおくと長く使えます。この日の帰り道、山崎さんに勧められた素材の服を買いに行き、今は自分のタイプに合う服を選んで着るようになりました。診断を受けて発見があったおかげで、おしゃれがさらに楽しくなった今日この頃です。(池田)
■自分の骨格タイプを知って、新しい「きれい」を手に入れよう
DRESSのイベントサイト「Act. DRESS」では、骨格診断ほか、似合うファッションやメイクで自分だけの「きれい」を手に入れられるイベントを毎月開催しています。
次回の骨格診断(グループレッスン)は、2019年12月11日(水)を予定しています。この記事を読んで骨格診断にご興味を持った方は、ぜひイベントにも参加してみてください。
自分の骨格タイプや似合う服を知り、新しい「きれい」を手に入れてみませんか?
骨格診断グループレッスンは、今後も継続して実施予定です。DRESSの公式LINE@では、骨格診断をはじめファッションや美容に関するイベント情報をいち早くお届けしています。次回以降のイベント参加をご希望の方は、ぜひ以下よりご登録ください。
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photo/タカハシアキラ(@crystal_style)
text/べっくやちひろ
2019年9月5日公開
2019年12月3日更新
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