Triumph My Glow (ネオノンワイヤー) 480
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ノンワイヤーブラジャーが急速に普及しています。着け心地が良いだけでなく、バストアップ効果が期待できるなど、機能面でも優れたノンワイヤーブラは少なくありません。素晴らしいアイテムも目立ちますが、ワイヤーブラと併用することで、きれいなバストを保つことができる――ランジェリーアドバイザー石川智恵さんのコラムです。
最近、ネット通販を見ても、百貨店などの下着売り場に行ってもノンワイヤーブラジャーがとても目立ちます。
私が部長を務める「DRESSランジェリー部×トリンプインターナショナルジャパンのコラボイベント」でも、4月と6月にノンワイヤーブラがテーマでした。
最近のノンワイヤーブラの機能はとても進化していて、ワイヤー入りのものと変わらないくらい胸をキレイに見せることができ、バストアップ効果まで期待できるものも多く驚かされます。
それらのノンワイヤーブラたちは「サードウェーブ・ブラ」と呼ばれ、従来のノンワイヤーブラの進化型です。
サードウェーブ・ブラとは2016年ごろから発売され始め、ワイヤーブラが持つバストメイク効果とノンワイヤーブラの快適さの良いとこ取りで作られたブラジャーのことです。
それ以前からも、ワイヤーの入っていないブラジャーはありました。海外においては「ブラレット」などと呼ばれ、レースで胸を覆うタイプのものが日常的に使われています。
日本でもスポーツブラなどには基本的にはワイヤーは入っていませんし、リラックスしたいときに使う、胸を覆う程度の一枚布タイプのブラジャーなどは以前より販売されています。
ただ、それらのブラはナチュラルに着けることができて心地良さはありますが、バストアップ効果はほとんどないものばかりです。
最近、私が実際に試着して驚いたノンワイヤ―ブラは補正&育乳ブラで有名な「ブラデリス」が作ったノンワイヤーブラのブランド「ブラデリスミー」のブラです。
「ブラデリスミー」は表参道にもショップがあり、バストアップノンワイヤーブラとしてブラジャーを販売しています。
バストアップノンワイヤーブラと称するだけあり、ノンワイヤーなのに胸をしっかり寄せてくれて、ノンワイヤーとは思えないほどのバストメイクができます。
試着した瞬間、思わず「すごい!」と叫んで、フィッターの方とはしゃいでしまいました(笑)。ブラデリスの補整下着のよいところをノンワイヤーブラとコラボさせた感じです。
バスト位置も上がる設計になっていて、胸を寄せてバストメイクができます。それなのに、ワイヤーが入っていないので軽い着け心地。どんどん進化するノンワイヤーブラの機能を実感しました。
海外においてもノンワイヤーブラはトレンドです。たとえば、人気アーティストのリアーナが手がけて話題となっているランジェリーブランド「Savage x Fenty」(サヴェージ×フェンティ)。
ブラレットとは一線を画すTシャツブラタイプで胸をホールドする、高い機能性を持つノンワイヤーブラを見かけました。世界的にも「サードウェーブ・ブラ」の需要はあるようです。
ブラジャーは毎日身に着けるものですから、着け心地が快適でバストアップも叶えば、女性にとってはうれしい限りです。
ノンワイヤーブラの進化と素晴らしさをお伝えしてきましたが、ワイヤレスブラのデメリットについてもお伝えしたいと思います。
確かに、バストアップ効果などが期待できるノンワイヤーブラはありますが、実際にはブラジャーサイズの区分がザックリとしたものが多いです。
ノンワイヤーブラはS・M・Lといった感じでサイズ分けされているものがほとんどで、ワイヤーブラのように、アンダーバストとトップで細かくサイズが分かれているものはありません。
S・M・Lというサイズで分かれているということは、言い換えるとブラジャーに胸を合わせることでもあります。少し大きいのか、小さいのかというサイズに関しての妥協が生まれる可能性が高いです。
そして、それらのブラはそういった問題を考慮したうえでデザインされていて、そのサイズの違和感が埋まりやすいような設計になっています。
そのため、着用したときに大きな違和感を感じることはないかもしれませんが、実際にはジャストフィットではないことがほとんどです。
皆さんは自分の胸とお腹の境目にあるバージスラインがきれいに分かれていますか? 美乳の定義としてはいろいろありますが、私はこのバージスラインが美乳には重要だと考えています。
バージスラインがキレイに分かれていない人が、ノンワイヤーブラばかりを着け続けると、胸の形が崩れやすくなります。内蔵されているパッドなどによって、胸を寄せているように見えるだけで、ブラを外したときにはきれいな胸でいることができません。
私は美しい胸を作るためには、ワイヤーブラでバージスラインを作ることが重要だと考えています。だからといって、ノンワイヤーブラを使うことがだめだと言っているのではありません。
バージスラインは作る意識をしなければ消えてしまうことがあります。実際に産後の女性の中には、授乳が終わってもしばらくワイヤレスブラを使い続けた結果、バージスラインが消えてお腹と胸の境目が曖昧になる人も多くいます。出産を経験していない人でも多少の差はありますが、同様の現象が起こります。
人間は皆、加齢と共に胸は下垂していき、それを完全に止めることはできませんが、加速させないためにケアをすることが大切です。
私自身は長時間飛行機に乗るときや、お休みの日、長時間パソコン作業などをする日などにノンワイヤーブラを使っています。
長時間同じ姿勢をするときや体調があまりよくないときなど、ストレスフリーな状態をより求めたいときには、ノンワイヤーブラを使うことは心身ともによいと考えています。
しかし、通常はワイヤーブラを使っています。割合としてはワイヤーブラを使うことの方が断然多いです。それはきれいなバージスラインをキープして、ブラを外したときでも自分が好きな胸でありたいと考えるからです。
きれいなバージスラインを保ち、美乳を目指したいのであれば、ワイヤーブラも取り入れるようにしましょう。
ワイヤーブラがキツい、苦しい、痛いという場合はサイズが合っていないことがほとんどです。サイズがきちんと合っているブラは、ワイヤー入りでもそのようなトラブルは起きません。
美乳を求める人は自分にしっかりと合ったサイズのワイヤーブラを使いながら、ノンワイヤーブラを併用して上手に使い分けをしていくことをおすすめします。