彼氏のことが好きかわからないときに考えたいこと
交際期間に関わらず、「彼氏のことが好きかわからない」「あまり好きと思わない」など、彼氏に対する愛情の薄さに悩むことがあります。関係に飽きてしまっているのか不満があるのか、自分でもわからないけどモヤモヤしたままではいいお付き合いはできませんよね。そんなときは、「何のために付き合っているのか」を考えてみましょう。
■相談内容「もう彼のことが好きかわからなくなってきました」
お互いの職場が近かったのでお昼にふたりでランチを食べるようになったのですが、ある日『俺で良かったら、付き合ってほしい』と帰り際に突然言われてびっくり。もちろんOKして、それから交際が始まり3カ月ほど楽しい時間を過ごしていました。
が、今年の春に彼の仕事内容が変わり、以前より忙しくなったので会える時間が減ってきました。平日の夜に待ち合わせることが難しくなり、会えるのは日曜日だけで連休はなし、彼のほうは平日に休みがあるけど私が仕事なのでゆっくりする時間もなく、LINEや電話で話すことが増えました。
最初のうちはそれも仕方ないと思っていたのですが、会えない日が続くと『寂しい』とか『会いたい』とか伝えるのが申し訳なくなってきて、彼も以前は『頑張って会う時間を作るから』と言ってくれていたけど最近はそんなこともなく、『会えなくて当然』な状況になってきて……。
彼氏に何とかしてって言うのも悪いし、付き合ったばかりの頃が懐かしいです。お互いに一人暮らしなので、少し前は彼のためにおかずを作って持っていったり彼の平日の休みに合わせて有給を取ったりしていたのですが、最近は面倒くさいというか『まあいいか』と彼のために何かする気持ちが起こりません。
同僚に話したら『それってもう冷めてない? 大丈夫?』と言われてしまって、もう彼のことが好きじゃないのかも、と自分でも思います。
彼がどう思っているかわからないので話さなくては、と思うのですが、その時間を想像すると億劫になってしまい、結局ダラダラとLINEで連絡を取り合うような関係が続いています。このまま別れても平気かも、と感じる私は彼のことを愛していないのでしょうか? 別れたほうがいいですか?」(36歳/出版社勤務)
■「彼のために何かするのが面倒くさい」は、もう冷めてる証?
こちらのカップルは、交際が始まってまだ半年ほど。付き合いたてから少し関係が落ち着いてきた頃ですが、この女性が心配しているのは「本当はもう好きじゃなくなっているのかも」という自分の本心です。
「会わなくても平気って、そういうことじゃないですか?」と彼女はいいますが、「会わない=好きじゃない」と決めつけるのは早計であって、そこには抑えつけて気が付かずにいる寂しさや愛情が隠れていることがあります。
■「自分ではどうすることもできない状況」に対する諦め
彼氏の仕事が以前とはガラリと変わってしまい、いきなり会う時間が減ってしまった――その変化は、彼女にはどうすることもできないものであり、受け入れるしかありません。
その上で彼氏と交際を続けるなら、どうしても我慢したり、諦めなければいけない状況が出てきます。これまでは気軽にできていた平日夜の約束も、週末にゆっくりお泊りする時間も、彼氏の仕事を優先して言えなくなってしまうのです。
最初は「仕方ない」「彼氏も頑張っているんだし」と寂しさをこらえることができていたかもしれませんが、ストレスは少しずつ自分自身の中に溜まっていきます。彼氏から申し訳なさそうに「ごめん」と謝られるたび、「ううん、気にしないでね」と“彼氏のために”本音を隠し、いつしかそれが当然となってきます。
そうなると、出口を見失った愛情は育つことができなくなります。忙しい彼氏のために何かすることが面倒になったのは、「好きじゃなくなった」の前に「やったところで自分は満足できない」という諦めがあるからです。
彼女ははっきり口にしませんが、「本当は以前のようなお付き合いを取り戻したい」ということは、「彼氏になんとかしてって言いたい」「付き合ったばかりの頃が懐かしい」という不満が漏れてくることでわかります。
彼女が求める満足は、以前のように好きなときに会えること。それが叶わなくなった今は、結局「何をしても状況は変わらない」ことへの諦めが、少しずつ彼に対する愛情まで奪っていくのですね。