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最近ひとり旅ばかり。でも誰かと行く旅も好きなんです

ひとり旅を楽しむことはありますか? 旅行は主にひとりで行くというDrまあやさんは、ひとり旅に慣れています。一方で、ときには友人との旅を楽しむことも。ひとり旅のポジティブな側面、ネガティブな側面、両方綴っていただきました。

最近ひとり旅ばかり。でも誰かと行く旅も好きなんです

皆さんは、ひとり旅できる人ですか? それとも複数人での旅行でないと嫌な方ですか?

私は、若い頃から国内外問わず、ひとり旅に出かけることが多いです。とにかく自由にわがままに旅をしてきました。旅行が大好きなので、1年に1回海外へ行きます。

ときどき「旅行なんて必要ない。写真で充分」という方もいらっしゃいますが、私は自分の目で見て空気を感じたいので、興味のある場所へは積極的に足を運びたい。

そんな考えを持っているせいか、日々東京―釧路の往復生活をしているのかもしれません。が、日々、ひとり旅の感覚を味わっているような……。

行き先の多くは、大都市とリゾート地で、ガイドブックもありツアーなどもたくさんあるお気楽な旅が多いです。

リゾート地だとどうしても、周りの観光客は、カップルや友人、家族連ればかり。そんな中でひとり逞しく過ごしています。

ちなみに、自分探しやバックパッカーをするタイプではありません。普段は行けないような高級ホテルに泊まるのがこだわりです。

多少お金はかかりますが、綺麗な場所に泊まりたい願望があります。きっと、日常がバックパッカーのような、当直室を転々とする生活だったからかもしれません。

■ひとり旅が増えた理由

社会に出ると、友人と長期の休みを合わせるのが難しくなり、30歳を超えてくると、周囲はパートナーができ、さらには結婚し、なかなか一緒に旅行できなくなりますよね。

でも、一番の理由は、誰かと旅に出かけると、一緒に行く相手の人となりが見えてしまうことがあり、見てはいけないものを見てしまった気がして、関係が変わるのが怖いせいかもしれません。

逆も然りで、自分自身が相手をがっかりさせていることもあり得るわけです。特に私の場合は、いびき問題があり、部屋が一緒になる相手にいつも迷惑をかけてしまい、あとあとまで恨まれます(苦笑)。

旅先で揉める他の要因としてあるのが、旅の優先順位は人それぞれであること。共通の興味を持つ友人ならいいですが、そうでないと一方に不満が上がることも少なくありません。

美術館内を回るにしても、好きなアーティスト、作家が違えば、鑑賞時間も変わるし、そもそも行きたい美術館も変わるでしょう。買い物もすぐに決める人とあっちこっち見て迷って決める人では時間の使い方が違いますし、ホテルでの過ごし方ひとつとっても、揉めるかもしれません。

昔、新婚旅行で揉めた末の「成田離婚」なんて言葉も生まれましたね。成田離婚のように、帰国して自己嫌悪に陥るのが嫌。旅の楽しかったことより、そちらが思い出になってしまうのは、私の性格のせいかもしれませんね……。

■誰かと旅をするとき

5年に1回くらいは誰かと旅に行きます。普段ほとんどひとり旅のため、一緒に行って大丈夫か、少し悩みます。慎重に選んだ上に、私の計画についてきてくれるかどうかを確認してからになります。

でも、ひとり旅ばかりしていると、エピソードを共有する相手がいないので、ちょっとした寂しさを感じることも。旅から帰ってきたときに、写真を見てみると、自分がまったく写ってないこともあり、本当に自分は旅行をしていたのか、と思うこともあります。古い人間のせいか、自撮りするのを忘れていて、自撮りをする、という考えに及ばないんですよね。

もうひとつ、ひとり旅で時々少し困るのは、レストランに入るときです。個人的に、海外旅行では食事の優先順位は低いのですが、とはいえ、美味しそうなレストランに入りたいと思っても、有名レストランだと、1名では入れてくれないのでは? と躊躇することはあります。

ひとり旅を好む人の中には、現地の人々とのふれあいを楽しみに行く方も多いのではないでしょうか。コミュニケーション能力が高い方や言語力が高い方は、友人を作ったり、場合によっては彼氏を見つけたりすることもありますよね。

私は残念ながら、どちらも決して得意ではないので、店員さんやホテルの人以外と会話することはほとんどありません。

メキシコのカンクンにひとりで行ったとき、現地のオプショナルツアー会社の女性社長から、「普通、リゾート地にひとりで来る?」と言われました。が、帰り、カンクンの空港で、大学時代の消化器内科医になった先輩が、結婚式を奥様とふたりきりで行い、帰るところに遭遇しました。カンクンで久々に再会! 世界って狭いもんです。

■時間がなくても「旅気分」を味わう

余談ですが、「高級ホテル」ということでいうと、都内の高級ホテルに1泊するのを数カ月に1回行っていたこともあります。当直明けに、昼過ぎから都内の高級ホテルに行き、昼からホテルのプールやジムに行き、夜はルームサービスをとって、夜景を見ながら食事。

ホテルのふかふかなベッドで横になって朝を迎え、チェックアウトギリギリまでいて、また病院へ戻る。

意外とこれが、ストレス発散になるんですよね。非日常を味わえるのもそうですし、時間がないけど、旅に行った気分を味わえるんです。

ちなみに、テーマを決めて旅に出かけることがあります。
例えば、
・建築・家具の旅
・美術館を巡る旅
・ヨーロッパサッカーの旅
・スコットランド、ネッシーを探す旅
・世界一周航空チケットの旅
(東京→ニューヨーク→パリ→バルセロナ→ローマ→ミラノ→東京)
など、その時々で興味のあることをテーマに出かけたり、数年に渡ってこのテーマを追い続けていたりします。
建築の旅は、好きな建築を見に行く旅ですが、ヨーロッパのホテルや美術館が多いです。

サッカーの旅は、FCバルセロナのソシオ(ファンクラブ員)の私は、スペインの中で、カンプノウスタジアムはもちろん、フットボールの聖地、ロンドン・ウェンブリー、ミラノのサンシーロなどヨーロッパのスタジアムへ行き、試合を見に行く旅です。

グダグタ書いてきましたが、旅の目的はそれぞれ違うし、楽しみ方も違う。ひとり旅の良さもあれば、複数人での旅が楽しい場合もある。

これからも私のひとり旅は続くし、きっとたまには誰かと旅に行くかもしれないです。いつか、一緒に行く方へ。私に失望しないでね〜。

Drまあや

脳外科医兼デザイナー/1975年東京生まれ・岩手県北上市育ち 岩手医科大学医学部卒業後、慶應義塾大学脳神経外科医局入局。2010年ロンドンのCentral Saint Martins に留学し、デザインの勉強する。帰国後、...

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