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レズ風俗体験記。性経験のない私が自分を受け入れ、自信を手にした話 2/2


100分という時間はあっという間です。にもかかわらず、100分という時間の使い方の上手さに、ただただ感激と感動をしていました。レズ風俗体験後は、ふわふわと夢見心地な状態でしたが、急に「彼女が欲しい」という気持ちが芽生えました。

さらに、今まで尊敬できる人はいましたが、生まれて初めて「このキャストさんみたいになりたい! 相手のことを心身ともに大切にできて、広い心、優しい気遣い、晴れやかな笑顔……こんな魅力的な人に自分もなりたい」と心の底から思ったんです。

その後、少しずつではありますが、人に対する興味が沸き始めて、誰かと関わりたいと思うようになりました。ひとりだけでがんばらなくてもいい、人に頼れるところは頼ってもいいんだ、人とのつながりを大切にしようと、ちょっとずつ思えるようになりました。

ひとりでがんばらなくちゃと、ガチガチに凝り固まっていた心が柔らかくなったとき、自分に手を差し伸べてくれている人が、周りにたくさんいることにも気づきました。

レズ風俗を体験するまでに、自分の中で何度も葛藤が生まれ、迷いながらも、最後は自分で意思決定した結果、素敵なキャストさんとの出会いで、自分自身を受け入れ、肯定し、自信が生まれました。30代にして性体験がない、というのは、特別なことでも恥ずかしいことでもありません。性体験をいつ、どうするかは一人ひとりの自由です。ただ、私個人にとって、その事実は重荷だったのでしょう。

レズ風俗という言葉にはまだ慣れませんが、嫌らしいものでも汚いものでもなく、女性同士の触れ合いも普通の感覚なんだと実感できました。

Text/いずみ(役者修行中のレズビアン、30代公務員)

協力/レズ風俗レズっ娘クラブ
(関連記事):レズ風俗体験記。自分の性欲を否定してきた私が、性欲はあっていいんだと思えるまで

11月特集「性欲と情熱」

※ この記事は、2018年11月22日に公開されたものです。

DRESS編集部

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