パーソナルカラーがオータムと診断されたら、どんな色を選ぶ?
パーソナルカラーがオータムのひとに似合うのはどんな色でしょうか? オータムといえば、秋の色づいた山々、秋の味覚の野菜、果物の色を思い浮かべる方が多いでしょう。紅葉の赤、銀杏の黄色、マスカットの緑、柿の橙など。でも、オータムの色をそういった色だけで捉えるのはもったいないかも。
オータムの色を「比較的鮮やかな色」として真ん中に配せば、その色よりもっと深い色、明るい色もオータムの色となります。そしてその色は私たちの生活の中で数多く出会える色になります。
オータムの色は、皆さんが想像する以上に幅広く存在します。
前述のオータムの色(比較的鮮やかな色)はオータムの色として馴染みのものが多く、わかりやすいかと思います。
これに対して、あまり馴染みのない深い色と明るい色を「色相(何色か)」を軸に、わかりやすくご紹介します。
■人工の色でなく自然界の色がオータム
パーソナルカラーがオータムのひとに似合う「黄色」
一番元気な黄色はスプリング、前回の記事でご紹介した蛍光ペンの黄色です。
これと比べ、オータムの中で比較的鮮やかな色に属する黄色は黄金色。黄金色の麦畑。この麦を製粉した状態が一番明るいオータムカラーで、こねて焼いて深みを増す暗い色までもオータムに属します。
パーソナルカラーがオータムのひとに似合う「橙色」
一番元気な橙色はスプリング、前回の記事でご紹介した蛍光ペンの橙色です。
これと比べ、オータムの中で比較的鮮やかな色に属する橙色は色づいたばかりの「柿」。果肉の明るい橙色から、熟した深みの柿の皮の橙色まですべてがほぼオータムです。
パーソナルカラーがオータムのひとに似合う「緑色」
一番元気な緑色はスプリング、前回の記事でご紹介した蛍光ペンの緑色です。
オータムの緑色はこれよりおとなしい。できたばかりの苔の薄い緑から、すっかり年月を経て黒みがかった緑色まで、この緑色ほぼすべてがオータムです。
パーソナルカラーがオータムのひとに似合う「赤色」
一番元気な赤色はスプリング。マジックペンの赤。
これと比べ、オータムの赤は秋の夕暮れ。オレンジ寄りのちょっと暗い大人の情熱的な赤。この燃える赤は素焼きのレンガから、深く焼ける赤茶のレンガまで、ほぼすべてがオータムです。
こうして見ていただければわかるように、自然界が育む色にオータムの色は多く存在します。
文房具店の蛍光ペンでなく、自然の恵みが育んだ「木」。この木で作られる木造建築の日本家屋は、シックな色のオータムの世界。
旅館、神社仏閣なども、ほぼオータムで彩られます。自然の恵みが育んだ「土」で作られるレンガ造りの家、屋根瓦、陶器などもほぼオータムの世界です。
「木」「土」に巣くう、カブトムシ、セミのさなぎから成虫までの色もほぼオータムの世界になります。
あなたの周りを見渡せば、限りなく多くのオータム色に出会えます。
■パーソナルカラーオータムの誰もが、黄みが得意なわけではない
これまで述べてきたのは「比較的鮮やかな色」「暗い色」「明るい色」ですが、誰もがどの色でも似合うわけではありません。
加えてイエローベースのオータムだからといって、誰もが「黄み系」が得意なわけではないのも、オータムの難しいところ。誰もが「青み」は苦手なのは共通ですが、「黄み」より「赤み」が得意な人、「緑み」が得意な人がいるのです。
「ベージュ」が苦手だからオータムではない、と決めつけていませんか。それが黄みの強いベージュだったから、というのは十分あり得るのです。
このあたりは、プロにしっかり見ていただければと思います。
■オータムが苦手な季節
さて、最後にオータムの色が苦手な季節についてです。
実はオータムの苦手な季節はありません。春、夏には明るい色。秋には実りの色、冬には深みの色と、どの季節にも似合う色を持つのがオータム。大事なのは前述の通り、得意な色が「黄み」「赤み」「緑み」どれなのかを知ることです。
加えて、配色がとても重要です。明るさが必要なのか、暗さなのか、色どりなのか、多色遣いができるのか。
そのあたりを理由と共にしっかりと把握し、秋の色を上手に取り入れていただければと思います。