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バツイチ女性が再婚してたどり着いた幸せな結婚

いちど離婚を経験すると億劫になってしまう「結婚」という制度。バツイチになり、「もう結婚はいいかな」と思っていた筆者が思いがけず再婚して感じることは……。

バツイチ女性が再婚してたどり着いた幸せな結婚

■もう二度と結婚しないと思っていたけれど

「一度離婚を経験すれば、結婚が億劫になる」という人は多いのではないでしょうか。

お互いの両親や結婚式にきてもらった友人への離婚の報告というのはとても気まずく感じるかもしれませんし、さらに離婚後、結婚時に変えた姓を旧姓に戻すとなると、職場への報告や事務作業も発生し、かなりの時間をとられるうえに消耗します。


「永遠の愛を誓ったのにその誓いをいちど反故にしてしまうと、次もそうなるのでは……」と心のどこかで感じることもあります。

となると、「結婚」とは別れるのに手間がかかる儀式でしかなく、いったい何のために結婚するのだろうという思いが頭をよぎります。

少なくとも、過去に離婚を経験した私はそう思いました。

サイン済の離婚届を前夫に託し、晴れて「離婚」となり、関係各所や諸々の手続きが終わった後に私が思ったことは「もう結婚はコリゴリ」でした。

■結婚して変わったことは

そんな私が思いがけず再婚するに至ったのは思いがけず妊娠し、出産することにしたからです。

籍を入れずに出産することも考えたのですが、日本の法律において子と親権を自分とパートナー双方が持つには、どうしても籍を入れる必要がありました。

再婚してから早4カ月。

私が久しぶりに結婚して思うことは、「これもこれでいいものだなぁ」ということです。

まず、周囲の人たちによる、私と彼の取り扱いが変わります。また、「家族」となってからは、住民票や印鑑証明書などの公的書類が簡単に代理でとれるなど、互いのためにできることが増えました。

なにより「彼と結婚してよかった」と思うのは、ふたりの関係性や生活が、結婚しても何も変わらなかったことです。

■同じ価値観の相手と繋がる心地よさ

結婚して子どもができた後も、私も彼もあまり今までと変わらずに毎日を過ごしています。

私は産後2カ月で仕事に復帰し、先日は3泊4日の海外出張にもいきました。

ほかにも平日、私に夜の予定があるときは子どもの世話を彼に頼む時もありますが、彼の都合がつかない時は諦めるのではなく、ベビーシッターさんを手配します。

週末、彼は早朝からサーフィンに行くことが多く、私も彼に子どもをお願いして飲みにいったりライブに行ったりしています。

結婚したからといって、子どもができたからといって、お互い生活を変えたり我慢したりはほぼしていません。

そしてそれをお互いが当たり前だと感じていることが、私がこの結婚を幸せだなあと思っているいちばんの理由です。

■幸せな「結婚」があるのだとしたら

前の夫との結婚が「離婚」という形で終わった大きな理由が、価値観の相違です。

元夫が思い描いていた家庭はいわば「ビーバーの巣」。

夫婦のどちらかが「巣」に軸足を置き、「巣」を守ることでした。

一方、私が思い描いていた家庭は「鳥の巣」でした。

双方日中はお互いが好きなことをして「巣」を留守にし、夜寝るときに「巣」に戻る。「巣」のメンテは気になった方がすればいいという考えでした。

「理想の家庭」は人によって違います。

「ビーバーの巣」を好む人もいれば私のように「鳥の巣」派の人もいます。

どちらかが正解という訳ではなく好みです。そして同じ志向を持つ者同士が巡り合い、生活を共にすること。これこそが「幸せな結婚」なのではないかと思うのです。

ちなみに私も彼も結婚状態に執着はありません。

子どもができたとはいえ、万が一彼に、そしてもしかしたら私に好きな相手ができてしまったら、すっぱり別れると思います。

そんなふたりが今、「結婚」という枠組みに不自由を感じずに暮らしていること。そのことがいちばん幸せです。

makicoo

1977年生まれ、宮城県仙台市出身、早稲田大学卒。大学在学中から大手女性誌やムック本などで占い、美容、投資、セックスなど多岐にわたるジャンルの記事を執筆。結婚、離婚を経て、妊娠出産を契機に40歳で再婚。現在は外資系企業でカス...

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