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私たちは、40歳までの安室奈美恵さんしか見られない、けれど【ファン座談会 後編】

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9月16日に引退を控えている、歌手の安室奈美恵さん。人生に寄り添ってくれたその音楽と人間性について、ファンたちが心情を語ります。後編は、安室さんの意外な魅力から、引退のその後まで。

私たちは、40歳までの安室奈美恵さんしか見られない、けれど【ファン座談会 後編】

<メンバー>
真由子さん(27歳)デザイナー
祐子さん(33歳)主婦
結花さん(31歳)ライター

■日常が垣間見えると「安室ちゃんも人間だった」と気づく

――歌やダンスのほか、安室ちゃんの「こんなところも好き!」というエピソードはありますか?

真由子:息子さんについて話すインタビューは、いつもぐっときますね。18時以降は仕事を入れないとか、長期ツアーで家を空けたら埋め合わせとして旅行に行くとか。ごはんを作ったり、送り迎えもしたりするんですって。

最近、キャラ弁って流行ってるじゃないですか。それを見て「私のときはサッカーボールのおにぎりを作るくらいでよかったけど、いまのお母さんは大変ですよね」って言ってて……あれだけ仕事をしているのに“お母さん”にも手を抜かないんだなって思いました。

祐子:「母親が悪い言葉を使っていた」ってならないように、英語だったらスラングを使わないとか、会話するときの言葉選びまで徹底しているって聞いたこともあります。

あと、ふとしたときにこぼれる日常トークもよくないですか? 「美容鍼が気になる」って話している記事を読んで、親近感わきましたもん。ステージにいると神すぎて人間じゃないような気がしてたけど、そういえば私と同じ種族だったなって(笑)。

結花:確かに(笑)。安室ちゃんが普通の感覚を持っている、ってことにうれしくなっちゃうんですよね。あれだけのスターなのに、みんなと同じように子育てをがんばったり、美容で悩んだりしてるんだなぁって。

■安室ちゃんがいなくなっても、私、がんばれる?

――昨年、引退報道が出たときはいかがでしたか。

結花:私、直前に沖縄であった25周年ライブに行ってたんですよ。そのあと何日か滞在を伸ばして、めいっぱい楽しんで成田に戻ってきたら、LINEがぶわーっと鳴って。

真由子:私も友達からめっちゃ連絡来ました! 「大丈夫?」って(笑)。

結花:デビュー25周年を迎えて、安室ちゃんが40歳、息子さんが20歳。今年辞めるのがベストなんじゃないかなって予感はあったんです。「息子が20歳になるまでは続ける」っていうインタビューも読んだことがあったし。

でも、ライブの最後に「また来てね」って言ってくれたから、まだ大丈夫かなと思ったりもして……だらだら続けるような人ではないってわかってたけど、いざわかるとショックでしたね。3日くらい引きこもりました。

私にとって安室ちゃんはいるのが当たり前で、自分のずっと先で引っ張ってくれる存在だったから、いなくなったらどこを向いてがんばればいいのかわからなくて。

――どうやって立ち直ったんですか……?

結花:私はこれから何を指針に生きていけばいいんだろうと考えて、大好きなお酒を辞めてみたんです。何かひとつけじめをつけないと、次に進めない気がしたんでしょうね。

晩酌を欠かさないほど好きなお酒を、半年間まったく飲みませんでした。それで、こうやって決めたことを守れるなら、大好きな安室ちゃんがいなくなってもがんばれるかもしれないって思えたんです。

祐子:折り合いをつけるのが大変でしたよね。私は、NHKの『ニュース7』で知ったんです。NHKはふだん芸能ニュースなんかやらないのに、トップニュース。最初は信じられなくて、誤報だと思いました。ファンクラブサイトで確認したあとも、しばらくは信じられなかったですね……。

真由子:速報でテロップ流れましたよね。アーティストの引退がそんなふうに報道されるなんてありえない(笑)。存在の大きさを再確認しました。

■教えてもらったことは、ずっと変わらない

――では最後に。安室さんが引退したあと、自分がどんなふうに生きていきたいか、聞かせてください。

真由子:私は、安室ちゃん以外の好きなものがころころ変わるんです。たとえばアーティストでも、バンドを追っかけてた時期があったり、あゆのCDほしいなって思ったり(笑)。

でも、安室ちゃんからは離れないし、気づけば戻ってるんですよね。いまでも目覚ましのアラームは、最初にときめいた『GIRL TALK』だし、引退したって、安室ちゃんの楽曲がなくなるわけじゃない。

だから、ずっと心の支えであることは変わりません。いつか安室ちゃんの衣裳を担当したいなっていう目標はちょっと難しくなっちゃったけど……それでも、私は洋服の仕事をずっと続けていきたい。これからも変わらずに大好きです。

祐子:安室ちゃんは、大事なものはこれとこれとこれ、ってわかってる人。きっと引退してからも、自分がなにを大切にしたいか悩まずに生きていくんだと思うんです。

私もそんなふうに、大切なものを見失わないで、それをしっかり守っていけるようになりたい。たぶん、安室ちゃんが私たちファンを一番大切にしてくれたから、そう考えられるようになったんだと思います。

結花:安室ちゃんみたいに、自分が好きなものとか大事にしたいものの基準を、自分のなかに持ちたいですね。「自分らしさって何だろう」とか悩んだ時期もあったけれど、安室ちゃんがいつもかっこいい姿で引っ張ってくれたから、前に進めた。

私たちは安室ちゃんの生き方を40歳までしか見られないけれど、自分に嘘をつかないでまっすぐ生きていくことは、充分に教わったから……これからも、大丈夫だと思ってます。最高のパフォーマンスを見せ続けてくれて、もう、ありがとうしか言葉がありません。

(編集後記)

7月下旬の『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)を観ました。タレントのイモトアヤコさんが、ずっと大好きで支えにしてきた安室奈美恵さんと、ついに対面を果たす回。

アーティストとファンという関係のなかで、相手を心から大切に考えているイモトさんの姿が、とても感動的でした。

そんなことから生まれた、この座談会企画。皆さんの熱い想いに、心を動かされました。

大好きな誰かの姿にエンパワーメントされて、自分なりの人生を歩もうとする姿は、強くて美しい。安室さんのことも、愛を語る皆さんのことも、とてもうらやましいと感じます。

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菅原 さくら

1987年の早生まれ。ライター/編集者/雑誌「走るひと」副編集長。 パーソナルなインタビューや対談が得意です。ライフスタイル誌や女性誌、Webメディアいろいろ、 タイアップ記事、企業PR支援、キャッチコピーなど、さまざま...

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