「お金が貯まる女性」に共通する3つのこと
【積読を崩す夜】34回目では、『貯金0でも「お金に強い女」になれる本(著:笠井裕予、北端康良)』をご紹介します。ストレス解消目的で浪費してしまう、なんて人も多いのではないでしょうか。「いつも貯金ができない」という悩みに効く、お金に対する考え方のコツをご紹介します。
そこそこ収入はあるのに、なぜかお金が貯まらないという人は、多いのではないでしょうか。それは、典型的な「お金に弱い人」なのかもしれません。
「お金さえあれば……」という思考は、自分自身の人生を狭めてしまっている可能性があります。
お金のせいで何かを諦める人生から卒業し、自分の生き方を選択できる「お金に強い人」になるための考え方をご紹介します。
■「お金観」を見つめ直して、お金に強い人になる
「これはお金に振り回されたくない」と思っている人に、最初にたずねる質問です。この質問に対して、ほとんどの人は、今のあなたと同じように「もちろん『自分』のほうが大切です」と答えます(中略)
でも、本当にそうでしょうか? じつは、頭ではそんなふうに考えていても、自分でも無意識のうちに「じつは、お金が何よりも大切なんだよね……」と信じている人は多いのです。
(34〜35ページより引用)
ファイナンシャルプランナーとして活躍している著者は、「なんでいつもお金が貯まらないんだろう?」が、10年前の口癖でした。素敵な女性になりたいと思っていたのに、結果的にお金に振り回されるダメダメ人生になっていたのだとか。
生きる自信を失いかけていたときに、現在の仕事に巡り合った著者。やがて、以前の自分のようにお金に振り回されている「お金に弱い人」を救いたいと、強く思うようになったそう。
お金に強くなるポイントは、自分の「お金のビリーフ(お金について絶対的に信じていること・お金観)」を知ることにあります。
親の教育や昔の恋愛など、さまざまな過去の体験の中に、その人ならではのお金のビリーフがあるのだそう。
お金に強い人は、人生の選択肢を広げるビリーフを持っている。逆にいえば、間違った過去の価値観の中にずっといる人は、お金に対するビリーフもズレてしまう。
「お金が上で自分が下」「お金のために嫌なことも我慢しなければならない」などと考えている人は要注意です。
■お金に強い人は、時間の使い方もうまい
(131ページより引用)
お金に弱い人がお金に強くなるにつれて、時間の使い方も上手くなる可能性があると著者はいいます。
「時間がない」「忙しい」といった状況に振り回されるのではなく、時間に対して自分が主導権を握っていけるようになるのだとか。
お金に強い人の時間の流れは、以下のように書かれています。
1.時間を楽しい仕事という幸せと交換し、
2.その時間をお金と交換し、
3.手に入れたお金を学びという楽しい時間と成長に交換し、
4.その成長を仕事で活かしてさらに楽しい時間を手に入れ、
5.収入アップを手に入れる
お金に強い人はこのように、幸せもお金をも生むような時間の使い方をしているため、魅力的で豊かになっていくのかもしれません。時間は人生の一部であり、自身の命であるということ。そして、お金はその命の一部と交換して得たものであるということ。お金に強い人は、自分自身の命を大切にする人でもあるのです。
■お金に強い人は、お金と健康的に付き合う
(138〜139ページより引用)
お金に強い人が無理なく貯金を続けて収入を上げていくのは、持っているお金の「健康度」が高いからであると著者はいいます。
「健康度」とは、持っているお金の増減に一喜一憂せずに、自分らしい人生を実現できているかどうか。そして、お金の健康度を測るためには、ふたつの視点が大事になります。
1.経済的健康度
自分のお金の収支が黒字か赤字かを「数字」で判断する。
2.感情的健康度
カテゴリごとの支出に対して、自分がどう感じているか感情的にチェックする。
経済的・感情的というふたつのアプローチから、お金の健康度を上げていくことで、「経済的には黒字×感情的にも黒字」というお金に強い人になっていけるのだと著者はいいます。
収入と支出を正しく把握し、お金を使うことによって幸福を感じられるような正しい使い方をする。
健康的なお金の使い方に心がけて、自分が望む人生を自由に選択したいものです。
著者 笠井裕予さん・北端康良さんプロフィール
笠井裕予
マネーキャリアコンサルタント/ファイナンシャルプランナー
株式会社オフィシャル 代表取締役
一般社団法人マネーキャリアコンサルタント協会 会長
北端康良
一般社団法人 才能心理学協会 代表理事
才能開発の専門家、ファイナンシャルヘルス・コーチ。