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究極の疲れないカラダになる、週末10分の習慣

【積読を崩す夜】31回目では、『世界の最新医学が証明した 究極の疲れないカラダ』(著:仲野広倫)ご紹介します。なんだか、体の疲れがとれない。運動不足だからストレッチでも始めようか……。一見ヘルシーなその考え方は、もしかすると自分の生活に合っていないのかもしれません。疲れないカラダ作りのポイントを学びます。

究極の疲れないカラダになる、週末10分の習慣

ニューヨーク・マンハッタン5番街で、カイロプラクティック医院を開業している著者。

その治療法はハリウッドスター、アメリカ有数のセレブ、経営者や五輪メダリストなど、多数の人々から支持されています。アメリカで成功を収めた日本人カイロプラクターのひとりといえるでしょう。

その著者が提唱する「究極の疲れないカラダ」を手に入れるコツをご紹介します。

■動かないからカラダの調子が悪くなる

痛みを感じたときには、痛みが何から起こっているのかを知ることが大事です。例えば、20年前まで腰痛は絶対安静と言われていました。これは真っ赤な嘘です。安静にしていると予後が悪くなるというデータがたくさんあります。

腰痛はほとんどが機能障害に起因します。機能が衰えたままで動かないということは、さらに機能を落とすことにつながります。

(81ページより引用)

著者は、マラソンのスタートラインでストレッチしている人を見ると、「ああ日本人だ」とすぐわかるといいます。

アメリカ人やその他の人種は、その類のストレッチを絶対にしないのだとか。運動前にストレッチすると、パフォーマンスが下がり、疲労回復や怪我の予防にはならないというのだから驚きます。

同様に、日本では腰を痛めると絶対安静といわれることが多く、その後、痛みが慢性化することもしばしば。

このような間違ったケアをしていると、いつまで経ってもカラダは元気にならないと著者は語ります。

急性の激しい痛み以外は、正しいカラダの使い方を知って、むしろ適切に動いた方がラクになる。そして、機能運動性に不備が出ると機能障害になり、腰痛の多くはその機能障害に起因するのだとか。

日頃あまり聞き慣れない機能運動性とは、いったい何なのでしょうか。

■疲れ知らずになるシンプルな方法

運動不足のビジネスパーソンはほとんどの場合、座りっぱなしで股関節周りの柔軟性がなくなっています。忙しい毎日でプレッシャーを受け、交感神経が優位になっているはずです。

週末のヨガをおすすめします。

ストレッチ効果より、しっかりと腹式呼吸を行い瞑想すれば、精神的にも肉体的にもリラックスする時間になるでしょう。

(113ページより引用)

機能運動性とは、柔軟性(関節の可動域)、安定性(筋肉の強さ)、バランス(動きの協調性)の総合得点で、カラダを動かしたいように動かす能力であるといいます。

普段通りの生活をしていても、毎日疲れを感じ、壊れては修復を繰り返している私たちのカラダ。

体力の疲れを実感するということは、機能運動性が落ちているという意味であるようです。

柔軟性については、一般的にいわれる意味とは少し違うようです。筋肉ではなく、関節の動きが重要なのだとか。

そして、機能運動性の3つのポイントを全体的にアップさせるためには、ヨガが有効であると著者はいいます。

毎日忙しく働いていると、常に交感神経が働いていることも実感としてわかるところ。

疲れているときはじっとしていたくなるのが心情ですが、まずはゆるい週末ヨガにチャレンジしてみるのも良さそうです。

■機能運動性が維持されるトレーニング

片足立ち筋肉リリース(1日3セット、毎日おこなう)
1、股関節まわりを押して硬いところを押しながら片足立ちになる。
2、足を前後に5回振る。少しラクになったと思ったら続けて、変化がなければ違う箇所を押さえてまた足を振る。1箇所につき5回。

(154〜155ページより引用)

その人のライフスタイルによって、最適なトレーニングが変わるということはいうまでもありません。また、何を狙ってトレーニングするのかを押さえていくことも、大事な原則といえるでしょう。

アスリートではない普通の生活を送る私たちの場合は、生涯元気に旅行に行ったり、毎日を快適に不調を感じずに過ごしたりといったことを満たすトレーニングをするのがポイントになりそうです。

片足立ちリリースは、前太ももの筋肉をリリースして股関節のロックを解き、腰痛を解消する動き。

長い時間、座りっぱなしで動かないでいると、股関節がいつも曲がっている状態になり、前太ももの筋肉が短く硬くなって、股関節をロックしてしまうといいます。

股関節の機能障害を回復させるための運動をすることで、腰痛改善につながるのだとか。ただし、個別に対応したトレーニング方法ではないため、痛みが増すようであれば止めた方が良いと著者は語ります。

いずれにせよ、自分のライフスタイルにあったカラダの整え方を模索し、一生疲れないカラダを手に入れていきたいものです。

著者 仲野広倫さんプロフィール

米国政府公認カイロプラクティックドクター(DC)
カイロプラクティック認定スポーツ医(CCSP)
ロサンゼルス生まれ、日本育ち。大正15年創業仲野整體4代目として幼少のころより自然治療に触れて育つ。明治国際医療大学卒業後、三重県四日市市の仲野整體本院での修行を経て単身渡米。南カリフォルニア健康科学大学(SCUHS)卒業。ニューヨーク マンハッタンの5番街でTAIカイロプラクティックを開業。アメリカ最新のスポーツ医学、機能運動性を回復することで長く元気に生きる機能運動医学を世界へ伝えるために出版、セミナー活動なども精力的に行う。妻、息子とともにマンハッタン在住。

ナカセコ エミコ

(株)FILAGE(フィラージュ)代表。書評家/絵本作家/ブックコーディネーター。女性のキャリア・ライフスタイルを中心とした書評と絵本の執筆、選書を行っています。「働く女性のための選書サービス」“季節の本屋さん”を運営中。 ...

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